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愚民党は、お客様、第一。塚原勝美の妄想もすごすぎ過激

われは在野の古代道教探究。山に草を踏み道つくる。

母の木は残った

2011年05月14日 | 舞台

母の木は残った

 Mother's tree remained


                 舞 踏 者     榊大亮
                           小林恭子
                           鈴木ヱイ子
 
    海峡の荒々しい波、あるいはオゾン天界の下に雲が、背景として流れる。
 
    地球の美の前に人類は滅ぶかも知れない予感を、立て軸としてもつ
    鬼道シヤーマン、あるいは、何億光年にある宇宙の壁よりの使者登場。
    彼女は世界のアルプス山脈、雪と氷の山頂の天界を歩行する。
    あのバベルの塔さえも崩壊させた、天からの雷。
    新しいフレンドリー、セレブレーション、協道を伝える音信が波動する。
    古い体制は瓦礫・廃虚となり、心の奥に真の強さがある宇宙の壁よりの使者。
    遍路の修行、脈管の脚。金剛杖に鈴がなり、チベット山脈の静寂。
           (伝 でん) 魂の系譜
 
    人類未踏の原林その獣道から、宇宙の塵から、地球の土からアフリカに
    誕生した、人類源態登場。彼は樹木で生活していた猿人群に、おさらば
    して、独り挑戦、ふたつ翼で歩きだした若き人。彼は今だ、どのような
    動物になるか知らない、地をはう源態である。
    大地に踏みだした若き男の背中。その、肋骨から女は誕生する予感。
    太陽が隠れた洞窟が開き、あらかじめ登場したのは、太陽が手に持つ
    榊(さかき)だった。彼は樹木を通り抜け羊水に遊泳する。
    やがて新世紀の男は、人類を産み落とした母の木たる古里を思い浮かべ、
    模倣し踊る。人間の想像力と身體言語は、こうして産まれた。
     (大 だい) 二本の足と二本の腕が広がり、首がある神がみが住む里。
            かつて青森にあった巨大な黄金の縄文。それが火の鳥である。
 
    命の尊厳を愛する幻想の竜神池から、細雪(ささめゆき)のような女登場。
    類の悲しみと喜びを、細い足と一筋の指で、抱擁するかのように。
    豊饒の内面の海は、ゆるやかな線となり、その外側に残像世界が立ち上がる。
      彼女は北鎌倉の寺にある墓、渋澤龍彦が呼び出した。
      彼が愛した書斎の窓から夜の世界が見える、そして彼が愛した人形が、人知れず
      動き出す。祈りによって母を救った女。そのラストワルツは、家族の新しい
      生命の出発。下層に死んでいった類へのレクイエム。幻想都市の呼び女。
    その細雪の白銀は、暗黒を照らす逆光線であり、地平線。
    地平線の向こうには、女とおなじ淋しさ優しさがあり、世界には、もう独りの
    自分がいる。やがて女は歩き出す。そして深い内面の榊に出会うだろう。
      (恭 きょう) 共の下は八方に広がり、動物の生命維持の根源たる
              力としての歯がある。宇宙の生命樹に抱かれ,やがて
              臨在をはらむ。NEW CHILDが暗黒に誕生する。
    
     舞台はシンプルに、白黒映画のように。
     舞台という器に、夢のような脳波色彩、脳波映像、イメージ想像力、思いを
     投影し、真水を入れるのは観客である。
 
     都市の騒音消えて 沈黙の夜空に祈る 33分舞踏
    

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1996年12月12日(木)

神奈川県藤沢市藤沢本町 ライブハウス クラジャ


新発意の菩薩の稲・麻・竹・葦の如くにして     十万の刹(くに)に充満せん

舞踏

『母の木は残った』

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舞台美術  樋口薫




照明  吉原美恵

 
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観客によって幕が切って落とされた後、宇宙と舞踏
    者の交信が始まる。古来よりの十二支縁起によって、出会った者達は、見えな
    い生命と記憶のつながり、宇宙樹の残像を神龍半印本のように刻むだろう。
 
    舞踏者は不特定多数の観客のために舞うのではない。自分の心の深い海底にある
    鏡玉に向かって行くのである。その回路は、世界に宇宙に必ず臨在する、もうひ
    とりの自分へと双方に交信している。鏡のように。暗黒舞踏者自身が光である。
    一点の墨が光へと広がる。愛とは何か。せめてもの添木となって。
    あなたとわたしのわたしたちの協道作業としての舞踏創作は、困難に向かって、
    世界に向かって沈黙の宣(のぶ)をするだろう。過去と未来の時間をつなぐ者
    こそ舞踏者である。
 
    新しい人類、NEW CHILD が、暗黒に生み出される。
    照明する人こそ、暗黒舞踏者である。心臓、内蔵、血管、脈管、肺、呼吸の振幅
    が音楽となる。身體を自由自在に、クラジャという9年間の重い記憶空間に、あ
    ずけよう。クラジャに臨在する華やかで美しい孔雀羊歯のような見えない空気。
    その心の音楽の記憶粒子は舞踏者の添え声となり、励ましてくれるだろう。
 
  開演30分前、7時半から開演銀行と観客案内は舞監の指示によって、客入れ。
  楽屋とライブ会場 クラジャの連絡回路は舞監の仕事、5分押しはありえない。
  8時ジャストに開演しないと、33分の構成が崩れる。
  遅れてきた来たお客さまは、外で待ってもらい、伝が扉から舞台へと歩行して
  観客の集合幻想と一緒に、幕を切って落とした3分後に、外の客を、舞監が、
  店に誘導する。出入口扉にはける伝と観客の交差も、舞台効果となるだろう。

  大、恭の舞台登場は舞監のタイム無言のアクセス合図によって。
  出入口扉も外宇宙と内宇宙のホースとなり、舞台美術の一環を生成させるだろう。

  舞台照明、客電が全て消え、暗黒時間3分のなかに、ゆっくりと舞踏者は、扉から
  何億光年の外宇宙へと帰還する。楽屋へと登る。楽屋に入るまで沈黙の舞踏歩行。
  伝、恭、大の順で一列歩行。劇場ではなくライブハウス店なので、暗転という
  闇はありえない。静寂の闇は舞踏者の想念力によって産み出す。

構成/演出 塚原勝美


正月新春公演  「鈴木ヱイ子氏を偲んで」

2011年01月01日 | 舞台

正月新春公演  「鈴木ヱイ子氏を偲んで」

              正月新春公演


                 

           「鈴木ヱイ子氏を偲んで」

       グラフィックス2
  1986年12月「母の木は残った」舞踏公演終了時の鈴木ヱイ子氏                

       ●期日=2011年1月5日(水)

藤沢市民会館

      ●藤沢市民会館大ホール
藤沢市鵠沼東8-1 TEL 0466(23)2415
  (JR・小田急・江ノ電 藤沢駅南口から江ノ島方向徒歩7分)
      
 ●時間=開場18:30 
          開演19:00
            
 ●入場無料

●主催 鎌倉芸能クラブ

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●18:55分 プロローグ舞踏・結界開き

   ほし☆さぶろう(とりふね舞踏舎)

              岩田尚子(とりふね舞踏舎)

              多屋民(とりふね舞踏舎)

              塚原由紀夫

                         斉藤吉彦(活動舎)

     第1部 (19:00時 スタート)

1場

シャンソン=大石玲   ピアノ=永縄眞百合

 1、枯葉 2.話してよ愛の言葉を 
 
  3、ラ・メール 
  4、バラ色の人生 5、愛の賛歌 6、時はすぎてゆく

2場 

舞踏・69億の新昆類(レクイエム)=ほし☆さぶろう

         小林桂太(演劇実験室◎万有引力) 

若林淳            

高橋優太(演劇実験室◎万有引力) 
   

鈴木大介(京都)
      
内田征代(とりふね舞踏舎)


村上皇太后(とりふね舞踏舎)


大石玲・岩田尚子・多屋民

中川亜美(とりふね舞踏舎)

 
           横笛・小西直之
                   ベースギター・姫野哲郎
 
●映像=藤田浩史

3場 朗読 

  寺山修司長編叙事詩「李庚順」=井内俊一
   
  ●舞踏 伊野尾理枝(演劇実験室◎万有引力) 
   
   ●演奏 コントラバス・伊藤啓太
       
         和太鼓・田中まさよし
   
●4場 舞踏・鵠沼に死す 群舞
   混沌より産まれる60兆の身体細胞交信
                 
 ほし☆さぶろう 
 伊野尾理枝 
 井内俊一 小林桂太 高橋優太 
 鈴木大介 
 
 内田征代 村上皇太后 大石玲 
 岩田尚子・多屋民・斉藤吉彦

府川憲明(とりふね舞踏舎)

中川亜美

  塚原信義

平井たかし(鎌倉評論)

 塚原由紀夫

●映像=藤田浩史

 
      第2部

ソロ舞踏・増録の月

1場

サイトウカオリ 

2場

若林淳  

3場

高田恵篤  
  
4場

岡庭秀之 (開座)
  
5場

三上賀代  (とりふね舞踏舎)


●エピローグ 出演者全員にる新春舞踏

第1部、第2部として、約2時間の公演になる。

グラフィックス1
         絵画「ベルガモット」             若林可南子

 ●音響=曽我傑 ●照明=小粥新一 ●映像=藤田浩史  
 
 ●演奏=コントラバス・伊藤啓太   和太鼓・田中まさよし        
           
      横笛・小西直之       ベースギター・姫野哲明   

 ●舞台監督=塚原勝美         ●舞監助手=日高明人    

 ●制作=若林可南子  ●制作補助=佐々木恵子 

   ●サポーター=府川憲明   

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湘南の舞踏家鈴木ヱイ子氏(鎌倉高校演劇部出身)が2010年3月下旬に他界いたしました。私たち表現者は鈴木ヱイ子氏に助けられ励まされてまいりました。鈴木ヱイ子氏と共に舞台に立ってまいりました。鈴木ヱイ子氏を偲び追悼する公演を開催いたします。来年の正月というお客様におかれましては行事も重なりご多忙の時期かと思いますが、なにとぞ、ご来場をお待ち申し上げております。
     
 ●主催連絡先・鎌倉芸能クラブ     

鎌倉市植木170-3 吉田ハイツ102  塚原勝美
               TEL=0467-46-2892                                                             

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   ●協力=演劇実験室◎万有引力・開座・とりふね舞踏舎
遊行舎・鎌倉評論社・パルテノン多摩・真嶋大栄・遊行フォーラム
白石征・鎌人いち場実行委員会 ・鎌倉NPOセンター大船
    三上宥起夫
                J・A・シィーザー
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