■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 最終戦 もてぎ:GT300はLEONが優勝、奇策のARTAが2位。初音ミクAMGは3位でタイトル獲得 【 SUPERGT 】

2017年11月16日 | ☆ SuperGT

 SuperGTの最終戦もてぎは上位4台に絞られる展
開になりました。9ptのアドバンテージをタイでつ
けて凱旋した初音ミクAMGですが、ウェイトハンデ
が減ると今シーズン序盤の強さに戻り、タイでは、
その速さを見せていましたが、練習走行ではトッ
プタイムをマーク。そして、予選でもポール獲得
をし、ポールポイントを追加し、10ptの差で決勝
レースを迎える事になりました。

 この条件だと3位フィニッシュでも自立優勝とな
るアドバンテージを得て二日目の決勝レースを迎
えました。

 決勝レースは好天に恵まれ、ドライコンディシ
ョンの中、レースはスタートします。GT500のスタ
ートからローリングスタートで始まったオープニ
ングラップは、ポールスタートのグッドスマイル
初音ミクAMGで、これに2番手スタートのARTA BMW
M6 GT3、VivaC 86 MC、GAINER TANAX AMG GT3、
D’station Porscheが続いていきます。

 LEON AMGは6番手にポジションを落としたものの、
上位陣から離れずに周回を重ねていきます。

 上位陣の各車はタイトルがかかっていることもあ
り、序盤戦は落ち着いた展開となりますが、トップ
快走の初音ミクAMGのラップタイムは安定して速く、
8周目には2番手ARTA BMWに5秒のマージンを構築しま
す。

 トップ快走の初音ミクAMGが安定した速さで後続を
離していく展開の中、4番手争いが激化し、GAINER
AMGとD’station Porscheのバトルが展開されます。

 GT500が絡み距離が離れるもののその後、二台が
近づくと12周目のV字コーナーでD’station Porsc
heはがアウトから並んでコーナーに突入しますが、
イン側のGAINER AMGがタッチしながらポジションを
死守します。そして、その後もテール・トゥ・ノー
ズの戦いが続きます。

 15周目を迎えると、先頭の初音ミクAMGのピットが
動きを見せ、翌16周目にピットインし、給油とドライ
バー交代、そしてタイヤ4輪交換を実施します。また、
D’station Porscheもピットへと向かってます。

 41秒4のタイムで作業を終えたグッドスマイル 初
音ミク AMGですが、リアタイヤ2本のみの交換でピッ
ト作業の時間を短縮したD’station Porscheが迫りま
す。そして、タイヤが温まっていることもあり、コー
スイン直後に初音ミク AMGをオーバーテイクします。

 4輪交換だとすべてがフレッシュなため、最初の周
回でタイヤに熱を入れないとグリップをしないので、
本来の性能が出ないため、熱の入ったタイヤのほう
がアドバンテージがある為、フロントが走行を続けた
タイヤのD’station Porscheに軍配が上がったようで
す。しかし、タイヤの寿命は交換後のタイヤのほうに
優位性がある為、戦略が異なるわけです。

 しかし、翌17周目、VivaC 86がピットインし、昨年
も見せたタイヤ無交換作戦を敢行します。これは大幅
なタイムロスを避ける事が可能なため、D’station
Porscheと初音ミクAMGの前に出ることに成功します。

 VivaC 86とD’station Porsche、初音ミク AMGが
接近した状態で走行する状態が続き、18周目にD’s
tation Porscheが90度コーナーでVivaC 86をオーバ
ーテイクします。

 そして、このまま勢いに乗りポジション争いを有利
に進めるかと思われたが、翌19周目にD’station Por
scheはまさかのスローダウン。タイヤトラブルが起き
たようで、緊急ピットインを行いタイヤを交換して、
ふたたびコースに復帰しますが、ポジションを賭して
います。

 これにより、VivaC 86と初音ミク AMGの一騎打ちに
なると思われましたが、ピットを遅らせてフロント2本
のタイヤ交換作戦を選択したLEON AMGがオーバーカッ
トに成功し、VivaC 86と初音ミク AMGの間に入り込む
ことになります。


 しかし、序盤から2番手を走行していたARTA BMWが、
クリアラップを得やすい場所で安定したラップタイム
で周回をい重ねじわじわとタイム差を広げることに成
功しており、31周目、ピットに向かうと、無交換作戦
を行いタイムロスを最小限に留めるます。ピットアウ
トすると、VivaC 86やLEON AMGに対し、メインストレ
ート一本分近いマージンを築いていました。


 コースで稼いで、タイヤ無交換で更にタイムを稼ぎ
あっという間にトップに躍り出るすさまじいオーバー
カットで首位争いの様子が変わってきます。

 GT300クラスの全車がピットインを終えると、

【1】ARTA BMW
【2】VivaC 86
【3】LEON AMG
【4】初音ミク AMG


が1秒以内でのバトルを繰り広げながら続き、さらに遅
れてGULF NAC PORSCHE 911というトップ5となります。


 ピット戦略によりLEON AMGと初音ミク AMGの前で走行
するVivaC 86ですが、序盤のタイヤ無交換ではタイヤに
厳しくラップタイムが上がらず、後ろの2台にピタリと追
走される苦しい展開になります。

 そして32周目、LEON AMGが、第3コーナーでVivaC 86を
オーバーテイクすると、ピット作戦を遅らせたLEON AMG
は後続の2台を引き離すことに成功します。

 その後もVivaC 86のラップタイムは上がらないものの、
タイトルを争う初音ミク AMGも無理に仕掛けるわけには
いかず、2台による3番手争いはこう着状態になります。

 さらに、GULF PORSCHEも追いつき、ふたたび3台によ
るバトルが展開されます。

 盤石と思われていたARTA BMWですが、LEON AMGが少し
ずつその差を縮めてきてきます。

 このままの順位であればチャンピオンは初音ミク AMGの
ものとなるため、タイトル獲得の可能性を高めるためにLE
ON AMGはさらにプッシュします。これに呼応するかのよう
に、初音ミク AMGもVivaC 86を激しく追いかける展開とな
ります。

 そして39周目、初音ミク AMGは3番手におどり出ることに
成功し、タイトル争いをより有利な展開へと持ち込むことと
なります。

 残り周回数が少なくなると、ARTA BMWのタイヤが厳しくな
り、グリップ不足に苦しみタイムが落ちるもののLEON AMG
の勢いは衰えず、2台は急接近。そしてついにはテール・ト
ゥ・ノーズの展開になります。

 そして48周目の1コーナーでLEON AMGがARTA BMWをオーバ
ーテイクし、ついにトップに浮上しますチャンピオン獲得へ
向けて、できうる限りのポジションを奪取し、チェッカー
フラッグを目指します。


 レースは、そのままLEON AMGが先行する形で展開され、


【65】LEON CVSTOS AMG
   Mercedes AMG GT3 / M159

    黒澤 治樹選手
    蒲生 尚弥選手


がトップでチェッカーを受け、もてぎを制しています。2位に
は、オーバーカットとタイヤ無交換で種版に上位に浮上した


【55】ARTA BMW M6 GT3
   BMW M6 GT3 / P63

   高木 真一選手
   S.ウォーキンショー選手


続き、3位には


【4】グッドスマイル 初音ミク AMG
   Mercedes AMG GT3 / M159

   谷口 信輝選手
   片岡 龍也選手


が入り、3年ぶり3回目のタイトルを獲得することとなりました。

 4位は

【9】GULF NAC PORSCHE 911
   PORSCHE 911 GT3 R / MA185

   ジョノ・レスター選手
   峰尾 恭輔選手


5位には、

【25】VivaC 86 MC
   TOYOTA 86 MC / GTA V8

   松井 孝允選手
   山下 健太選手


と続き、最終戦までタイトル獲得の可能性を残していた


【51】JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
   LEXUS RC F GT3 / 2UR-GSE

   中山 雄一選手
   坪井 翔選手


が6位で完走しています。

 今シーズンの開幕からメルセデスAMGが速さを見せてい
ましたが、ウェイトハンデがなくなるとポディウムの2台
はAMGが占める展開となりました。

 今回はタイヤに厳しいのでタイヤ無交換作戦はないの
では?と言われていましたが、2番手のARTA BMW M6 GT3
と4順位のVivac 86は行っており、上位フィニッシュをし
ています。


 タイトルを獲得したグッドスマイル初音ミクAMGですが、
盤石に見えたレース展開にみえたものの、タイヤも含めか
なりギリギリ攻めた戦略だったようです。

 

 



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