現在、64bit版のOSも選択可能な状況がフツーに存在するWINDOWS 7ですが、
このメリットはご存知の通り、64bitメモリーアドレスの恩恵がメインだと思
います。
今後、64bitネイティブ(注:野生って意味ではありません。)のアプリケ
ーションが登場してくれば内容が変わってくるのですが、現在の状況は、WOW
64による32bitエミュレーションによる互換を保ちながら使う状況になって
います。
では、単純にメモリーの上限と言うのはどうなっているかと言うと、64 bit
版のWindowsは
■ 最大128 GB のRAM
■ 16 TB の仮想メモリー
をサポートしています。とは言っても、サーバでもクラスター化でもしない限
りこの環境は存在しませんから、コンシューマではまだこんな巨大な容量を使
う事はないと思います。
ただ、現在の状況では、16~24GBと言う選択が個人でも可能になってきている
のですが、この場合は、Home Premiumだと制約に引っかかるのでProfesshonal以
上のグレードを選択する必要があります。
基本的に速度が恐ろしく遅くなるのですが、仮想メモリーでメモリー容量が不
足することを解消し、処理不能な状況を回避する方法があるのですが、上記のよ
うに 【 16TB 】 まで使えますから、まず一般的な利用においてメモリー不
足いによる影響はまず出ません。
例えば、価格が落ちてきている2.0TBのストレージを使っていたとするならば、
極端な使い方ですが、1.0TBを仮想メモリーに割り当てた24GBのメモリーを持つ
X58の環境があったとするならば、1,048GBまではメモリーを利用できる(OSやア
プリケーションのメモリー消費の総量が24GB未満だと高速ですが、超過なると速
度が極度に落ちます。ただ、個人の作業で24GBを超えて1TBを要するような作業内
容は少し見当がつきません。)のでまず、メモリー不足ですから強制終了します
と言うメッセージは出ないと思います。
基本的にコンシューマの作業で考えると、シングルスレッドの処理中でそれが
出るとなれば、グラフィック性能の不足感が多く、VRAMの多いグラフィックボー
ドに変更したほうが良かったりする(ノートPCや小型のPCの場合はそうした拡張
が不可能なのでその範疇で出来る処理に特化させてりようするしかありません。)
のですが、レンダリング中に巨大過ぎるモノを出力するとかだとときにメモリー
不足に陥ります。そうしたメモリー領域を多く必要とする出力などは明らかに優
位に働きます。多分、個人が使う上では、
【 x64環境で、XPモードを使う 】
事でXPとの互換性を保つ感じになるのですが、仮想化で32bit版OSをインストー
ルすることで、32bitAPIとの互換性を保つ感じになるかな?と言う風に思います。
実際、メモリー領域の優位性と言うのは絶大で、
【 OSとアプリケーションなどの消費メモリーの総量が3GBまで 】
と言う32bit OSの仕様による制約(ただ、この辺りってマザーボードのBIOSの仕
様でそこまで使えないモノも結構あります。特に古いPCの時代では4GBと言うのが
XEON、Oprteron、G4とかのワークステーション用のモノしか存在しない時代もあ
りましたから、そうした仕様の製品は多いです。なので、なんでもかんでも4GB以
上のメモリーが搭載可能で、64bit OSが動く訳ではありません。)があるのですが
基本的にその制約がありませんから、極端な話ですが、スレッドに余裕があれば、
二つのアプリケーションを同時に動かして処理するような環境を構築しても大丈
夫だったりする訳です。(これはマルチタスクという意味ではなく、メモリーを多
く食うような3DCGツールとペイントソフトなどを同時起動しておいて、レンダリン
グのバックグラウンドでテクスチャー描いたりするような作業を行ってもメモリー
に余裕があるので影響が少ないと言う訳です。)
そういう意味では、アプリケーションが安定動作すると言う前提条件がつきます
が、64bit OSのほうが優位性がある訳です。