富士300kmレースも2日目を迎え決勝レースが行わ
れました。予選では、ARTAが速さを見せ、GT300ク
ラスとともにポール獲得となりました。

レース前に、レッドブルエアレースで活躍されてい
る室谷選手のフライトデモが行われ、代名詞でもある
【 室谷ホイール 】も公開されていました。
黒い雲が富士方面に出ているものの、サーキットは
■ 気 温 : 26℃
■ 路面温度 : 36℃
のドライコンディションの中行われました。
白バイ9台、パトカー4台で先導する中パレードラッ
プが行われ、その後フォーメーションラップに突入し
ます。そして、シグナルがグリーンに変わると、各マ
シンがアクセルオン!
富士300kmのレースが始まります。スタート直後、
2番手のMOTUL AUTECH GT-RがトップのARTA NS
X-GTにアウトから並びかけますが、野尻智紀選手は
トップで1コーナーを抜けます。クラッシュやアクシデ
ントはなくオープニングラップを終えます。
3周目にはフォラムエンジニアリング ADVAN GT-
RがKEIHIN NSX-GTを抜き4番手に浮上し、5周目に
はトップがGT300のマシンに追いつき始めます。
6周目以降には後方でバトルが展開され始め、5番
手争いをするZENT CERMO LC300とKEIHIN NS
X-GTがテール・トゥ・ノーズ状態で走行し始めます。
前を行く小暮卓史選手に立川祐路選手がストレートで
追いつき、インに飛び込みますが、小暮選手が順位を
守ります。
更にその後方ではWAKO’S 4CR LC500とカルソニ
ック IMPUL GT-Rがポジション争いをしており、We
dsSport ADVANLC500がDENSO KOBELCO SARD
LC500をオーバーテイクするなど、GT300を絡めて各
所でバトルやオーバーテイクが展開されます。
9周回目にGT300のマシンを絡めてZENTがヘアピ
ンでKEIHINに並びかけオーバーテイクをし、後方で
はカルソニックがIMAPL CRAFTSPORTS GT-Rを
オーバーテイクし8番手に順位を上げます。更にその
後方ではWedsSportshの関口雄飛選手がWAKOSを
交わし10番手にポジションを上げ、前のマシンを追い
上げます。
周回を重ね17周目には、野尻選手のドライブする
ARTAはMOTULとのマージンを6.4秒まで広げており、
2番手以降は1-2秒の間隔で術つなぎで走行する状態に
なります。
レースガ1/3を過ぎるとピットタイミングが近づ
き、23周回目にKEIHINがピットに向かいます。こ
の間、4番手争いが激しくなり4番手を走行するフォ
ーラムエンジニアリングのマシンをZENTが追い上げ
ます。ストレートで追い上げ並びかけるも順位を奪う
には至りません。
ZENTの立川選手はコーナーで技を見せ、最終コー
ナーを小さく回りJ.Pオリベイラ選手のフォーラムエ
ンジニアリングのマシンに並びかけると、富士の代
名詞の一つでもあるロングストレートに入り、そこ
で前に出ます。さあに27周目にはauを捕らえパスし
準をさらに上げます。
25周の段階で
EPSON MODULO NSX GT
Keeper TOMS LC500
がピットに向かっており、タイヤが厳しくなったau
もオーバーテイクされた後の27周目にピットに向か
います。ピット作業を終えてコースに向かおうとし
ますがエンジンがストールしてしまい、タイムを失
います。
31周目には上位勢にも動きがあり、2位のMOTU
Lと3位のZENTがピット作業を行っており、その翌
周にトップ快走のARTAがピットに向かい37秒のピ
ットタイムでコースにマシンを送り出します。
その周回にKEIHINのマシンがGT300をパスする
際にマシンをヒットさせてしまい、利亜タイヤを破
損し、最終コーナーでマシンを止めています。
33周目にはマシンが続々とピットへと向かい、翌
周にS Road RAYBRIG NSX-GTがピット作業を終え
全てのドライバーがピット作業を終えます。
34種目の段階で
【1】ARTA NSX-GT
【2】MOTUL Autech GT-R
【3】ZENT CERUMO LC500
【4】au TOMS LC500
【5】Keeper TOMS LC500
【6】カルソニックIMPAL GT-R
と言うトップ6になります。トップのARTAとMO
TUL GT-Rの差は7秒ほど開きます。
2番手のMOTUL GT-RとZENTの差は1秒以内で
すが3番手のZENTと4番手auの間には10秒以上の
差があるので、トラブルがなければ、このTOP3で
の優勝争いになります。
レースが進むにつれ路面温度が下がり始め44周
目には路面小戸は32度まで下がります。その影響
かARTAのマシンの速度が落ち始め、ギャップがみ
るみる失われていきます。
46周回目にMotul MUGEN NSX-GTにトラブ
ルが発生しガレージにマシンを入れており、フォ
ーラムエンジニアリングも突然スロー走行になり、
マシンをピットに戻しています。
ペースの落ちた小林祟志選手ですが、MOTUL
GT-Rの速度が落ち始めた為、徐々にマージンン
を構築していきます。
そして、3番手の石浦宏明選手のZENTが松田
次生選手のMOTUL GT-Rに追いすが素リーンが
出てきます。後方から何度もスリップに入ります
が、ストレートの伸びるMOTUL GT-Rを追い抜
くには至りません。
レース終盤、明らかにタイヤが厳しくなった
MOTUL GT-Rを追いかけるZENTの2番手争い
が展開されます。何とかブロックしながら走行
を続けます。
そして、激しい2番手争いとは裏腹に盤石な
状態でポール・トゥ・フィニッシュに向かって
走行していたARTAですが、残り5周でGT300
のマシンを交わす際にコースオフし、大量のマ
ーブルを拾ってしまいペース段してしまいます。
6秒あったマージンが、周回を重ねるごとに
徐々になくなり、ついには、MOTUL GT-Rの
姿が大きく映しだされるようになります。
小さなミスでも追い抜かれるような距離に
まで縮まったTPO3の争いですが、ARTA N
SX-GTの小林選手がトップを守り切り、
【8】 ARTA NSX-GT Honda
NSX GT / HR-417E
野尻 智紀選手
小林 崇志選手
がポール・トゥ・フィニッシュを飾り、チームとし
>ては2年ぶりの優勝を果たしています。NSX勢と
しては、初優勝となります。
2位には終盤厳しいレースでポジションを守り切
ったウェイハンデが52kgの/p>
【23】 MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生選手
ロニー・クインタレッリ選手
が入っています。SUGOではS Roadが激しいバトルの末
2位フィニッシュとなりましたが、今回もGT-Rがポディウ
ム獲得となりました。
3番手には、ウェイトハンデが60kgの
【38】 ZENT CERUMO LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
立川 祐路選手
石浦 宏明選手
が着けています。レクサス勢力はウェイトハンデが72kg
のauが4番手、ウェイトハンデが74lgのKeeperが6番手で
すから、ウェイトが重くても上位を占めていることを見る
と今シーズンの強さを感じさせるものがあります。また、
ZENTの挙動を見ても、あの重さであの安定性ですから、
今年のレクサスは強いというのを印象付ける内容だった
ように感じます。そんな中、あの重さのGT-Rで2位フィ
ニッシュのMOTULは圧巻でした。
ポイントランキングは中嶋一貴選手が海外レースで空
きがある(代役として、伊藤監督がステアリングを握り、
速さを見せ、スポット参戦ながら現在ドライバーズラン
キング16位に入っています。)のでジェームス・ロシタ
ー選手が44ptで単独首位で、auがトップで、2番手には
WAKO'Sが43ptで着けています。そして、3番手にはKe
eperが42ptでつけいます。今回激しい2番手争いをした
ZentとMotul GT-Rですが同ポイントの41ptでその後に
並んでいます。ここまでのマシンが10pt以内で並んでい
るほか、Densoが36ptでそれに続き、今回シーズン初優
勝となったARTAは今回有償の20ptとポール獲得の1ptを
加算し31ptでランキング8位に浮上しています。
