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戦争観  

2025-04-13 13:26:08 | 文化

>アサ芸biz   >佐藤優「ニッポン有事!」一般市民の意見で原因特定 朝日新聞の戦争観を考える   >アサ芸bizの意見・   >4時間・   

>朝日新聞はレベルが高すぎて筆者にはついていけない。   

>最近も「ロシアの即時停戦拒否、米ロ交渉にはらむ大きな危うさ 欧州総局長」(320日、杉山正・朝日新聞欧州総局長署名)と題するシビれる解説が掲載された。   

>事実よりも「ナラティヴ(物語)」を重視する最近の「朝日新聞」の特徴を示す記事だ。   

>〈「プーチン(ロシア大統領)の帝国主義的野心を止めなければ、終わらない。   

>どんな合意も侵略の引き延ばしだ。   

>その問題解決のためなら戦える」   

>ウクライナ東部ドネツク州の最前線で戦う兵士ワディム・リバチュクさん(36)が言っていた。〉(319日「朝日新聞デジタル」)   

>リバチュク氏は政治意思形成には関与しない一般のウクライナ市民だ。   

>この発言を根拠にこのような議論が展開されている。   

>〈根本的な危機の原因として除去すべきは、リバチュクさんが言うように、プーチン氏の帝国主義的な野望であるのは明らかだ。〉(同前)   

 

そうですね。   

 

>筆者は、外務省国際情報局(現在の国際情報統括官組織)で主任分析官をつとめていた。   

>部下がこのような分析調書を書いてきたら書き直しを命じた。   

>「戦争の根本原因を特定する場合には、一般市民の意見ではなく、政策意思決定に関与する者の発言を根拠とするように」と注文を付けた。   

 

日本人には意思がない。意思の無い人間には責任がない。兎角この世は無責任となる。政策意思決定に関与する者を見つけることが難しい。   

たとえば【英対する開戦の詔勅】では

洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ

まことにやむをえざるものあり。あにちんがこころざしならんや。

開戦はまことにやむをえないことで、私の本意ではない。   

となる。  

天皇の意思でなければ一体誰の本意で我が国の意思決定が為されたのでしょうか。 

 

>もっとも朝日新聞にとって重要なのは、分析の正確さではないので、このようなナラティヴ重視でいいのだろう。   

 

日本人は思考を停止しているから、自分自身の意見を明らかにできない。わが国のマスコミの編集長でも例外ではない。だからいくら外部の情報を流しても、それが社会の木鐸の役割を果すことはない。「それでどうした、それがどうした」の問いに答えが出せないのである。我々日本人は自己の見解を述べる教育を受けてこなかった。だから個人の価値が低い。[木鐸=ぼくたく:世人を教え導く人]        

高等教育機関において自己の個人的な見解を明らかにすれば学位 (博士号など) が得られる。ぜひやるべき勉強です。   

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。   

何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)     

 

>さらに興味深いのは以下の記述だ。   

>〈プーチン氏の真の目的は、ウクライナの一部を占領することではない。   

>ウクライナを属国化することだ。   

>プーチン氏は、ウクライナを独立した主権国家として認めない独自の歴史観にとらわれている。   

>プーチン氏は停戦案を提示された際、「根本的な危機の原因を除去するものでなければならない」と言った。   

>望んでいるのは、ウクライナの無力化と西側からの切り離しだ。   

>プーチン氏の考え方は変わっていない。〉(同前)   

>〈中途半端な安全の保証しかウクライナに提供できなければ、和平合意もプーチン氏が目的を達するための一過程にしかならない。   

>ウクライナを脅すトランプ氏の取引はプーチン氏を利するだけとなる。〉(同前)   

>プーチン氏が己の歴史観を変えることはないと思う。   

 

そうですね。彼には彼の世界観がありますからね。   

 

>また現状ではウクライナのゼレンスキー大統領が望む安全の保証が担保されるような合意はできない。   

>この記事の趣旨に従うならば、ウクライナの最適な選択は安全の保証が完全に担保されるために戦い続けることになる。   

>その結果が、ウクライナの国民と国土にどのような結果をもたらすのだろうか?    

 

それはウクライナ国家の破滅ですね。   

 

>遡れば、19447月にサイパン島が陥落した。   

>これによって絶対国防圏が崩れてしまった。   

>合理的に考えれば、日本の勝利の可能性はなくなった。   

 

それは大日本帝国の破滅ですね。  

 

>だがその後も、「朝日新聞」は連日、「必勝の信念」「聖戦貫徹」を主張し、それは1945815日まで続いた。   

 

'敗因について一言いはしてくれ。我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである。我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである'  (昭和天皇)   

 

>客観情勢を見ずに、主観的願望に固執するのがこの新聞の伝統なのだろう。   

 

そうですね。賢い人は「純粋によく観察する」が、そうでない人は「自分の期待したもの」しか見ようとしない。    

 

>佐藤優(さとう・まさる)著書に『外務省ハレンチ物語』『私の「情報分析術」超入門』『第3次世界大戦の罠』(山内昌之氏共著)他多数。   

>『ウクライナ「情報」戦争 ロシア発のシグナルはなぜ見落とされるのか』が絶賛発売中。