川天使空間

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『みちのく山のゆなな』おおぎやなぎ ちか・作 ふるやま たく・絵 国土社

2023年07月12日 04時48分36秒 | 創作・本の紹介
河北新報夕刊、ものがたりコーナーに連載されたおおぎやなぎちかさまの作品。
加筆修正され、国土社から単行本として出版されました。 

 東北のとある山、みちのく山には山神が住んでいます。
 ゆななは、山神の娘。
 山神のととさまは、家族といるときはだらしないのに、東北の山々を司る立派な神。
 ゆななは遊びたい盛りの子どもですが、山神をつぐことになっています。
 そんなゆななのまわりで起こる出来事が、東北の民話に寄せて語られます。
 そして、あの震災のことも……。

東北の自然も民話もよくご存じだからこそ書ける、やさしい物語。
読んでいるうちに、気持ちがおだやかになっていきます。
里の人たちの秋田弁も楽しく。
そして、ふるやまたくさまの絵がいい!

出てくる神さまや鬼や龍が、想像上のものなのに、体温を感じるんです。
書き手が心を込めて作りだしたものだからでしょう。
「日本むかし話」の番組の、あのあたたかな雰囲気に近いような。
もっと読み込めば、まだまだ違う発見がありそうな。

さすがです、おおぎやなぎさま。
さらなるご活躍を!

いい物語を読むと、ほんとうに心がゆたかになる。
昨日は医学部同期会の案内状を80通ほど送付。
秋に5年ぶりの同期会、楽しみだな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント (4)
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