河北新報夕刊、ものがたりコーナーに連載されたおおぎやなぎちかさまの作品。
加筆修正され、国土社から単行本として出版されました。
東北のとある山、みちのく山には山神が住んでいます。
ゆななは、山神の娘。
山神のととさまは、家族といるときはだらしないのに、東北の山々を司る立派な神。
ゆななは遊びたい盛りの子どもですが、山神をつぐことになっています。
そんなゆななのまわりで起こる出来事が、東北の民話に寄せて語られます。
そして、あの震災のことも……。
東北の自然も民話もよくご存じだからこそ書ける、やさしい物語。
読んでいるうちに、気持ちがおだやかになっていきます。
里の人たちの秋田弁も楽しく。
そして、ふるやまたくさまの絵がいい!
出てくる神さまや鬼や龍が、想像上のものなのに、体温を感じるんです。
書き手が心を込めて作りだしたものだからでしょう。
「日本むかし話」の番組の、あのあたたかな雰囲気に近いような。
もっと読み込めば、まだまだ違う発見がありそうな。
さすがです、おおぎやなぎさま。
さらなるご活躍を!
いい物語を読むと、ほんとうに心がゆたかになる。
昨日は医学部同期会の案内状を80通ほど送付。
秋に5年ぶりの同期会、楽しみだな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)