川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

日本代表最高の試合って何時?

2006-04-01 23:43:28 | サッカー
昨日のジーコ擁護の続き、というか批判への批判の続き(笑)。

日本代表の試合ぶりについて、もちろん私個人「今の日本は素晴らしい」と満足しているわけではありません。ただ、物事にはできることと出来ないことがあるでしょうし、そういうことを考えるととりあえず今進むべき方向はあれで仕方ないかとも思うわけですね。
少なくとも、クレバー路線を貫いたトルシエ日本がトルコ戦で淡白に敗れ去ってしまったことを思い出すと、がむしゃらに勝ちにこだわるジーコの方法論もそんなに悪くはないのかなと思えるわけで。もちろん、最初ジーコが志向していたのはそういうのではなかったはずなんですけど(苦笑)

文句を言うはたやすいでしょうし、こんな選手がいてこういうサッカーをしろというのもたやすいでしょうけれど、例えば「バルサのようにパス回ししろ」とか「ブラジルのように華麗に勝て」というのはこれは不可能なわけで、やはりある程度現実は現実として割り切らなければならないように思うわけです。
できないことをいきなり要求するのもかなり無茶なわけで、現実として存在する試合を元に発展系を模索していくのが現実的ではないかと思うわけですね。
つまり、日本代表のベストゲームはどの試合なのかということを基点に置いて、だから日本はこういう方向を目指すべきであり、現在の代表はそれと真っ向から反しているので賛成できないと向ける。ま、これなら分かるわけですね。
ただウダウダ批判だけされてもなぁと思いたくなるわけです。ま、野球好きの人ならともかく、サッカー志向の強い人には特に。

でねぇ、実はこれ考えてみると中々思いつかないんですね(笑)。
日本にスタイルも何もないのは今に始まったものではなく、すごく場当たり的にやってきたのかなぁと思う部分がある。

そんな中、頑張って探してみると気迫、ファンとの一体感が一番だった97年のソウルでの韓国戦かジョホールバルでのイラン戦になるでしょうか。
韓国戦はサイドの切り崩しが巧く行っていたような記憶がありますけれど、現在相馬直樹のようなタイプのSBはいません。また相手のホン・ミョンボが出場停止だったことと、何となく韓国が「日本にもフランスに行ってほしいじゃないか」という態度を示していたことも事実。互いの気迫と気迫がとことんまでぶつかり合うゲームだったかと言われれば…
その点ではイラン戦は事前の情報戦もあり、両者共気迫溢れる試合をしていました。ただ、こちらはこちらでカリム・バゲリが不在。100%の相手と試合をしていたというのでないのが残念です。ただ、現実的にはこれになるでしょうか。
いずれにせよ、アジア相手というのもややネックかもしれません。

ただ、世界を相手に日本らしいサッカーを見せたといえば、どれになるのでしょうか。親善試合をもって最高の試合と捉えるのも難しいでしょうし、公式戦という観点では99年のワールドユース・ウルグアイ戦あたりになるのでしょうか(笑)。ユースレベルの試合をもって日本代表最高の試合というのは無理がある気がします。
マイアミでブラジルに勝ったアトランタ五輪の試合も結果は素晴らしいですが、内容は…あれならコンフェデのブラジル戦の方がいいのかもしれません。感動の良し悪しは別にしまして(笑)。

となると、02年のロシア戦あたりになるのでしょうか。となると結局、トルシエのような鬼教師が監督としてベストなのであり、とにかくスパルタ。で、自分達の良さが通じないとただ淡白にキープしているだけになり、覇気も何もなく淡々と試合が進む…なんてのがベストになりうるんでしょうか。
う~む。
「現在の代表ではダメだ」と主張される皆様、では何時の代表ならば満足できていたのかお教えくだされ(笑)。

正直、そもそも原型とすべきプロトタイプがない以上(人によってはあるのかもしれませんが)は、色々試行錯誤していくしかないんじゃないかなという気もします。前回が戦術重視・選手選考は調子重視・鬼軍曹型のトルシエで、今回は個人重視・選手選考は実績重視・放任型のジーコということでちょうど対照的。どちらの方がより日本に合うのか、そのあたりしっかり見極める方が今後を考えると意味があるのかなという気はします。

準決勝は…

2006-04-01 22:55:44 | 野球
センバツもいよいよ大詰めを迎えてきましたね。
昨日今日にわたって準々決勝が行われ、結果横浜、岐阜城北、PL学園、清峰が勝ち上がりました。

開幕戦を制した神港学園を完封した岐阜城北。尾藤投手は智弁和歌山戦で1イニングだけ乱調でしたけれど、それ以外はほぼ満点の出来のようです。これまでのところ一人で投げ抜いているこのエースの出来が横浜との試合の成否にかかってくるのではないでしょうか。

関西ととの24イニングに渡る激闘を制した早稲田実業は横浜に完敗。三連戦の疲れなどもあったのかもしれませんね。横浜は大阪勢、離島からの挑戦者、人気ある伝統校と多彩な相手との試合を制し、チーム力も充実しているように思います。

新潟県の歴史を作り続けていた日本文理はベスト8で敗退。清峰のエース有迫投手に4安打に抑えられてしまったようです。清峰は長崎県勢としては47年ぶりの準決勝進出なのだとか。日本文理だけではなく、こちらはこちらでまた歴史があったわけですね(笑)。
公称による限り、一番身長が高いのがエースの有迫投手でそれでも176センチ。今や大型化が進み、プロの下級クラスみたいな部分もある高校野球の世界で背の低い彼らが去年の夏に続いて今春も旋風を起こして勝ち進んでいるのは「野球も多くの人ができるスポーツ」という印象を与えてくれるかもしれませんね。

有力校との戦いを制し、東北の気概を見せた秋田商業はPLの前田投手の前に沈黙。今大会注目の前田投手はここまでさすがの出来ですね。

準決勝は初出場のフレッシュなチームが伝統校に挑むという図式になりました。これもまた見事ですね。で、どの組み合わせになっても決勝は楽しみです。強い者同士の決勝は好きではないですけれど、仮にPL-横浜が実現すれば、あの松坂が延長17回を投げきった時以来ではないですかね。これはこれでとても見てみたい気がします。もちろん、清峰-岐阜城北という初出場同士の決勝なんていうのも見てみたい。初出場の片方-伝統校という決勝も面白そうですね。

泣いても笑ってもあと二日間。最後に笑うのはどの高校なのでしょうか。
…でも、やはり準々決勝は一日で済ませてほしいかなぁという気がするのも正直なところですね(笑)

意外な名前…ジーコが欧州に連れて行きたい選手

2006-04-01 21:08:46 | サッカー
日本代表の今後の話も面白いですけれど、ジーコの今後の話もありました。

半月ほど前の話ですけれど、日本代表監督のジーコがドイツの有力サッカー紙『キッカー紙』のインタヴューで日本はベスト4まで残れる力があると宣言したのと同時に、海外、特にイタリア・スペイン、イングランド、ドイツのクラブチームの監督をやりたいと言ったという話がありました。
で、これに食いついたのがジーコがイタリアで唯一プレーしていたクラブであるウディネーゼ。もちろん、セリエA残留が条件になりますけれど、その場合の具体的なオファー条件などを既にウディネのチェアマン(適切な訳が分からない)フランコ・ソルダーティが口にしているのだとか。
で、まあ、当然その際には日本人選手の獲得もはかるつもりらしいですね。柳沢の例とかを見ていると、日本人というだけで今や金になるとも思えないんですけれど。しかもこれにはジーコの評価なども加わっているそう。ウディネとジーコの間には信頼関係があるらしく、日本人選手の評価などを求めていたことがあるなんてことが…ということは、ウディネに日本人がいないということはジーコの目には「セリエAでやれる日本人はいない」という風に映っていたってことか(苦笑)。

で、まあ、そういうのを踏まえてウディネがリストアップしたとかいう選手が何か意外な感じでした。現在海外にいる選手の名前は全然出てくることがなく、小笠原、本山の鹿島勢に加えて田中マルクス闘莉王、田中達也、巻誠一郎という選手などもあがっていたそうなのです。
召集経験すらない闘莉王の名前があるとは意外ですね。田中達也や巻にしても、あまり恩顧をかけられている選手とも見えないのですが。
本当にジーコの評価を参考にしているのか? でも、これが実現したらジーコが闘莉王か田中達也に指示を出すなんてことにもなるんでしょうしねぇ。
よくよく考えると闘莉王についてジーコはアテネが終わった時には、「アテネに出た選手の中で一番代表に呼びたいのは闘莉王だ。彼は宮本と違う形でリーダーになれる選手だ」とも言っていたんですよね。ポルトガル語が通じるということもあるし、そういう観点からは本来石川や松井、大久保や今野、田中達也より先に呼ばれるのかと思った時期もありましたが…
結局何かが合わなかったんですかね?

まあ、ウディネーゼは東欧・アフリカ・中米あたりから無名の選手を連れてくることに長けているわけで、そうしたウディネの方針には代表歴バリバリの選手よりもこのクラスなのかなぁとも思うことも確かですね。
ただ、代表経験がないから闘莉王の移籍金が田中達也より安いということはないと思いますが…

いやぁ、何だか気になりますね。













以上、今日はエイプリルフールですので、こんなエントリを作ってみました(笑)

Gacktが上杉謙信

2006-04-01 20:00:12 | 歴史と天体
来年の大河ドラマが発表されたそうです。

サムライスピリット見せる…Gacktが謙信役でドラマデビュー(サンケイスポーツ)
NHK大河「風林火山」でGackt謙信(ニッカンスポーツ)

山本勘助というあたりが既に「何だかな」という感じ。
で、まあ、配役については何とも言いがたいのですけれど。そもそも内野聖陽さんも市川亀治郎さんもGackt(ガクト)さんもよく知りませんので(苦笑)。

ただ、実も蓋も無いことを言わせていただくと、Gackt氏、「僕が大切にしているサムライ・スピリッツを若い人に届けたい。これまで見たことのないガクトを見てほしい」なんてコメントしていたそうですが、「上杉謙信はサムライではなく坊主なんですが」ということ。
この人の歴史認識はどうなっているんだ(笑)?

上杉謙信の独特の個性はどちらかというと仏教による部分が大きいわけで、女性を近づけなかったというのも戦争勝利のための願掛けによる部分が大きかったなんて話もあったりするんですよねぇ。まあ、ドラマの元になるのは小説なんであまり突っ込むのも野暮なのかもしれませんが、あまりかけ離れた謙信像を持ち出すのはどうなんだろうか…

最近、何でもかんでもサムライですけれど(サッカーの日本代表もそうだし、アテネの女子シンクロナイズドスイミングもそうだった)、少なくとも戦国時代の武士は侍道も武士道もなかったわけで(個人としてそういうりを貫く変なのはいたけど)、逆に江戸時代の武士って半分サラリーマンみたいなものなわけで。
そういった部分も少しは見てほしいな~と思ったり思わなかったり。過去の歴史のそうした部分を曲解したりしているのは無視で、どうして太平洋戦争だけ問題にするのかな~と思わないでもないですね。

どちらかというと、サムライっぽいのは彼の養子の上杉景勝の方でしょうかねぇ。謙信の実父長尾為景は義理人情もへったくれもないくらいに容赦なかったらしいですからねぇ(ために謙信が領内統治に苦労したという話もあるくらい)。謙信自身がどういう統治理念をもっていたのかは知りませんけれど、一度は「もうダメだ」と放棄して隠遁未遂も図ったりしましたし(無責任で武士道の欠片もない行為だ[苦笑])、結構部下が不審死を遂げていますし(宇佐美定満、長尾政景、柿崎景家ら)。

ちなみに、謙信が戦場で滅法強く、戦略のミスをことごとく戦術で取り返したのは諜報活動に一際秀でていたからという話もあります。少なくとも彼が毘沙門の生まれ変わりだから勝ち続けたということではないらしい(笑)

四十九年  一睡の夢
一期の榮華  一盃の酒

酒を断てない代わりに女性を断った(と勝手に考えている)謙信の辞世は、まあ武士道を感じさせるといえばそうかもしれませんね。

川崎市男児投げ落とし・犯人逮捕

2006-04-01 19:12:23 | 犯罪・刑事関係
川崎市の男児投げ落とし事件、昨日取り上げたわけですが、犯人が逮捕されたようですね。41歳の男が自首してきたそうです。男は男児投げ落としと9日後の清掃員投げ落としの双方について認めているということで、とりあえずは良かったですね。

まあ、今後おそらく例によって精神状態がどうのこうのなんてことになるのかなという気がしていますが、とにかく逮捕されたことは良かったというべきでしょう。

今井容疑者は「新聞を見て来た」と言っていたと毎日新聞の配信記事にはあり、やはりビデオの公開などで観念したということなのでしょう。まあ、あれだけ鮮明に映っていたのであれば、「自分だとバレる」と分かるのも自然なことでしょうか。
投げ落とされた児童は帰ってきませんが、今回のような形で犯人が観念させて逮捕されるということ、こうしたケースを巧く利用できれば今後同種の犯罪を二度と起こらないようにできるのであれば、意味があるというものです。

とはいえ、昨日のエントリでも触れた三つ目の課題点。今回の事件は防犯ビデオそのものが犯人逮捕につながったのではなく、あくまで清掃員が抵抗したからということ。仮に清掃員が投げ落とされて殺害されてしまった場合、未だに進展がなかったのではという可能性もあります。
もちろん同じマンションで10日間の間に二度も転落死が起きたとすれば普通は怪しんだりするものでしょうけれど、展開はやや遅かったかもしれません。
20日の段階で防犯ビデオには不審な人物が映っていたわけで、そのあたりをしっかりチェックしておけば29日の犯行はそもそも起き得なかったのかもしれず、そう考えると防犯カメラの有効な利用法の模索は未だ発展途上という感じがします。

ま、とはいえ、結果として決定的になったのがビデオカメラ。
費用の面では苦しいのかもしれませんが、侵入盗などを防ぐという意味合いからも、マンションなどでははっきりとした防犯カメラを設置すべきではないかと思います。地域ニュースなどの中で、そういった映像を少しずつ放映していけば、メディアの側にもいい意識が芽生えてくるのではないでしょうか。
もちろん、大切なのは視聴率でしょうけれど、報道番組などに携わる者は、自分達の放映によって犯人が逮捕されたとなるとやはり誇りや励みになるのではと思います。