けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「悦ちゃん」(獅子文六)

2016-09-10 12:00:00 | 書籍(小説)
獅子文六さんの小説「悦ちゃん」を読んだ。



本作品も獅子さんのことも知らなかったが、
経済学者の川本裕子さんが日経新聞のコラム「半歩遅れの読書術」で、
本書を紹介しているのを見て、知った。

本作品は、昭和11年に報知新聞に連載された、
獅子さん初めての新聞小説だそうだ。

主役の柳悦子、悦ちゃんは、
8歳の時に母・秋子を亡くした10歳の女の子。

悦ちゃんのお父さんは、碌さんこと、碌太郎。
売れない作詞家である。

そして、悦ちゃんが大好きになる、
大銀座デパートの売り子さんの池辺鏡子。

早くに母親を亡くして、のんびり屋の父親と二人で暮らしているが、
そこへ突如、再婚話が持ち上がるという内容。
(お相手は鏡子さんではない)

貧乏で辛い場面もあるが、
明るく、元気で、大団円(フィナーレ)には、ハッピーエンド。
先に読んだ阿川弘之さんの小説「カレーライスの唄」に通ずる。

小説家の窪美澄さんが解説で、次のように言っている。

「明日という日は明るい日と書く。『悦ちゃん』は、
 それを諦念ではなく、心から信じさせてくれる物語である。
 大人だけでなく、子供たちにも是非読んでほしいと思う。」

そのとおり。

では、ここからは、今日のおまけ。







本当に可愛いわが子である。









おちぇりさん、我が家も決して裕福ではないけど、
これからも3人で明るく、楽しく、元気に過ごそうね。
コメント
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