けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「陽だまりのひと」(藤岡陽子著)

2023-01-02 23:00:00 | 書籍(小説)
2022年に読んだ本の話。

今回は藤岡陽子さんの小説、「陽だまりの人」(テミスの休息)。
これで藤岡さんの作品も3作目。

『陽だまりのひと』|感想・レビュー - 読書メーター

藤岡陽子『陽だまりのひと』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約94件 の感想・レビ...

読書メーター

普通の人が一生懸命生きている姿が描かれ、
また優しい人がたくさん出てくる作品たち。
これまでの3作品は、どれもよかった。

********************
教師というのはどんな教科でも生徒に教えることはたったひとつだと思っています。
それは生き抜く力なんです。

疲れてくると勝ちを諦めて力を抜くやつ。どんな点差があっても、絶対に足を止めないやつ。
フィールドの外からだと、いろんなものが見えた。人に信頼されるということがどういうことなのか、そんなことまでサッカーは教えてくれた。

人というものは、その時にいちばん大切なものを守りながら生き続けるんです。

人なんて自己中心的なもんですよ。相手の立場や周りの状況を考慮する人間ばかりなら、法律なんて必要ない。

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今回のおまけ。
ご飯を食べるたまこさん。


ベッドでだろんだろんするたまこさん。




私の足元ですぴすぴするたまこさん。

昼間、のびのびとお昼寝をするたまこさん。


仔犬の頃ような格好で眠るたまこさん。




いつも同じような写真になってしまうが、
本当にかわいい子である。

おしまい。



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小説「金の角持つ子どもたち」(藤岡陽子著)

2023-01-01 23:00:00 | 書籍(小説)
2022年に読んだ本の話の続き。

今日は、昨年初めて読んで好きになった藤岡陽子さんの小説「金の角持つ子どもたち」。

藤岡さんの作品は、これが2作目。

金の角持つ子どもたち/藤岡 陽子 | 集英社 ― SHUEISHA ―

頑張るあなたへのエール!金の角。それは、未来を指し示す希望の光。突然、中学受験を決意した小6の俊介。その頑張りに周囲も変化していき──。いきなり文庫!「サッカーをや...

集英社 ― SHUEISHA ―

サッカーに夢中であった小学生が、
トレセンに選ばれなかったことをきっかけに
中学受験を決意。目指すは最難関校。
おそらく筑波大附属駒場中学(作中は別名)。

裕福ではない家庭、勉強をしてこなかった過去、自分なりに努力したのち結果が出たときの喜び、結果が出なかったときの悔しさなど、
共感できるところの多い作品であった。

********************
私はいまも思っている。
どうしてあの時、私の両親は『自分たちのことはいいから』って言ってくれなかったのかなって。
自分たちの暮らしより娘の未来を考えてくれなかったのかなって、そう思っているの。

考えろ。限界まで脳みそを使え。
頭から金の角が生えてくるまで考えろ。

限界まで頑張れば、
見たことのない景色に出合うことができる。

努力することの確実さを、小学生の頃に肌で覚えてほしい。
勉強は努力を学ぶのに一番適した分野だ。学力は人生を裏切らない。
到達点はもちろん人それぞれ違うものだが、
勉強に関していえば、努力をすれば必ず結果がついてくる。

勉強は、これといって取り柄のない子どもの拠り所になるんだ。
親から受け継いだ、社会での立ち位置を覆せる。

子どもたちには「勉強をするのは、
大人になって働く時のためだ」と答えている。
難問に出合った時に逃げ出さずに粘る力。どうすれば解決するのかと思考する力。情報を読み取る力。
ひたすら地道な反復練習や暗記。勉強で身につく力は、仕事をしていく上で必ず役に立つ。
決してずば抜けた頭脳になれといっているのではない。努力ごできる人間であってほしい。
たいていの人は、大人になると働かなくてはいけない。外で働くだけではなく家庭や育児、介護といった家の中での仕事もあるだろう。
仕事をもった時、勉強で身につけたあらゆる力は自分の助けになってくれる。人生を支えてくれる。

真剣に勉強をやり込んでいる子どもほど不安げな顔をする。自分に足りないものが見えてくるからだ。
逆にそこまで達していない子どもは、案外平気な顔をしている。
飛び込む水の深さを知っているか知らないか、その違いだろう。

おまえのようになりたくてもなれない人が、世の中にはたくさんいる。いろいろな理由で不本意な生き方しかできない人が、驚くほどてくさんいるんだ。
おれは、美乃里のその恵まれた能力を、自分だけのものにせず、多くの人にわけてあげてほしい。

賢くて他人を思いやれる優しい人。

できなかったことが、できるようになる。知らなかったことを知る。それだけで子どもの顔は眩しくくらいに輝くのだ。

知らなければ、知ればいい。できなければ、できるようになるまでやるんだ。それを努力というんだ。

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今回のおまけ。
のびのびと眠るたまこ。




場所を変えて、少ししっかりと寝るたまこ。


晩ごはんのあと、私たちが寝るまで、
再び、のびのびと眠るたまこ。


仮眠のはずが本寝に。


のびのび眠れることはいいことだよ。

おしまい。




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小説「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬隼子著)

2022-12-30 23:00:00 | 書籍(小説)
またまた2022年に読んだ本の話。

今回は、高瀬隼子さんの小説、

『おいしいごはんが食べられますように』(高瀬 隼子) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

第167回芥川賞受賞! 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 職場でそこそこうまくやっている二谷と...

講談社BOOK倶楽部

本作は、第167回芥川賞受賞作品。
久しぶりの単行本での購入。

働いている人には、
共感できるところのある作品だと思う。

********************
尊敬がちょっとでもないと、好きで一緒にいようと決めた人たちではない職場の人間に、単純な好意を持ち続けられはしない。

誰でもみんな自分の働き方が正しいと思っているんだよね。

みんな自分の仕事のあり方が正しいと思っているというのは腑に落ちた。
芦川さんは無理をしない。
できないことはやらないのが正しいと思っている。
私とは正しさが違う。違うルールで生きている。

********************
今回のおまけ。

暮れも押し迫った28日。
この日、奧さんは人間ドック。
私は在宅勤務で、たまこさんとお留守番。

天気も良く、からっとしており、
たまこさんはだら~ん。


そのまます~ぴすぴ。


お昼過ぎまで帰ってこないよ。


私も難聴を抱えているので、
のんびりと仕事納めに向けてと思ったが。


やはり、そうはいかず、
最後の最後までトラブル発生。ふ~。


ただね、たまこさんのお顔をみていると、
がんばろって気持ちになる。

おしまい。











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小説「やがて訪れる春のために」(はらだみずき著)

2022-12-29 23:00:00 | 書籍(小説)
また2022年に読んだ本の話。

先日の「あの人が同窓会に・・・」に続いて、
はらだみずきさんの小説、
「やがて訪れる春のために」を読んだ。

はらだみずき 『やがて訪れる春のために』 | 新潮社

衝動的に会社を辞めた真芽は、入院した一人暮らしの祖母・ハルの代わりに、かつて自分も住んでいた家の庭の様子を見にいく。だが花々が咲き誇ったはずの庭は、荒れ果ててい...

はらださんの小説を読むは、2作目。

認知症が進むハルを思いやる孫・真芽の
心温まる話。

********************
失いかけた記憶を留めようと、
ペンを走らせたのかもしれない。

今日、まめ子は、自分の夢の種をまいた。
きっとその種は土に根を張り、
芽を出し、大きく育っていくだろうよ。

おまえは私と同じくからだも小さい。
器量よしじゃない。
だからまじめにコツコツやることさ。
それがいちばんの近道になるよ。

ものの見方や考え方を変えるだけで、
これまで気にかけてきたことの角がとれ、
ささいなことに感じられ、
あるいは受け取り方が百八十度変わってしまう。

起きた物事には、なにかしらの理由があるはず。

物事の理由というのは、
なにかひとつだけが原因とは限らない。

与えられた場所で、
あるものを生かし、ないものは求めず、
生きるために深く根を張ろう。
幸せという花は、
どんな場所にでも咲かせることができると、
信じて。

今回のおまけ。
ベランダの陽だまりで寛ぐたまこさん


気持ちいいのかな?


気持ちいいんだね。


何かを見ているのかなと思ったら、


微睡んでいた。


たまこさんはかわいいね。

おしまい。




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小説「平場の月」(朝倉かすみ著)

2022-12-28 23:00:00 | 書籍(小説)
今回は、また2022年に読んだ本の話。

朝倉かすみさんの小説平場の月」を読んだ。
単行本を知ったとき、買おうかなと思ったが、
文庫本化を待った。

前回のはらだみずきさんと同じく、お初。


主人公の青砥健将は50歳。

青砥は離婚をし、地元に戻ってきた。

そして、胃の内視鏡検査で訪れた病院で、
中学の同級生・須藤葉子と偶然再開する。

あとは、本作品でどうぞ。
なお、文庫本の帯に書いてあったが、
映画化も決定しているらしい。

今回のおまけ。

今週月曜の朝のこと。

寒くなり、たまこさんの朝散歩も減り気味。
この日も在宅勤務であったので、
朝ドライブも付けて、ショート散歩を結構。


ぶ~っ。


まずはお散歩。


たまこさんはお散歩嫌いなので、
家から離れたところからお散歩スタート。


私は車を自宅に戻して、反対回りでお散歩。

そして、途中で合流し、自宅に戻る。


この階段がね。


結構きついが、頑張るたまこさん。


そして、再び、車に乗って、軽いドライブ。


朝食後、私はお仕事、たまこさんはお昼寝。


すぴ~、すぴ~。


寝息を聞きながら、まずはメールのチェック。

こんな働き方ができ、幸せである。

おしまい。





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