けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「八本目の槍」(今村翔吾著)

2020-07-24 18:00:00 | 書籍(小説)
今村翔吾さんの歴史小説八本目の槍」を
読んだ。今村さんの作品はこれが初めて。

本作品は、
豊臣秀吉の配下となった八人の若者の話。
八人とは、柴田勝家との戦で活躍した、
いわゆる「賤ヶ岳の七本槍」の七人と石田三成。



石田三成のことをよく書いた珍しい作品。
(司馬さんの「関ヶ原」もよく書かれていたが)

一本槍(第一章)は、虎之助こと、加藤清正。
やはりこの目で見て、耳で聞かねば、真実は解らないものだ。

二本槍は、助右衛門こと、粕屋武則。
世は広い。
どこかにきっと答えを見出す者がいるはずだ。

三本槍は、甚内こと、脇坂安治。

四本槍は、助作こと、片桐且元。
己は夢を持たず、足ることを知る。

五本槍は、孫六こと、加藤嘉明。
六本槍は、権平こと、平野長泰。

七本槍は、市松こと、福島正則。
困った時につまらない誇りを捨て、
真摯に尋ねることが出来るか。
人の身になって物事を考えられるか。

全編を通し、聡明で心優しい人物として、
三成が書かれていた。

今日のおまけ。





ぐっすり。

おしまい。

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小説「いつか王子駅で」(堀江敏幸著)

2020-07-23 18:00:00 | 書籍(小説)
堀江敏幸さんの小説いつか王子駅で」を
読んだ。


堀江さんの作品は2作目ではあるが、
とても言葉を大切にする作家さんだと思う。

朽ちることのない言葉の力の存在。

こうした手順がきちんと流れをもって
進められるかどうかは、
雇い主の教育のみならず、
働き手の意志と感性に負うところが大きい。

削り屑の手触りや色合いひとつで
いろんなことがわかるのはあたりまえで、
そういうあたりまえのことを学校でも
家でも教えなくなったから駄目なんだ。

粗挽きと丁寧さ。
相容れない言葉を着実に融和させていくのが、
腕に覚えのある職人の倫理である。

なるほど「のりしろ」か。
私に最も欠落しているのは、おそらく心の
「のりしろ」だろう。
他者のために、仲間のために、
そして自分自身のために余白を取っておく
気づかいと辛抱強さが私にはない。

今日のおまけ。






早く遠出をしたいね。

おしまい。


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キュティアさんで元気に。

2020-07-11 22:00:00 | おちぇ(日常)
今日は月に一度のキュティアさん。

このところの湿度でバテ気味のたぁたん。
元気になるといいね。

治療まで少し待ちね。


今日は待っている間に少しいたずら。
何か頭にのっているよ。


タオルハンカチでした。


上手だよ、たぁたん。
お隣で治療していた家族も感心していたね。
では、まずは鍼灸治療。


脈を診て、


やはりかなりのぼせているらしい。
ハァハァしちゃうね。




お灸もたくさん。


少しのぼせも取れたみたい。


この季節は自律神経が乱れるので、
整えるために漢方薬を処方してもらった。


夜のうぷうぷを抑えるため、


東洋医学の養生法である、
子午流注(しごるちゅう)という考えでは、
23時から3時までの間はよく休んだ方がよく、
寝る前にこの樋屋奇応丸を飲むことに。

整体を待っている間にお隣さんにご挨拶。


凝ったところはあるかな?


気持ちよさそう。


体全体をもみもみ。


脚ももみもみ。


少し脚のほうが凝っていたが、
他のところはとても柔らかく良い状態らしい。
よかったね、たぁたん。


今回は凝りを取るというよりは、
ストレッチみたいだったね。


終了のご褒美ね。




すっきりしたところで、
お会計を済ませて帰ろうかね。


何故か会計後にもご褒美を。


では、今度こそ、帰ろうかね。


鍼灸と整体をしてもらったら、
本当に調子が良くなったみたい。
良い笑顔。

車中では、いつものとおり、ぐっすり。


また4週間後にね。

今日から新しい漢方薬を飲むことになるけど、
飲めるかな?

おしまい。


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小説「なずな」(堀江敏幸著)

2020-07-10 18:00:00 | 書籍(小説)
堀江敏幸さんの小説「なずな」を読んだ。
堀江さんの小説は初めてである。


日経新聞の文学周遊で
堀江さんの「王子駅にて」の紹介を読んだのが、
きっかけである。

文章が崩れると、視点も崩れる。

ひとりの人間がのちに、どんなふうに変化し、
どんなふうに化けていくかは誰にもわからないという、
じつにあたりまえのことだけだ。
人を見る目なんて、そうあるものではない。
中略 
間近にいる人間と、とにかく愚直に言葉を交わし、
「いま」を見定める、その繰り返し以外にないのだ。

繰り返しだ。
繰り返しが大切だ、と自分に言い聞かせる。
中略 
大人になって成長が打ち止めになった渡守、
地道に日々を繰り返していれば、
きっとどこかにたどり着けるだろう。

電気信号ではなく、
空気の振動で伝わる生の声や気配だけで、
支えられることもあるのだ。

昭和生まれの自分には共感できるところが
多々ある作品であった。

今日のおまけ。


相変わらず可愛いね。おしまい。


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