読んだ。今村さんの作品はこれが初めて。
本作品は、
豊臣秀吉の配下となった八人の若者の話。
八人とは、柴田勝家との戦で活躍した、
いわゆる「賤ヶ岳の七本槍」の七人と石田三成。
石田三成のことをよく書いた珍しい作品。
(司馬さんの「関ヶ原」もよく書かれていたが)
一本槍(第一章)は、虎之助こと、加藤清正。
やはりこの目で見て、耳で聞かねば、真実は解らないものだ。
二本槍は、助右衛門こと、粕屋武則。
世は広い。
どこかにきっと答えを見出す者がいるはずだ。
三本槍は、甚内こと、脇坂安治。
四本槍は、助作こと、片桐且元。
己は夢を持たず、足ることを知る。
五本槍は、孫六こと、加藤嘉明。
六本槍は、権平こと、平野長泰。
七本槍は、市松こと、福島正則。
困った時につまらない誇りを捨て、
真摯に尋ねることが出来るか。
人の身になって物事を考えられるか。
全編を通し、聡明で心優しい人物として、
三成が書かれていた。
今日のおまけ。
ぐっすり。
おしまい。