山本兼一さんの「利休にたずねよ」を読んだ。
本作品は、第140回直木賞受賞作である。
秀吉に切腹を命ぜられた、
千利休が切腹をする天正19年2月28日の朝が物語の始まり。
そこから天正9年6月某日まで遡り、
そして、また天正19年2月28日の利休の切腹後に戻るというもの。
「死を賜る 利休」から「夢のあとさき 宗恩」までの24編で、
利休が大切にしている緑釉の香合に秘められた、
高麗・李王家の血を引く両班の娘との若かりし頃の恋の話である。
「木守(きまもり) 徳川家康」(6編)に
利休のような聡すぎる人間を評するところがある。
「(利休は)聡すぎはしまいか。
聡い男は重宝されても、聡すぎる男は、嫌われる。
ちょっとくらい隙を見せたほうが人には好かれるものだ。」
木守とは、秋に柿の実を取るとき、来年もまた豊かに実るよう、
ひとつだけ取り残す実のことを云うそうだ。
本作は、2013年に映画化され、
第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞した。
主役の千利休役は市川海老蔵さん。
なお、利休の師匠・武野紹鴎役に実父である、
12代目・市川團十郎さんが特別出演していたが、
團十郎さんは2013年2月に死去し、最後の親子共演作となった。
また、利休の妻・宗恩役には中谷美紀さんが。
あまり評判は芳しくない作品であったが、観てみようと思う。
本作品は、第140回直木賞受賞作である。
秀吉に切腹を命ぜられた、
千利休が切腹をする天正19年2月28日の朝が物語の始まり。
そこから天正9年6月某日まで遡り、
そして、また天正19年2月28日の利休の切腹後に戻るというもの。
「死を賜る 利休」から「夢のあとさき 宗恩」までの24編で、
利休が大切にしている緑釉の香合に秘められた、
高麗・李王家の血を引く両班の娘との若かりし頃の恋の話である。
「木守(きまもり) 徳川家康」(6編)に
利休のような聡すぎる人間を評するところがある。
「(利休は)聡すぎはしまいか。
聡い男は重宝されても、聡すぎる男は、嫌われる。
ちょっとくらい隙を見せたほうが人には好かれるものだ。」
木守とは、秋に柿の実を取るとき、来年もまた豊かに実るよう、
ひとつだけ取り残す実のことを云うそうだ。
本作は、2013年に映画化され、
第37回モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞した。
主役の千利休役は市川海老蔵さん。
なお、利休の師匠・武野紹鴎役に実父である、
12代目・市川團十郎さんが特別出演していたが、
團十郎さんは2013年2月に死去し、最後の親子共演作となった。
また、利休の妻・宗恩役には中谷美紀さんが。
あまり評判は芳しくない作品であったが、観てみようと思う。