アメリカ政府は、
「戦争を早期に終結させるためには原爆を使う以外には方法はなかった」と
原爆投下理由を世界中の無知な人に信じ込ませた。
石油も、鉄も、マンパワーも底を尽き、
人間魚雷や神風特攻に頼るしか攻撃手段がなくなった国に対して、
このような投下理由が説得力を持つとは思えません。
さらには、日本に対しては、
「日本人が戦争という罪を犯したから、
原爆を落とされたのだ」という罪の意識を植えつけた。
広島の原爆死没者慰霊碑には、
<安らかに眠ってください。 過ちは繰り返しませんから>
この文言の「過ち」とはなにか?、誰が行った「過ち」なのか?
私たちに日本人が抱く「原爆を落とされた」という思考法ほど
おかしなものはない。
なぜなら「落とされた」というと、何とはなしに、
人類を超えた超越的なパワーによって、
日本人が罰を受けたかの印象を受けます。
それは、エノラゲイに13人目として
神父が乗り込み、神の怒りとして原爆を落としたという
イメージと奇妙に符合します。