カタスミ

『歌舞伎座の怪紳士』近藤史恵著

『ときどき旅に出るカフェ』が良かったので同じ作者さんの本を物色。
本当は別のが読みたかったのですが、売ってなかったので
とりあえず興味を惹いたこちらの本を購入。
以下ネタバレあり。



















正直歌舞伎はあんまり興味ないんですが
別に知識が無くても十分楽しめました。

主人公は新卒で働いた会社でセクハラ・パワハラを受けて
心を病んでしまい、療養中の久澄。
無職の彼女に祖母であるしのぶから
人からもらったチケットを代わりに見に行く
という風変わりなバイトを頼まれる。
歌舞伎やオペラ、舞台を見に行く先々で
堀口、という老紳士が現れ
いろいろな事件に巻き込まれる久澄を助けてくれる。

という感じのお話でした。

セクハラ・パワハラ受けたら
ギャーギャー言ってやれば良いのに…
と思ったりしましたが
確かに新卒だとあんまり言えないか…
ん?って思っても社会経験が乏しいので
よく分かってないって所もあるだろうし
そういう所をつけ込んでくるのかもねぇ…
まぁ、自分だったら倒れる前に辞めるけど^^;

久澄の行く先々で小さな事件が起こるんだけど
そんな起こりますかね?(笑)
起こらないと話にならないんだけど。
最初の歌舞伎では女性に薬盛る事件、
2度目はチケット詐欺事件。
3度目は爆破予告事件。
巻き込まれ過ぎでは…?

働けない自分に焦りを感じつつも
観劇により少しずつ前に進む久澄。
好きなものがあると人生が豊かになるのは本当にそう思う。
好きなものの為に働けるし、頑張れるし、世界が広がるし。
そこには激しく同意する。
私はもう漫画のおかげで人生があるような人間なので
ありがとう漫画!と改めて思いました(笑)

最後しのぶさんと堀口さんがちゃんと再会できたのも良かった。
読後感は爽やかなものとなりました。
めっちゃ面白いって訳では無いですが、さらっと読めて良い感じでした。
星は3.2。
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