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カタスミ

イラスト、漫画、自サイト更新情報、
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『屍鬼3』小野不由美著

2025-04-04 01:11:49 | 小説感想
屍鬼の続きの感想です。
以下ネタバレあり。



















面白くなってきましたぁぁぁ!!
村での流行り病は、病ではなく、
死体が起き上がり、吸血行為による貧血からの失血、
という事が判明。
この地点で死体が起き上がると言う事を知っているのは
医者の敏夫、住職の静信の大人組と
高校生の夏野、中学生のかおりと昭の姉弟の子供組。
この辺が墓を掘り起こし、死体が無い事を確認し…
そうこうしているうちに、屍鬼連中に夏野達子供組が目を付けられ
夏野が襲われてしまう。
夏野がどうなるのか気になって最後の方は一気読みしてしまった…^^;
夏野は以前の友であった徹に襲われ、危害を加える事も出来ず
やられっぱなし、後1回やられたら死ぬくらいの状態になってしまった…
しかしこんな状況でも親は全然医者に連れて行かず…
散々言われてるのになんで行動しないのかなぁ…
前々から身の回りの人達が突然仕事辞めるって言ってたのも
この病に陥った人達が取る行動としてずっと前から言われてるのに
全然気にしてなかったのにも違和感があったけど
3巻も終わりにしてようやっと気付いたらしい…遅いわ…
面白いんだけど、やられっぱなしなのでちょっとイライラもする。
ここから巻き返す事は出来るのか!?
ていうか全員屍鬼になってめでたしめでたしとかないよね?
そういえば1巻の最初に辰巳っぽい人が逃げて行ったので
完全にやっつけるのは最初から無理なの決定なのかしら…
3巻は割と短い方だったのでさらっと読んでしまいました。
あ~、続きが気になりますなぁ…
とりあえず早く反撃してほしいなぁ…
星は3.5。

『名探偵のままでいて』小西マサテル著

2025-03-30 09:13:25 | 小説感想
レビー小体型認知症という
幻視がある認知症を持つ祖父と
学校教師である孫娘が事件を解決する
安楽椅子探偵ミステリー。
以下ネタバレあり。
























Amazonなどでは評価が高く、このミス大賞受賞ともあり
期待を持って読みましたが、
そうだった、私はこのミスとは相性が悪い…
全然面白くなかった…
なんか話全体に無理があるというか、受け入れがたいというか…
認知症を持つ老人が事件解決、ってのは面白いんだけど、
そのお爺ちゃんが話す物語も十分無理があって、
それで解決します~??って方が強かった。
全体的には短編集に近いのかな?
最後の方の話でようやくちょっと面白くなってきたが
それまでは読むのが苦痛だった。

●緋色の脳細胞
とりあえずの現状の紹介と、小さな問題の解決。
主人公楓の買った中古本にはさまれていた
その作者の訃報を伝える新聞記事の切り抜き。
なぜそんな所にそんなものが…
おじいちゃんの推理が始まる。

まぁ、どうでも良い話だし、とりあえずはつかみなので
おじいちゃんが出した結論にとやかく言うものでも無いけど
その答えに限定するには材料が少なすぎないか…?
他にもいっぱい可能性があると思うけど…
そういう場合もあるだろけど、まったく納得はできない結論で
最初から割とモヤモヤした。

●居酒屋の“密室”
楓に気のある同僚の岩田に誘われ
岩田の後輩と3人で食事をする事に。
後輩で劇団員である四季の話を聞き、
いつも行っている居酒屋で殺人事件が起こったと知る。
男子トイレに男の死体、直前にトイレに行った劇団員が
容疑者として捕まった。
事件解決におじいちゃんに相談する楓。
果たして事件の犯人は…?

まず、誘っておいて初対面の人間のところに
先に一人で行かす岩田の神経が信じられない。
そして初対面なのにとても失礼な四季も信じられない。
その辺から、いや…どうなのこの人ら…って感じで。
居酒屋の事件に関しても、あんな狭い店で
外から人が入ってきたら誰か気付きそうなものだけど。
なぜかみんなサッカーの試合に夢中で。
しかも結構見た目ごっつい人じゃなかった?
絶対気付く…気付かない訳がない…
お客の証言も、トイレ使ってなくても
女将がトイレ整理してたっぽいよって言わない?
結構持って行き方が強引な気が…
今回も全くすっきりする事もなく、
んなあほな…と思わずにはいられなかった…

●プールの“人間消失”
小学校のプールの授業中に担任のマドンナ先生が消えた。
それはなぜか…?

いや、夜逃げするにしても別に授業中じゃなくて良くない?
子供達トラウマじゃない?下手したら自分達のせいで
大好きな先生が消えちゃったとか思わない??
話の持って行き方がとにかく強引な気がする…

●33人いる!
楓のクラスには32人の生徒がいる。
しかし授業で33人目が現れた。果たしてこの正体は…?

まず、怖い話をして、不登校だった生徒を最後に呼び込むって
出にくくない?下手したら幽霊とかあだ名付きそう…
推理の方法もこういう言い方をしたからそうに違いない!
という流れなので、いや、たまたまそう表現する事もあるんじゃない…?
と、ふ~ん…という感情でしか読めなかった。
なんか全部納得できないんだよなぁ…

●まぼろしの女
楓の同僚の岩田が殺人未遂の容疑者として警察に捕まってしまい
楓と四季で岩田の無実を暴こうとする話。

この話から少し面白くなってきたが、
まず会話だけで、麻薬取引現場って分かるの無理がある。
目撃者の女が離婚調停中でアル中ってのも無理がある。
判断材料が少なすぎるのに、全て分かってしまうのが
どうにもご都合主義に思えてしまう。
そして唐突に語られる楓の両親の話。
いつも絶対に楓の母親と楓が会う事がないので
お母さんはおじいちゃんの見ている幻視?と思っていたが
更にストーカーに刺されて死んだとか、展開が安直すぎてなんだかなぁ…

●ストーカーの謎
そして楓にもストーカーからの魔の手が迫る…
襲われた楓はおじいちゃんの家に担ぎ込まれ、
意識朦朧とする中、おじいちゃんと言語聴覚士との会話に
耳を澄ませる。
おじいちゃんは楓のストーカーの話を切り出し、
その言語聴覚士に推理を語って聞かせる。

結局その言語聴覚士が犯人なのだが、
実は母親を殺したのもそいつでした…だって!
言語聴覚士になりすまして、家に勝手に出入りしていたとか
いや、ばれるやろ…?
それとも犯人は元々そういう仕事に就いていたのでしょうか?
いやぁ、無理がないか…?
楓も家で大声で助け呼ぼうとした所で
そんなもん、すぐ犯人にばれるがな…

結局の所、全てが相手の言葉の表現の仕方を取り上げて
解決に導いているので、無理が出てくる、ご都合主義に感じる、
なんかしっくりこない、すっきりしない、の連続だった気がする。
安楽椅子探偵物ってこう言う物なの?
全てをおじいちゃんに解決させるのではなく、
事件解決のヒントを与えて、後は楓達が足で調べて
その裏付けをしていく方が信憑性が増したのかもしれない。
最後、楓が岩田か四季、どちらを好きになったのかは分からずじまいだったが
どっちも選べない!とかだったら笑うw
自分は岩田かなぁ…と思っている。
続編はもういいかな…
星は2.8。

『屍鬼2』小野不由美著

2025-03-22 01:06:07 | 小説感想
前回より引き続き屍鬼の感想です。



















疫病を疑って動き出す僧侶と医者。
その間にも続々と死んでいく村人達。
それと同時に不可解な引っ越しや発病前の退職などなど
謎が謎を呼び…という展開。
前回よりも面白くページをめくる手が止まらない。
僧侶の書く小説がちょいちょい面倒だけど
これも今後のお話の展開に必要な内容なんだろうなぁ。
発病していると思われる住人が退職する理由は?
同じく発病した人やその家族が引っ越すのはなぜ?
なんかの組織の実験場みたいになってるのだろうか?
最初は病の事を鬼にたとえて屍鬼と呼ぶのかと思ったが
最後の方でリアルゾンビみたいな流れになってきて
どう言う展開になるの?と続きが気になる感じ。
しかし近所の書店がことごとく屍鬼置いてないんだよなぁ…
これは大きな書店に行くまで続きがお預け状態です…辛い…

星は3.5。

『屍鬼1』小野不由美著

2025-03-08 10:35:59 | 小説感想
小野不由美氏のシリーズ物なので読んでみました。
以下ネタバレあり。


























面白いんだが、いかんせん物語の動きが非常に鈍い。
まぁ、これから結構続くシリーズ物なので仕方ないのかもだけど。
とある土葬文化のある山村で得体の知れない疫病が流行りはじめる。
まず、謎のお屋敷の引っ越し、過疎地区の老人の相次ぐ死、
そこから若い人達も謎の死を遂げ、村の僧侶が疫病を疑い出す、
という流れだが、村の仕組みや力関係、
僧侶の書く小説などを挟むせいか、進展が非常に遅い。
漫画があったので1話だけ読んでみたら、
丸々1冊が第1話だった…小説結構分厚いんだけど^^;

後、登場人物が多すぎて、メインキャラ以外覚えられない…
田舎の方で名字も似てるので、えっと…何だったっけ…?ってなる。
これは十二国記でもよくあった現象なので
登場人物が多いのがこの著者の特徴なのかもしれない。

非常にスローリーな物語展開ではありますが
少しずつ話は展開し、続きが気になる終わり方。
次に別の本を読もうかと思ってたのだが、
気になってしまって、引き続き屍鬼を読み進めようと思う。
星は3つ。

『マドンナ』奥田英朗著

2025-02-12 00:19:08 | 小説感想
年下の部下に恋をした
既婚40代課長のお話他、短編集。
以下ネタバレあり。



















奥田英朗氏の短編が好きなので購入しました。
ん~、まあまあかな?
主役は40代の既婚課長(全て別人)達。
サラリーマンおっさんの短編集5編となります。

●マドンナ
表題作。42歳課長が異動してきた
20代半ばの女性に恋をしてしまう話。
既婚なので深入りはしないものの、
彼女の言動で喜んだり、嫉妬したり、落ち込んだり、
同じ部署の部下の独身男性と張り合い、
最終的には殴り合いのけんかしたり(笑)
でも結局その女性は他に好きな男がいて
また日常に戻りました、と言う話。

そういえば、昔いた会社も
おっさんが若い女子に告白したりってありましたけど
今思えばいくつになっても性格的なものは
若い頃から大して変わらないので
あんまり年取った感覚がないんだろうなぁ…
逆に若い方は年上と同年代はしっかり線引きするから
ジェネレーションギャップみたいなのが出来るんだろうねぇ…

●ダンス
息子が大学には行かずにダンス育成学校に進学すると言い
頭を悩ませる40代課長のお話。
また、会社の同期の一人が自由人で、部長に媚びを売る事もなく、
煙たがられていたが、同期であるが故降格騒動に巻き込まれていく。

最近世間を騒がせている騒動にも見られるが、
昭和の風潮を残す企業って媚びへつらいが必須みたいな所ありますよね…
最近だと社内行事強制参加もパワハラと言われるようになってきてるのかな?
会社での権威を自分の権威とはき違えたおっさん達をよく見ます。
こういう会社のサラリーマンは大変だなぁって思いますよ。
ただ、息子に関しては、大学行かずにダンス学校で働いて学ぶって言うのより
課長が言うとおり、大学に通いながらダンス教室にも通うって言う方が良いと思う。
若い頃ってこれ一直線に頑張る事こそ正義、みたいな所あるけど、
いくつも選択肢残しておいた方が良いと思うし。
世の中そんなに甘くないよなぁ…と思います。

●総務は女房
営業のエリート課長は2年だけ内勤の経験を積み、
その後また営業に戻る予定で腰掛け総務の課長になる。
が、総務は業者との癒着で自分達に都合良くなるよう
いろいろとちょろまかしていた…

これも今の時代だとアウト?
これ書かれたのが2002年らしいので、
平成半ばくらいならまだ昭和の名残もあっただろうけど
多分今だと総務の長全員取り替えになりそうね。
エリート課長は最初はきちんとしようと奮闘するけれども
総務の役職付き総出で頭を下げられ、妻からも責められ、
最終的にはどうでもよくなって総務に丸め込まれるという…
今の日本の縮図だなぁ…と思います。
こういう負の遺産が積もりに積もって
今あちこちで噴出している訳ですから。
最初からきちんとしときゃあいいんですよ。
この課長も忘れた頃にとんでもない事に巻き込まれないと良いなぁ…

●ボス
新しくやり手の女部長がやってきた部内の課長を中心に
新しいやり方をどんどん取り入れる女部長に
ついていけない昭和の男たちが描かれております。

残業を無くす、社内行事参加は個人の自由、などなど
とても良い事をしているのは重々承知しているが、
やっぱり勝手に頭ごなしに決めるのではなく
部内の意見も聞いてからにしないと
上司としては失格じゃないかなぁ…?

他人行儀で、本音を見せない女部長にイライラする課長だが、
最終的に、水曜ノー残業デーにしたのは
女部長が自分の推し活を滞りなく実行する為だった事が判明し、
課長は人間らしさが見えて親しみを覚えるのですが、
いやぁ、私だったら逆に切れるわ…w
あんだけ一方的にさも会社の為ですって顔してノー残業うたったのって
え?推し活の為?は?舐めてんの?ってなりそう^^;
いや、課長達よりも部長のやり方の方が全然いいんだけどねw
ただ、課長の奥さんの推し活姿を見せてからの、部長の推し活にもっていく辺り
伏線の張り方とか回収の仕方とか上手いなぁと思いました。

●パティオ
都市開発会社、港パークの開発担当課長は
いつもパティオと呼ばれる中庭にやってくる老人に気付く。
昨年母を亡くし、一人田舎に暮らす父と重なり、
毎日静かにパティオで本を読む老人が気になり始める。

一番好きなお話。
老人との微妙な距離感が良いですね。
田舎の父親との関係も模索しつつ、
老人がいつも一人である事も気にしつつ、
仕事だから港パークの開発もしないといけないし、
いろいろイベントをする事で、静かだったパティオに人が集まり
老人の居場所を取ってしまったという罪悪感も有り…
ベタベタ仲良くする訳ではないが、ちょっとだけ顔見知りになり
ちょっとだけ会話をして別れる、って感じが切なくて良い。
最後の方は少しうるっときてしまいました。

今回の短編集は、まぁこんなもんかな、という感じでしたが
文章が落ち着いていて、安心して読めました。
星は3つ。