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広島食い道楽雑記
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二十四皿目 沖縄旅めし(竹富島でシーサー見るのは、楽しーさー編)

2008-06-24 | 旅めし
二十四皿目 沖縄旅めし(竹富島でシーサー見るのは、楽しーさー編)



わたしもよる年波には勝てず、ついにダジャレをタイトルにしてしまいました。


今回、竹富島でわたしが一番楽しみにしていたのは実はシーサーを見ること。
広島でも神社などに狛犬がありますが、あの狛犬をマジマジと見ることが
ありますか?
実は狛犬にも地方・職人さんによって色々な型があるのをご存知ですか?
(尾道などは特に種類が多いように感じます)
わたしはそんな狛犬を見るのが好きなので狛犬の親戚ともいうべき
沖縄のシーサーに以前から興味深々だったのです。

今回も宿に到着して一服したら即出発です!
前回も書きましたが竹富島到着が夕方だったため早くしないと
日が暮れてしまいます!

まずは、本日の宿である泉屋さんの屋根を見てみると・・


うおーーー!最初の一匹からかわいいーーっ!(大興奮)
(このかわいいというわたしの感覚はおかしいのでしょうか?(汗))

・・思わず取り乱してしまいました。
落ち着くために少しシーサーについて調べてみたいと思います。

※シーサーは古代オリエントに起源を持つといわれ、獅子(ライオン)が原型とされています。
紀元前6000年頃、エジプトやインドでは強さの象徴としてライオンの石像が創られていました。
それがシルクロードを横断し、13~15世紀頃に中国から沖縄へ伝わったのです。
当時、アジアにライオンはいませんでした。
そこで人々は噂に聞くその姿を想像し、独自の解釈を加えながらライオン像を創っていきました。
長い長い時の流れの中で獅子像の外見は変化をくり返し、現在のシーサーとなったのです。



この3匹は玉を持っていますね。
この玉は何を表わしているのでしょうか。

少し調べてみましたが確実(そう)な意味や文献が見付からなかったので
昔、聞いた事のある私の好きな説を書いておきます。

※手に持つ玉は、宝の玉。幸せや愛、友情や信頼といった、
存在するけど目には見えない宝もの。
しっかりこの手で掴んでいよう!


上の2匹はネコっぽいですね。
あ、でもシーサーの起源がライオン(獅子)だとしたらネコ科だから
これでなんの問題もないのか。むしろ正しいのかも。

おっと、珍しい。屋根に乗っているシーサーは一匹かと思っていましたが
2匹の場合もあるんですね。

前足を2本とも伸ばしたシーサー

古い漆喰シーサーには髪が縦にストレートに生えているものが多くあります。
あれは“たてがみ”をそのまま表現したものと思われます。
当時は“たてがみ”といわれても言葉だけでしか想像できませんから
文字通り「縦」の「髪」になったのかもしれませんね。


このあたりは古いタイプなんでしょうか。
少し趣きが違いますね。

郵便局の屋根にももちろんシーサー

ところでこのさまざまな魅力的なシーサー達は誰が作っているのでしょうか

下記はシーサー探検隊から抜粋しました。

※家の守り神とは云っても、やはり誰かが作っているのは間違いありません。

さて、いったい誰が作っているのでしょう。
答えは、「屋根左官屋さん」なのです。
赤瓦と漆喰で屋根を仕上げた職人さんが、
最後のサービスとしてシーサーを作るのです。
作り方は、赤瓦と漆喰を使い、器用に足から作り上げるのです。
男瓦と女瓦を適当な大きさに割り、それを漆喰で繋ぎ止めながら
造形してゆく芸術品なのです。
モデルも決まった形もありません。
職人さんがシーサーだと云えばどのような形をしていても
それはシーサーであり、獅子であり、ライオンであるのです。


そうなんですね。
だから似たようなシーサーがあればそれはそこの家を同じ屋根左官屋さんが
されたということが一目でわかるんですね。


シーサーは古来より魔除けとして用いられていますが、
わたし自身は、大好きなシーサーアーティスト宮城光男さんの
シーサーは『魔除けではなく浄化させる力』という考え方が大好きです。

下記、宮城光男さんのHPから抜粋
※しかし沖縄では古来、シーサーは魔物 (マジムン)を除けるのではなく
浄化する力があるともいわれています。
魔物を除けてしまうと余所へ行ってまた悪さをするので浄化してしまって
この島で皆が一緒に仲良く暮らせばいいさぁ、という考え方なのです。

シーサー見るのは、楽しーさー!
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あ、今回も食べ物が写ってなかった!
代わりにお魚くわえたどら猫・・もとい、お魚くわえたシーサーをどうぞ!

竹富島編まだ続きます!