前ページの記述から・・・
『追伸の3
「おーにし」さんのブログ :https://blog.butsuri.org/6639/ :を見てもらえば合成式が書いているのですが、一応ここにも書いておきます。
V=(V1+V2)/(1+V1*V2/C^2)
上記本文の議論では、V1とVがO君が静止系から観測している速度でV2が「ボブ号からアリス号へ向かう速度ベクトル」。(「O君からボブ号へ」がV1ベクトル、「O君からアリス号へ」がVベクトル)
もちろんこの計算のベースはO君が立つ静止系であれば、すべての数値はその静止系に換算されていなくてはならない。
そうでなくては上で書いた合成式の意味が無くなる。
そうなるとV2の値はボブ号の時計と物差しで測ったアリス号との相対速度(ボブ~アリス)のO君観測系へ変換した値でなくてはならない。』
↑
と書きましたが、どーやら
↓
『そうなるとV2の値はボブ号の時計と物差しで測ったアリス号との相対速度(ボブ~アリス)のO君観測系へ変換した値でなくてはならない。』
↑
の部分が成立していない模様です。
まあその事は別のページに譲るとして、ここでは次の事を確認しておきます。(注1)
V=(V1+V2)/(1+V1*V2/C^2)
の式においてVは地球から見た速度です。
V1も地球から見た一段目のロケットの速度です。
そうしてV2は1段目のロケットから見た2段目のロケットの速さです。
そうしてこの式の意味する所は「1段目のロケットから見た2段目のロケットの速さがどれほど早くても、たとえそれが光速Cに到達しても、地球から見た2段目のロケットの速さは光速Cをこえない」というものでした。
さてその事の具体的な内容は以下の様になります。
地球から打ち上げた1段目のロケットの速度がV1になった時に地球からロケットに向けてレーザー光を出します。
その時に1段目のロケットからも前方方向にレーザーを出します。
このレーザー光の速度を1段目のロケットから観測しますとCという値が得られます。
それで
V=(V1+V2)/(1+V1*V2/C^2)のV2にCをいれますと
V=C
が答えとなります。
そうしてここで得たVとはもちろん地球から見た場合の1段目のロケットから前方方向に出したレーザーの速度です。
という事はそのレーザー光とは別に地上からロケットに向けて発射したレーザー光とは同じ速度である、という事になります。
それはまた「二つのレーザー光の先頭部分の間に発生しているロケットの進行方向で見た距離の差」はいつまでも一定であり、変化する事はない、という事でもあります。
V=(V1+V2)/(1+V1*V2/C^2)
↑
この式はその事を保証しています。
さてこの場合、従来のガリレイ変換でV2の速度、それは「1段目のロケットから前方方向に出したレーザーの速度になる」のですが、それを計算するともちろん
V2=CーV1
となります。
しかし相対論はV2=Cだと言います。
それで、この事を逆に言いますと
「相対論と言うのはガリレイ変換ではV2=CーV1となる計算をV2=Cにするように作られている」という事になります。
そうしてこの話のポイントは
「地球視点では何物も、たとえそれが1段目のロケットから前方方向に出したレーザー光であっても、光速Cを超える事はない」
という事になります。
加えて「もちろん地球は宇宙の中心、唯一の静止点ではない」のですから、宇宙にあるどの慣性系であっても同様の主張ができる事になります。
注1:この件、詳細につきましては以下のページを参照願います。
↓
https://archive.is/JS5au
http://fsci.4rm.jp/modules/d3forum/index.php?post_id=26911
PS:相対論の事など 記事一覧
https://archive.fo/VZzTV