(特活)バングラデシュと手をつなぐ会

南アジアの国 バングラデシュで
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ソーシャル・ワーカーの研修

2009年12月01日 | カラムディ村便り
ションダニ・ションスタでは、専門的知識・技術を学ばせ地域の保健医療活動に体系的に従事してもらうべく、6名のソーシャルワーカーに研修の機会を設けた。

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1995年に母子保健センターが建設されて以来、僻地のため長期にわたって勤務する正規の医師や看護師がいないことに悩まされ続けている。スタッフ不足により診療活動が度々中断された。この問題を解決するために、2002年に地元の高校卒業生をソーシャルワーカーとして採用した。母子保健センターで看護師と一緒に様々なことを体験・学習し、現在は保健衛生指導に従事しており、医療関係者や地域住民から高い評価を受けている。しかし、正式な教育を受けたことがないため知識が浅く、技術も乏しい。

毎年夏と冬の現地訪問では、これらのスタッフと手をつなぐ会のメンバーが非公式の懇談を行っているが、毎回彼女たちの生き生きとした話し方や高い問題意識にとても感動する。彼女たちは今、巡回検診やサテライトクリニック、また母子保健センター内の外来や分娩室で自発的に手伝いをし、地域ネットワーク作りに取り組んでいる。正規の看護師の出入りは激しいが、ソーシャルワーカーたちは採用されて以来ずっと働いている。故郷のためにもっと貢献したいという意欲が十分に見られる。

現地NGOのションダニ・ションスタは、これらの貴重な人材に専門的知識・技術を学ばせ地域の保健医療活動に体系的に従事してもらいたいと考えていた。
地域の保健衛生はソーシャルワーカーの活動能力に大きく左右されることから、今年7月に「世界の人々のためのJICA基金」へ資金協力を求め、989,000円の支給が決定した。その基金で、6人のソーシャルワーカーが研修を受けることとなった。

研修内容は、社会の仕組み、人々への接し方、世代ごとのニーズを把握し、それに対する的確な対応方法など、いわゆるソフト面での教育である。ヘルスコーディネーターは4カ月コース、ソーシャルワーカーは3カ月コース。2班に分かれ、第1班は11月半ばから2月半ばまで、第2班は2月半ばから5月半ばまで、ダッカ郊外にあるゴノシャスト・ケンドロ(Gonoshastho Kendro)で受講することになっている。

すでに第1班の研修は始まっており、今後の活躍に期待される。

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