ダッカ襲撃事件に関して
7月1日バングラデシュ・ダッカ・グルシャンのレストランでの襲撃事件で亡くなったみなさまのご冥福を心からお祈りいたします。
日本人7人、イタリア人9人、アメリカ人2人、バングラデシュ人2人の合計20人が亡くなりました。
25年以上にわたってカラムディ村、そしてバングラデシュの人たちとの交流・協力を続けてきた「バングラデシュと手をつなぐ会」の一員として、また一人の人間として、このような野蛮な行為に強い憤りと悲しみを感じます。
現地NGOや村人たちとの長い付き合いを通して、バングラの人々が大変親日的で、思いやり深い人々であることを感じてきました。毎年の現地訪問では、大人も子どもも大歓迎して、温かな思いで過ごすことができました。
今回の事件は、昨年秋のイタリア人、日本人殺害、その後のいくつかの殺人事件とつながりがあると考えます。イスラム国やそのシンパのグループとの関わりが強く示唆されています。
宗教や思想、考え方が違っていても、相手の生命を奪うことで封じることは許されないことです。しかし、自分自身も死を覚悟して襲撃する人々に、言葉による説得は通用しません。もどかしい限りです。
バングラデシュの人々や、日本にいるバングラの人々からも、それぞれの思いが伝えられています。彼らに責任はないのですが、「申し訳ない」と彼らは言います。
大多数、ほとんどのバングラの人々はもちろんおだやかな性格で、日本に対して親近感を持ち、温かい思いでいます。
今回の事件が、バングラの人々と我々日本人とを引き離す契機とならないよう、手をつなぐ会はこれまで以上に積極的に現地の活動を支援し、バングラの人々の思いをくみ取り、そして私たちの思いを伝えていきたいと思っています。
どうぞ会員、支援者のみなさまも、変わらぬご協力を切にお願いいたします。
バングラデシュと手をつなぐ会
代表 二ノ坂 保喜