(特活)バングラデシュと手をつなぐ会

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はばたけ!奨学生

2010年03月01日 | カラムディ村便り
奨学金を受けて大学に通い、立派に卒業した後現在は社会人としてがんばる若者・カウサー君を紹介する。

彼の名はカウサー・アリー(kawsar Ali)、32歳。
カラムディ村の出身で、中学・高校時代にションダニ・ションスタから奨学金を受け、その後大学に合格した。しかし、実は当時家庭の経済状況は悪く、大学への進学は断念せざるを得ないと考えるほどだった。ションダニからの奨学金も、大学教育はエリート教育であるとの考えから大学生への奨学金がストップされた時期だった。
その夏、バングラデシュと手をつなぐ会から理事など数名が現地を訪問中のある日の早朝、カウサー君は当会理事のもとを訪ね、状況を訴えた。その理事Rはとりあえずポケットマネーから奨学金を出し始め、日本でスポンサーを探した。その時、Aさんが現れ、月々いくらかの奨学金を出してくれるようになった。おかげで彼は大学を卒業し、現在BRAC銀行に勤務している。

カウサー君から手紙が来たのでここで紹介しよう。

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 まず、地域の貧しい家庭の子供たちの教育を夢に見たRさんに感謝を表したい。彼を通して大木さん(当会初代代表)、のちにAさんと紹介され、結局、Aさんが私の教育資金を出してくれることになりました。この人たちのおかげで今の私があると言えます。
 私たちの地域の親の多くが教育を受けていません。だから子供の教育も真剣に考えない。家庭の経済状況もひとつ大きな障害となっています。私自身もそんな貧しい家庭に生まれました。しかし、私の強い希望と努力、そして様々な人々のご協力があって2003年に大学を卒業し、UCEPというNGOに就職することができました。その後、2005年にBRAC銀行に転職し、今たのしく仕事をしています。
 教育は個人、家族、地域社会そして国の平和をもたらすものであると信じています。ションダニ・ションスタが行っている活動は決して無駄ではなく、地域を変えてくれる大きな原動力になっていると思います。私には大きな力はありませんが、できる限り地域の教育発展の役に立ちたいと思っています。

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