朝のお散歩で。

外はパラパラと雨が降っていますが、
一昨日のよく晴れた朝に、散歩をしました



朝の散歩なんて何年ぶりでしょう！


小鳥が楽しそうにさえずる中、髪をなでる風に心地よさを感じながら・・・



すっかり花の落ちた桜の木をふと見上げると、なんと、実をつけていました





そっか、桜も実をつけるんだ

花の美しさ、華やかさにばかり心を奪われ、

その後の桜吹雪と葉桜を見ながら

「あぁ、今年も桜の季節が終わったなぁ」と感傷に浸ったら最後。

桜のことは忘却の彼方。。。



でも、桜にだって、第二の青春があるんですね


精一杯力を振り絞って満開となっても、

それで終わりではない。


今度は誰が見てるわけでもない。

もしかしたら、実をつける時こそ、自分の為に生きているのかもしれません。







何の木でしょう。

一本の木になんとなく惹かれました。



つい先日、青森・十和田湖畔にある【暮らしのクラフトゆずりは】

の店主、田中陽子さんにお会いする機会がありました。

北東北の手仕事に触れ、伝えて行くお仕事をさている方です。

その田中さんがおっしゃっていました。

「木や自然は様々な事情を抱えているから美しいんですって」と。

とても優しく、穏やかな語り口で・・・



田中さんの本『ゆずりはの詩』 （著：店主　田中陽子　出版：主婦と生活社）

にもこう書いてありました。


「多くの事情を抱えているから輝き、やさしくなれる。」








木の、なんでも優しく受け入れてくれる包容力。

そして、歴史と共に変わっていったたたずまいには、

「これでいいのだ」という、迷いも揺らぎもない威厳が感じられます。

自然の厳しさを乗り越えるからこそ、強くなれるのでしょうか。

そんな木たちに、なんだか、自分まで包まれているような安心感を覚えます。






道端でよく見かける、どこにでもあるたんぽぽも、

それぞれに事情を抱えているのでしょうか。





でも、抱えきれなくなったら、

自然の風に身をゆだねてみるのもいいかもしれません。






それもきっと、

たんぽぽの綿毛が風に乗って飛んでいくことと同じように、

意味のあることなのでしょうね。




朝の散歩はとても気持ちが軽くなるものでした。