中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

営業なんて大嫌い!それが私の始まりです。

2012-05-09 12:19:39 | ビジネス
久々の日本での出社。朝からいきなりコピー機のセールス電話がかかってきました。巷には、営業マンは売ろうとするな!的な単行本も並ぶようになりましたが、手元のベンチャー企業向け雑誌には、アラスカで冷房、砂漠で暖房を打って来い!がモットーな会社も紹介されていました。アラスカの夏はわかりませんが、砂漠で暖房は中国西北の砂漠の冬なら余裕で売れるな~などと余計な詮索をしていました。

私はリクルートに入社したのが1987年、ある意味バブル全盛で、飛ぶようにものも売れた時代にも関わらず、飛ぶように売れている同期入社と比べて、それはそれは売れない営業マンでした。そもそも、知らない人と話すのも苦手、ましてや初めてのクライアントに電話をするなんてとてもじゃない。日曜日の夜は出社拒否寸前で、一人泣いていたものです。あるきっかけで、「なんだ、素直に語ればいいんだ!」と開き直ってからは、訪問頻度だけは欠かさないように自分で義務付け、心あるクライアントの担当者や社内の先輩のおかげもあって、何とかリクルートで存在していくことができました。訪問は、初回もそうですが、2回目以降が難しい・・当時は会社の商品力だけに頼っていましたが、その後、理解できたのは、お邪魔する担当者より少なくともご案内する分野においては、私がプロでなければならない!色んな営業の極意があるようですが、たったこれだけだと思います。

「営業」と言いますが、そもそも漢字では「事業を営む」と書きます。セールスマンは押しが大事だとも言われますが、情報が氾濫する中では、ある程度自分で必要な情報はとれるようになっているわけで、第三者から提案を受けるとするとならば、それは自分の足りない部分を補ってくれることに価値も興味もあります。よく、「お困りのことはありませんか?」と電話してくるセールスがいますが、その会社が何のビジネスをしているのか調べているのなら、ある程度推測で要点を先回りして述べることができるはずです。

現在、私自身も年間にのべ500件の訪問で200社近い上場企業にお邪魔しています。もちろん、すべての企業と取引があるわけではないですが、絶対に必要と思われる情報、あるいは人材育成において、より効率的かつ現実的な実際の事例を持ってお邪魔しています。育つ人は育つし、育たない人は育たない、そうも思いますが、上場企業の採用レベルの人で育たないなら、ミッションがずれてるか、アプローチが間違っているからとも言えます。

いわゆる営業が大嫌いでスタートした営業人生も四半世紀を過ぎましたが、プロでなければいけない!などと簡単に言ったものの、こと中国語研修の分野だけに絞っても、なかなかその域に達するのは難しいです。そのための海外出張でもあり、現地会社設立であり、レッスン見学なのですが、先は長くて辛いですね。頑張ります!

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