中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

中国ビジネス・・上には上が下には下がいます!

2010-11-26 00:45:31 | 中国
11月19日に上海に来てから明日で1週間になります。今般は前半、妻の中国観光のアテンドがあったこともあり、仕事に費やした時間がまだまだわずかですが、昨日は、新幹線(高鉄)に乗って「昆山」まで行ってまいりました。上海駅から一駅目、乗車時間は20分程度でしょうか?蘇州と同様に近代的な駅がまさに建設中でした。訪ねたクライアントは自動車関連で世界のトップ3に入る日系企業。ご多分に漏れず、優秀な人材確保が悩みのようです。上海市内からわざわざ通う人は少なく、どうしても地元で探さなければならない・・・人口は200万は超えていますが、若い世代の中から優秀な人材を確保するのは確かに大変なようです。

私の仕事は、かつては中国に赴任するビジネスマンの日本での事前準備の語学研修だけでしたが、赴任後の状況も理解できずに提案どころではないと思い、2008年8月に上海に現地法人を作りました。が、この2年は結果的には年10回、合計100日程度の出張族に過ぎず、お見送りした駐在員の方々に、3年どころか1年くらいで情報量も、さらには人によっては語学力も完全に抜き去られてしまうことばかりでした。さすがに駐在とはいきませんが、まずは住居を構えることで、少しでも駐在員の方に追い付きたいと考えています。

私の知りえた知識や経験でさえ、日本にいる企業の方には役に立つことは多いとは思いますが、たかが一部の経験でしかありません。が、以前にも言及しましたが、たかが1年前から出張で数回来ている人でさえ、中国の今を語ったりしています。中国進出にあと先も勝ち負けもありませんが、常に自分よりもはるかに経験の多い先輩方はいらっしゃいますし、逆に、私ごときの情報でさえ重宝いただける方もいるわけで、上には上がいますが、下には下がいる・・ただそれだけのことで、自分は自分のできること、感じることを磨く以外に策はありません。

問題は、年数ではなく、どのような感性と問題意識を持って、この国、その町で過ごすかです。木を見て森を見ずになってはいけませんし、逆に中国と言う森はとてつもなく大きいので、一本一本の木でも注意深く見ておかないと何も見えなくなります。以前、中国の平均値になんの意味もない・・・とコメントしたことがありますが、GDPを平均したり、年収を平均したりしたところで、中国の個々の実態はつかめるわけがありません。また、実際にいつの中国を見たのか?どこの中国を見たのか?で年数や経験が仇になる場合もあります。

この先も続々と日本から中国に進出する企業、個人は増えるでしょう。閉塞感のある日本市場よりは夢も規模も大きいのは確かです。が、日本と言う、ある意味混沌としていない市場でさえ成功できないと、多様性、意外性、危険性いっぱいの中国ではなかなか成功しないんじゃないかとも思います。これから中国に進出される方々に少しでもお役に立つ情報を提供すべく、明日も疲れた体に感性だけは積み込んで過ごしてみたいと思います。

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