中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

大人のビジネスマンに教えると言うこと!

2010-02-17 13:49:43 | 中国
日本の新聞誌上には、毎日のように、大企業の「中国進出加速」「新興国開拓」と言った文字が躍りますが、欧米を中心とした国際化でさえ進んでいないと批評されることの多かった日本企業、金融危機以降は、堰を切ったように急激に中国一辺倒になっているように感じます。

すでに、早くから中国に布石を打ち、またそれなりに苦労を重ねてきた企業の方からは「何を今さら・・・」と思う向きもあるかも知れませんが、20年前、10年前、5年前、1年前、下手すると1ヶ月前の中国と今は、すでに市場も法律も感性も違ってきているかも知れません。もちろん、手放しで喜べない課題とリスクが横たわっていることも、現場を知る企業戦士の皆様はご存知のことと思います。

さて、そんな中で、弊社が専門的に手掛けている、中国への赴任者や出張、あるいは中国ビジネスに関係する管理職への中国語研修も、春の異動シーズンに向けて急激に増えています。当たり前ですが、中国語学習の受講生は、全員「大人」のビジネスマンです。そもそも受講生という呼び方もいかがなものかと思いますし、中には「生徒さん」などと呼んでいる語学学校も多くありますが、彼らは、間違いなく社会人、大人であることが、語学教育を実施する上で、最も重要なことだと思います。

よく、語学の習得には、子供が言葉を覚えるように・・・と言った歌い文句の教材や教え方がありますが、忙しいビジネスマンで、長期の留学環境でもない限り、初めて習う言語においては通用しない話です。また、年配の方からは、耳や記憶力が悪いから単語が覚えられないと言った嘆きもよくききます。

大人になってから第2外国語を習得するために必要なことは下記の3つだと私は思います。

①モチベーションの向上 ⇒ 必要性、あるいは使いたくなる場面がイメージできるか?

②学習方法・コツの提示 ⇒ 大人のビジネスマンほど、自分で納得して勉強したいはず!

③性格・プライドの尊重  ⇒ 大人は傷つきやすいもの。初心者でも子供扱いは禁物!

英語は、できないと言っても、少なくとも中学から基本的な語彙も数千、さらに日常生活で外来語も多く耳にしています。初めて習う言語、こと中国語に関しては、ビジネスマンの忙しさを理解することに加えて、教える対象者が大人であること、これを何よりも意識していただきたいところです。そんなわけで、最近つくづく思うこととしては、声調の練習で、赤ちゃん言葉でもある「ma(マー)」だけで延々練習させるのはいかがなものかと思います。

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