中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

猫も杓子も、中国ビジネスコンサルタント?

2011-03-18 21:15:44 | 中国
日本の家族に電話してみると、計画停電のため、蝋燭で暮らしているとのこと・・・僕だけ喧騒の上海にいて、何事もないように過ごしているのが申し訳ないですが、明るい未来を夢見て前に進むことが最大の貢献かな・・・

さて、突然、趣旨の違うテーマにしてしまいましたが、今週前半、あるコンサルタント会社が主催のビジネスセミナーに参加してきました。講師は、大手流通会社で10年以上に渡り、中国での店舗展開を取り仕切ってきた方で、5年前に独立して中国ビジネスのコンサルタントをされてらっしゃいます。講演の対象者は、これから中国で、自社の製品を売り込みたい、あるいは現在すでに進出している方々で、大きな会場は、日本の震災の影響とは関係なく、多くの日本人で埋まっていました。

講演内容は、会社設立後3年とは言え、すでにこちらで様々な手続きで試行錯誤を繰り返している私にとっては新鮮なものではありませんが、これから進出を考える方々には、基本的に重要なことでした。中でも、驚いたのは、日本の最大手流通会社が、中国のランキングでは40~50位だという現実。日本の新聞だけ見ていると、中国で華々しく活躍しているように感じてましたが、カルフールなどの欧米系、あるいは地元のスーパーと比べると、あまりにもその存在感が小さいことでしょうか。

また、会場から、「進出するならやっぱり上海ですかね?」と言う質問がありましたが、コンサルタントの方は、「もちろんです。上海は世界でも成長著しい街です。私が、ここ上海にいることを考えれば納得いただけるのではないですか?」と自信満々に説明されていました。

が、ちょっとその前にです。以前にも述べたように上海の成長率は、中国国内平均の半分程度で、ある意味成熟しつつある市場と言えます。が、そこに世界中からの投資は後を立たず、過酷な競争が展開されているのです。大手流通業の資金力、バックがあってこそ成功できたかも知れませんが、中小、個人の方が進出するのには、壁はあまりにも高すぎる。コンサルタントは、1勝9敗でも10個のお仕事を扱うことができるかと思いますが、中国の地方都市、省レベルではなく市町村レベルで展開するくらいの局地戦が必要だと私は思います。

また、残念なのが、それだけ優秀な方が大手企業をお辞めになったこと。まずは資金力のある企業で、本当に経験と能力のある人材が、引き続き頑張ってこそ、中国ランキング40位から少しでも上位を狙うことができるのでは?余計なお世話ですが、昨今急増中のコンサルタントの方々について、思うところを話してしまいました。

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