こうしてみると、石原元都知事がやったことってなんだったんだろう、と思うの。
新銀行東京は、需要が減った頃に設立された(需要が減った理由が、国の政策の成果だったか他の金融機関が需要に応える方針に転じたからだったかは、忘れた)。なので、設立された時から行き詰まりは断言されていた(特に情報を集めなくても自然に目に入った情報だった)。その後(その時の知事が石原氏だったか猪瀬氏だったかは思い出せない)の延命策が発表された際には、「傷口が広がる前に止めた方がいいんじゃないかなあ」と思ったものだ。
東京オリンピックパラリンピックの招致には私はもともと反対だったので、不公平かもしれないが。国立競技場の取り壊しと市場の移転の現状を見ても、「やらなきゃいいのに」としか(しかも、どんどんコンパクトでなくなっていくが。IOCにとってどうでもいいことなのか? プレゼンテーションや選考ってなんなの?)。また、予想通り東日本大震災の復興工事のじゃまになっている(建築コストと人手。円安のせいだけじゃないよ)。
尖閣諸島を持ち主(個人)から買い取って中国を挑発したことについても、私は非難したい。当時も書いたが、東日本大震災と福島原発事故という指折りの危機の中で、タイミングも方法も適切でない動きをしたことは、政権交代には有用だったのかもしれないが日本全体にとっては有害だった。ひどい。
新銀行東京といえば、名前もなんだかなあ。首都大学東京という名称も、いまだに違和感がある(私だけか?)。
しみじみ。東京都がお金持ちで良かったよ。
(あ、都庁の会計を複式簿記に変えたんだっけ? それがあまり評判になっていないのは、他地方公共団体・国の機関への波及を避けるためかもしれないな。行政のシステムの改革ならマイナンバー制度導入よりも有益に思えるのだが)。
ところで、石原慎太郎氏が都知事になりしかも複数期務めた、というあたりに今日(こんにち)の(橋下市長や安倍首相)日本が予言されていたような気がする。日本社会の突然の変化ではなかったような。