テレビ出演のおりに、自分は東京新聞社内では異論者なのであまり書かせてもらえない、というようなことを言っていた長谷川幸洋さんのブログ。3文に2箇所くらいの割合で突っ込みどころがあるが、いちいち書いてる場合じゃないし。でも、どうしてもひっかかる部分があるので。
マスコミは政治家にコントロールされないでほしい。
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大胆な改革を進めるには、正しい政策を示すだけでは十分ではない。官僚や他政党、労組、業界団体、マスコミなど改革に抵抗する勢力を上手にコントロールしなければならない。そのあたりが大阪都構想についても、上手くいかなかったのではないか。
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(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43438 「政治家・橋下徹はいずれ復活する。維新よりも民主党が党分裂にふさわしい」2015年05月22日(金) 長谷川 幸洋)
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(上の転載部分は3ページめからの引用なので、会員でないとそのうち読めなくなりそう。)
政府が、マスコミをリークなど使ってコントロールしようとするのはわかる(安倍政権はそれどころか制圧しているように思えるが)。
だが、対するマスコミは、例えば長谷川氏のような新聞社の人は、政治にコントロールされない気概でいてくれるものかと。違うの(NHKの「64(ロクヨン)」の最終回を見たばかりなのだが。本社政治部記者と県警担当の記者の違いなのかしら)?
長谷川氏が都構想も橋下市長も支持しているのは、文面からも明らか。そういう人が新聞社にいて賛成意見を唱えたり書いたりするのは、有りだと思う(社で意見を統一すべきかどうかは、私にはわからない)。だが、政治家の改革の成功の条件に、「マスコミをコントロールすること」をあげちゃうものですかね。マスコミを、例えば「納得させる」ではなくて「コントロールする」なんだ・・・。
自衛隊の派遣を恒久法で定めれば迅速に派遣できる、というような議論を国会でやっているわけで。同じく、政府はマスコミをその都度ではなく常時コントロール下に置いていれば、政権成立3年目にして美しい日本を取り戻せちゃうわけですよ。
今日は、TBSの「報道特集」がISILによる湯川氏と後藤氏の誘拐脅迫事件を独自検証していた。
長谷川氏の「マスコミ」とは違うものみたいだ。
「マスコミはコントロールしなくちゃ」と政治家に教示するマスコミと、政治家が葬ろうとする真実を追うマスコミの、2種類があるらしい。
もしかして、前者は「狭義のマスコミ」で後者は「ジャーナリスト」なのかもしれないな。もちろん、2つ合わせて「広義のマスコミ」だ。
紛らわしいので、両者は種類を明らかにして活動していただきたい。