9月末まで「ゲゲゲの女房」しか見ていなかった。ドラマ離れも甚だしい私。いや、もともとあまり見ない方です。
でも、10月からの「相棒」は別腹だあ。初回やスペシャル編ではミリタリーな導入が、通常では女性作家が登場する事件が、多い。そんなのずっと前からわかっているが、それでも今回も飽きず。理由は自分でもわからない。
「モリのアサガオ」。昔、ついに好きになれなかった絵柄のマンガ「きらきらひかる」を読み続けていた時期があったが、原作のマンガの作者がこの郷田マモラさんでしたか。話や作者が伝えたいことにぐいぐいひっぱられてしまう。出演者も豪華だわ~。しかし、なんだかぎこちない場面が多い。テレビ東京はドラマ制作の経験が少なくて慣れてないのか? 演出が私の好みじゃないとか? 制作費が少ないから撮り直しがあまりできないとか? いろいろ想像してみる。しかし、「見届けたい欲」が勝るので、そのあたりを気にしないで続きを見るんだ。
「てのひらのメモ」。この役は板谷由夏がベスト、と放映前から思った。何より、声、話し方。耳を傾けずにはいられない声である上に、自分の内を確認しながら語っているような(最近、美少年や美青年の俳優が大量に見受けられるが。声が印象的でなければ、私には覚えられない)。対する田中好子も、裁判員になったこの女性が歳月を丁寧に重ねる人間であるのをちゃんと伝える演技(こういうお母さんだからこそ息子はあのせりふに衝撃を受けたんだよね・・・。「お袋がまたいい加減なこと言ってるなあ」では済まない)。他出演者の演技もじっくり堪能。NHKのドラマ、とても贅沢。