トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

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続・森元首相と「甘くない」社会<一線を超えた人達(6)>

2023-12-28 15:19:46 | アベスガ政治の仕上げ中?

森元首相と安倍元首相が罪に問われなかったもろもろについてもっと調査・捜査して、何もかも明らかにしてほしい。
・・・が。私にとってそれは、罪を問うため処罰するため、というわけでもないなあ。


もちろん、相応の処分は社会秩序のためにも感情的にも必要だ。
でも、個人的には、知りたいという願いのためかもしれない。

 

そいういえば、昔の話だ。今なら「オトコ社会」と呼ぶ人もいる時代の。
当時は、大人の世界は女子供(おんなこども)にはわからない・・・というような言い回しは、ごくありふれていた(現実でも創作物でも)。
子供として男女いっしょくた扱いの時期は短かかった。社会人になる前から「社会」は男が構成するもので、女は結婚前のごく短い間(24歳までに結婚時ないとやばいと言われた)にそして帰宅した男(夫や息子)の話から「社会」を垣間見る程度なのだ。


父は今の基準でも珍しいくらいに性差にこだわらない人だった。それでも、厳しい難しい汚い「甘くない」社会に子供をさらしたくない、と思っていたふしがある。
元職場では若い男性社員は地方で経験を積むので本社の若手には女性社員率が高く、そもそも風通しが良い社風だったので性差はあまり感じなかった。とはいえ、1人の上司は「女性には寿退職までばりばり働いてもらって、披露宴で讃えたい」みたいなことを言ってたし(でも独身で定年まで働く女子社員もわりといた)。決算期には「女子社員は聞かなくていい」という会議があった。

贈収賄や談合そして業界の闇(地上げとか)といった「社会」のスキャンダルが報じられた。
金融取引が盛んになって、よく知らない会社が莫大な収益(営業外)をあげていたり。
都会に通うようになって、右翼(赤尾敏氏とか)の街宣車が聞いたことのない説を主張している場に通りかかることもあった。
・・・確かに、私が身につけてきた価値観とは違うことも多い。それが社会というものなのか?


父を始め周りの非・女子供である人達を対応させたり悩ませたりする「社会」がどんなふうに動いているのか。
女は弱いから感情的だから理屈っぽいから女だから通用しない、という「社会」とはどんな人達がどんなふうに運営しているのか。
「少年のような男」を傷つけたり、逆に一矢報われたりするという「社会」。なのに、女子供は部外者だという「社会」。

 

男女が待遇(給与だけでない。転勤の有無も同等)でも職種でも分けられていない、という前職場に転職した。実態は、担当にも研修にも、日常あらゆる場面に必ず男女差があった(なんて嘘つきな職場だろう)。
なのに、女性初の席に着いた(階級的にも出世ではない)。不思議だなあと思ったら、露呈した犯罪の後始末で。外部の調査の実務に対応するという誰もやったことがないやりたくもない特命付きだった。詳しくは書かないが、手管も動機も対応もくだらない犯罪だった(業務に私が関わっていれば、必ず発見も防止もできた)。犯罪調査や改善策作りに携われるならともかく。
こんな犯罪を起こるに任せ効果的な改善もしない職場なんだなあ。

私の人生史上最強の男女差別をされた場所だった。
そこの男達が、仕事は、社会は、甘くない・・・とかっこつけていたのに、こんなにちゃちな働き方だったんかい。
「悪い人達(犯罪者となった人だけでなく、隠蔽を決めた人・指示した人・受けた人、そして犯罪をけしかけた人、仕事を怠けて犯罪可能な状態を作っていた人)」も関わっていない人達も。大口は叩いていたけど、現実は、この程度なのか。

 

うんざりしたけど。あれは社会のごく一部、ささやかな私のささやかな経験だ。だから、もったいつけて語られた「甘くない」社会はあんなものではないだろう。
ただ、気がかりなのは、森元首相には前職場の男達と同じような印象しかないことだ。前職場にいても違和感がないのだ。だから、ひょっとすると、という気持ちも5%くらいある。

人生末期な気分の今は、改めて、甘くない「社会」の実態を知りたい。

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森元首相と「甘くない」社会<一線を超えた人達(5)>

2023-12-28 15:16:48 | アベスガ政治の仕上げ中?

20年以上前からの安倍派こと清和会裏金作りには森元首相も関わってきたのだろうな、と推測する人が大半だと思う。
しかし、時効になっているから、法的には罪に問われないし捜査対象にもならない・・・かな?


不思議な人だ。

「東京2020」のスキャンダルでも、気配はあるのに法的に無傷らしいし、権力が陰ったわけでもない。
首相就任の過程が不明瞭だ。優れた面は浮かばなくて、辞任までの(短い)期間も「お粗末様でした」という印象しかない。人気もなかった。
この人が首相になったのは、どさくさ紛れ・何かの間違いでしかなくて、自民党にとってもなかったことにしたい黒歴史なのかなあ。・・・と思っていたが。

辞任してからもずっと存在感がある。自民党の権力闘争とスキャンダルにおいて。ということは、20世紀末期からの日本社会において。

自民党がポストにつけたりマスコミが取材したりすることで醸し出しているだけなのか?

 


罪せめて責任を問われるべきだ。森元首相も安倍元首相も。全てを明らかにすれば、なんらかの関与がみつかるはずだ。

そう思うのは。
いつもいつも、調査も捜査もやりきった結果の「関与なし」ではなく、そんな調査や捜査じゃ足りないのに「関与なし」とされる繰り返しだからだ。「説明責任」と「任命責任」が果たされたこともない。
本当に後ろめたいことをしていないなら、「徹底的に調べてくれ」と警察や検察やマスコミや野党に答えればいいだけ。疑いが晴れるってそういうことであって、「次の選挙でも当選する」ことではない。

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橋下氏<むしろ聞き手の人柄がわかるらしい(2)>

2023-12-26 14:57:03 | アベ現象辞典

この人のことを考える時間は不毛だ。でも、テレビ番組(「めざまし8」)で見ちゃったよ・・・ まだコメンテーターをやっていたのね。


安倍派に対して検察は仕返しみたいな気持ちがありますかね?というようなことを笑いながら若狭弁護士(っていうか元検事。元自民党国会議員でもある)に尋ねた。テレビをつけたらそんな場面だったので、見てしまったのだ。

安倍さんが首相時代に、黒川さんを検事総長にしようとした。検察の人事に手を出したことに怒っている(こんなせりふじゃなかったけど内容はこんなだった。ながら見だったもので)。

若狭氏はしばしきょとんとした後に質問を聞き返し、否定した。そんなことは関係ない・山があれば登るのが検事だ、と答えてたかな?
経歴からしてもポーカーフェイス(でも無表情というのではなくぼ〜っとして見える人だ。話し方も木訥な方だと思う)はお手のものだろうけれど、素かもしれない。
そんなこと考える人がいるんだー、と思ったのでは。


橋下氏。
「氏」でなく「弁護士」と書いてもいいのだけど。う〜ん・・・
旧統一教会に対する法的対処について紀藤弁護士と議論するのを見て以来、弁護士というには半端な気がしてならない。
弁護士としての経験を積むべきタイミングでタレント活動に重点をを置いていたからだろう。本人の選択だからいいのだけれど。なんたって、だからこそ政治家への道が開けたわけだし。

 

まっしぐらに仕事に燃える検事達と橋下氏とでは仕事観が全く違うんだろうなあ、としみじみしてしまった。
なので、猟犬のように現場に向かう検事の意欲は、器用貧乏な(だよね)橋下氏にはわかりにくいのだろう。若狭氏の回答を聞いても心の中では、「ま〜たまたごまかしちゃって」と受け止めていたのではないか。

他人の、仕事に対する誠実さや情熱といったものを冷笑する人は珍しくないが。人気稼業の人になった橋下氏がそうしているのは哀しいなあ。

 

この人は昼食とったのかと心配になる働きぶりの医師達。命懸けの現場に向かうのね、と思わずにいられない消防車。
人生設計はぬかりなく立てているんだろうけど。見ていてはらはらする。特に学生時代には天職に従事しているように見える人達に憧れたが、歳を取った今は、健康と私生活は守ってね、と祈る私になった。

そうではあるが。

「正義」よりも「仕返し」を動機と捉える橋下氏みたいな人が多い社会って、さぞかし荒むことだろう。今ってどうなの?
サンタクロースも寄りつくまい。

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岩田氏<むしろ聞き手の人柄がわかるらしい(1)>

2023-12-26 14:57:03 | アベ現象辞典

何人かの芸能人が言ってた。
インタビューでは、何をきくかで相手(=質問者、インタビュアー)の人柄が出る、というようなことを。

 

安倍元首相は、安倍派の会長となってからキックバックによる裏金作りが行われていると知り、やめるように指示をした。派閥内では、いっときやめることにしたものの再開。
この再開こそが、政治家の関与を語っている。派閥の事務担当者達が裏金作りを自動的に行なっているだけではなかったのだ。

検察は政治家の罪を立件できそうだ、という情報だ。

それを、「安倍さんはシロ」情報に広げたいらしい元NHK記者の岩田氏。
裏金作りを知った安倍元首相は激怒し、ちゃんとやめたかどうか確認し、亡くならなければ確実な廃止まで実現しただろうに・・・というような。安倍さん大好きな人達が歓迎しそうな着地点だね。


特に安倍氏支持者に怒られそうな例えを出します、申し訳ない。でも、影響の規模からして、他に思いつかないのだ。
オウム真理教の麻原彰晃も、説明しないままに帰らぬ人となった。2人とも日本を大騒ぎさせ死者まで出したのに、多くは謎のままだ。ああ、もやもやする。
下山事件とか昔のことならともかく、つい最近のことでもすっきり明らかにならないものだなあ。

 

安倍さんは、正しいことをしようとしていたのに志半ばで凶弾に倒れた。・・・そんな美談にまとめる記者って信用できない。
国会で大量の虚偽答弁をした人物の言葉の伝書鳩になるのは、ジャーナリストではない。複数の視点から真偽を探るのは必須。でなければ、精度が低い。

私ならまず仮説を立てる。権力を広げる思惑だった、と。それから、この仮説は裏付けられるかどうかの確認のために聞いて回る。

パーティー券売上大で裏金大な議員は、派閥内で力を持つようになる。それを生かしも殺しもできるような権力を保つ仕組みの構築の一環としての、キックバックの裏金化システムの廃止だ。
つまり、ある議員がどんなに稼いでも全額を派閥のものにして、改めて会長が配分すればいい。
それが不満でも(しかし、その議員のパーティーではなく安倍派という派閥のパーティーなんだしさ)、その議員は派閥を出ないだろう。圧倒的な最大派閥だから。残る方が特典(大臣になれたり)が多い。
(そんな感じで野党議員が自民党に転じたりしてますね〜)

首相を務めた時代。官邸に官僚の人事権を集めて役人達を牛耳っていた人だし。菅官房長官は官房機密費という魔法のお財布を預かっていて、それが保守分裂選挙を戦う河井あんり議員を勝たせたんだし。
安倍元首相は、人事とお金を自分に集中させることで権力を保った。派閥の会長になっても同じ手法をとるだろう。

(他に能がなかったし。と私は思っていますよ。・・・「聞き手の人柄がわかる」は本当だ・・・)

 


岩田氏は、聞くべきことを聞くべき相手に聞かずに「取材」してきた。

今こんなに騒ぎになっている、リクルート事件以来と言われるスキャンダル。
その存在を知っていながら今まで黙っていたのなら、そもそもジャーナリストではないのだ。

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松野前官房長官<一線を超えた人達(4)>

2023-12-24 11:32:47 | アベスガ政治の仕上げ中?

第2次安倍政権で森友学園事件が国会で追及されている最中、この人が文科大臣に就任した。
期待してしまった。自民党国会議員らしからぬ、ごく普通の人に見えたからだ。実際に、元会社員だという。
「普通」に「仕事」をしてくれるのでは。愛媛県知事と同じように、部下である文科省職員とやりとりし対外的にも筋の通った説明をしてくれるかもしれない。自ずと真相がわかるだろう、

だが、淡々と火消ししただけだった。
私は決めた。安倍内閣のメンバーになった人を、信頼しない。「次の首相候補」の類はまずそれで判別する。
(なので、そういう話題を見るとただただがっかりする。第2次安倍政権が長かったせいもあるが、そのメンバーが並んでいる。議員があんなにいるのに、そんなに人材がいないのか)


政府の立場でこの記者会見をしているから、捜査中だから、答えを差し控える。
あれほど繰り返したせりふなので、原稿を見なくても言えるだろう。なのに、毎回必ず手元を見ながら読み上げていた。
堂々と言えることと後ろめたいことを言う立場でなので。いつも同じようにしないとばれるのを恐れていたのだろう。


政府を代表して、国に対して世界に対して毎日記者会見で情報を発信する役目を負っていた。ずっと顔を上げ相手の目を見ながら正々堂々と語りたい日はなかったのかなあ。


不信任案が否決された時の笑顔を痛々しく感じた。笑顔なんて初めて見た。
周りに流され続けながら何とかやってきたが、「悪い人」になってしまった。「普通の人」が普通の倫理観という一線から大きく外れてしまったことを自覚していて、開き直ったとようなやけになっているような笑顔で、ちょっとぞっとした(画力に自信があれば描くのに)。
死者続出の第1次安倍政権のことを思うと、この人には誰かついていないと、と心配しちゃった。

・・・と。松野議員は普通の感覚を失っていない人なのでは、とまだ期待しているんですねえ。

 

この歳になって悲しいことだが。人を見る目に自信がない。
とはいえ、だれかれ構わず疑っていれば騙されない、というような姿勢は馬鹿げているし。日々諦めず、機会があれば(今だと工事業者探し)なんとか見極めようと頑張ってます。いや、ほんと。人を見る目がある、という自信がある人っているのか?

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