オリンパスの事件の登場人物には、社外の元証券会社員がいるんだそうだ。新聞とそれに載る週刊誌の広告で読んだことがあるのに、テレビでは言及されていないような(NHKでは1度は出たような気がしている)?
オリンパスの件そのものより、テレビだけ扱いが違う理由が気になる。
家族が買った雑誌(週刊誌ではない)の読者投稿欄に、変わった形のクローバーの葉の写真があった。四葉探しが好きな人からのもの。胸騒ぎがしてその人の住処を示す欄に視線を戻したら、福島だった。放射能の害を知らせる目的の投稿ではなかったので、誌名は敢えて書きません。
クローバーの葉は、ハート型の葉3枚が1点から伸びているものだ。が、その写真のものは1点からではなく各々が各々の点で軸から伸びている(植物の葉の付き方としては、むしろありふれているかもしれない)。
原発事故の放射能の影響なの?
子供の時の1シーズンに、四葉のクローバーをたくさん摘んだことがある。空き地に生えているクローバー地帯の20センチ四方くらいに集中してあった。遊び仲間と一緒に何日か通った。4,5,6,・・・13枚(いや、もっとかな)葉まで揃っていた。父(趣味は園芸)が、その辺りに薬品か何かがこぼれたせいでクローバーが奇形化したのでは、と困惑気に言った。去年騒ぎがあった世田谷の一軒家のように、管理されていないラジウムが放置されていてもあまり驚かない時代ではあった。が、父の想像のように薬品だったかもしれないし(工事資材だか建築廃材だかの置き場への途中の道端だったので。また、公害も動物も満ちた地域だったので、ルートはいろいろ想像できる)。
植物の突然変異の原因の1つに天然の放射能があるという(品種改良のために放射線をあてているかどうかもその本で読んだはずだが、覚えていない)。また、人工的な要因として、化学物質だってあり得る。だから、あの雑誌のクローバーの奇形が、福島の原発由来かどうかなんて私にはわからない。
わからないんですけどね。
福島にとどまっている人々がさらされている放射能の害の程度が、わからない。今の日本でもこんなに情報が与えられないものなのか。ハワイ(遠く、海外である)に行ってる芸能人の情報はたっぷり与えらたというのに。
与えられるのを待たず得る方法として簡単なのは、ネットで検索すること。ちょっとやってみただけでも大量の被害を読める。その中には、偽り(残念ながらネットにつきもの)・誤り(ストレス由来の状態もあると思われた)も含まれる。が、私のような者にさえ判断がつくそれらを除いた、残りのものはどうなのか。
そういう情報に対する姿勢は人さまざまで、日本国内に分裂があるという考えもある。それなら、日本の今後を動かす力は、この分裂で弱まるわけで。
専門家達はどうなんだろう? 科学する心は作動しないのか? 福島で体調の不良を訴える人々を治したいというのではなく(そういう専門家はいるようだ)、原発事故との因果関係の有無を調べあげたいという専門家は行政機関にあまりいないのだろうか。それは人々をモルモットとして扱うことだ・・・という批判はあるのか? でも、真実を見極めたいという意思を阻むほどだろうか? 敢えて見極めてほしくないという生き方も当然ある(原爆や水俣病の被害者における分裂を思い出している)、と思うが、多数おられるのか? 農産物における暫定基準ひいては経済などの、他方面との整合性の問題? または、福島に入ることは自分の健康が心配? いずれにしろ、ふだん見ている新聞・テレビでは私は見かけていない。
わからないことだらけの私だから思うのかもしれないが。こんな時、現地調査も含めてきちんと調べるべきは、政治家なのでは?
マスコミなんてしょせんは営利企業なのだから、金銭的に割の合わない取材はない(もちろん、理想は違うけど)。国会議員達は、かねてから悪評の、調査関係の特権(交通費とか手当とか)をこういう時に活用すればいいんじゃない?
「ある」と訴える人々がおられる。万が一、それがストレス由来の錯覚だとしても(そんな錯覚ばかりではないと思っていますが)、その要因への対処だって、今の日本の制度なら政治家の役割だと私は思う。原発の推進派廃絶派どちらの議員であれ、真実を知るべきではないのか。