蜻蛉・莞爾の無責任漢字樂院

漢字に関する色々なことを発信して行きます。中国語も有りますよ!

平成18年10月29日の前置きでは、「詐欺」を取り上げます

2006年10月16日 | 今回の題材
詐欺:さぎ
詐:いつわる   欺:あざむく

【いつわる】意味
本心や真実を隠して、それと違うことを言う。
「いつわらない気持ち」「警官といつわる」
だます。欺く。 「人をいつわる」「世をいつわる」 
★「偽る」が一般的
詐の解字
言と乍とを組み合わせた形。音符の「乍」は、「作為、つくりごと」の意味。
作為のある言葉の意味~漢語林調べ
<いつわる>色々
偽、僞、佯、詐、詭、訏、諼、譎、矯
<ちなみに>
僞・偽の解字
形声。元の字は、僞。音符は、爲。
もとは、「変化して他のものとなる」という意味。
偽は、のちに 仮偽(にせ) の意味から、偽詐の意味に。
「うつわる、いつわり、うそ、にせ」の意味
∴人と為を組み合わせて、「人の行為には偽りが多い」とするのは、誤りである。

【あざむく】意味
〔「浅向く」の転か〕
相手を信頼させておいてだます。
「人を欺く」「人目を欺く」
(「…をあざむく」の形で)…とまちがえさせる。
「花を欺く美人」「昼を欺くばかりの明るさ」
あたりかまわず口にする。相手を恐れず、接する。ないがしろにする。いいかげんに扱う。
欺の解字
形声。音符は、其。
仮面であざむき偽ること ⇒ 欺
「あざむく、いつわる」の意味
儺(おにやらい・追儺)の時に蒙倛(もうき)という。
四角い大きな仮面を付けて神に扮することから。
∴其:四角い仮面
欠:人が口を開けていつ様子~大声で怒鳴る~常用解字調べ
<あざむく>色々
欺、詑、詒、誆、諆、謾、迋、紿
【鷺を烏:さぎをからす】
〔鷺を烏だと言いくるめる意〕白を黒というように、理を非に、また非を理に言い紛らすこと。烏を鷺。~大辞林調べ
≪ 鷺 → さぎ ⇒ 詐欺 ≫

【詐欺:さぎ】
巧みにいつわって金品をだまし取ったり、相手に損害を与えたりすること。あざむくこと。ペテン。 「―にひっかかる」「―を働く」「―師」
〔法律用語〕 他人をあざむいて錯誤に陥らせる行為。
民法上、詐欺による意思表示は取り消すことができ、また、詐欺による損害は詐欺者の不法行為として賠償させることができる~大辞林
【詐欺罪:さぎざい】
他人を錯誤に陥れ、その財物をだまし取り、またそれにより財産上不法の利益を自ら得るか他人に得させることによって成立する罪。
★法定刑:犯罪をおこなったものは10年以下の懲役に処され、犯罪によって得たものは没収(19条)または追徴(20条)される。組織的に行った場合は組織的犯罪処罰法により1年以上の有期懲役と罪が重くなる。     ~ウィキペディア調べ

最新の画像もっと見る