オウム平田信被告、一部無罪主張 / 検察側、棄却求め結審 〈控訴審第1回公判 2014.12.16 〉

2014-12-16 | オウム真理教事件

<オウム裁判>平田被告、一部無罪主張…検察側棄却求め結審
 毎日新聞社  2014年12月16日 19時51分 (2014年12月16日 22時30分 更新)
 1995年の目黒公証役場事務長・仮谷清志さん(当時68歳)への逮捕監禁罪などに問われ、1審で懲役9年の判決を受けた元オウム真理教幹部、平田信(まこと)被告(49)は、16日の東京高裁(八木正一裁判長)の控訴審第1回公判で「謀議はなかった」などと改めて一部の事件について無罪主張した。検察側が控訴棄却を求めて即日結審し、判決は来年3月4日。
判決は来年3月4日
 弁護側は逮捕監禁事件と、95年3月のマンション玄関爆破事件について「謀議はしておらず事実誤認がある」と主張。1審が証人出廷を却下した、元教団幹部、広瀬健一死刑囚(50)らの証人尋問を求めたが却下された。
 平田被告は被告人質問で、1審後に仮谷さんの長男、実さん(54)に手紙を送ったことに触れ、「(実さんから)控訴審が事実究明につながるという考え方を提示いただき、控訴に踏み切った」と明かした。実さんが被告の証言態度を評価していると伝え聞いたとして、「申し訳ないというか、ありがたいというか。ご遺族の評価は判決以上」と述べて謝罪した。
 さらに、地下鉄サリン事件の殺人罪などに問われた元信者、高橋克也被告(56)の公判に証人出廷することも明らかにし、「そこでの証言で真実究明に努めたい」と語った。
 1審判決によると、平田被告は松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(59)らと共謀して95年2月28日〜3月1日、仮谷さんを車で拉致して麻酔で眠らせ、山梨県の教団施設に監禁するなどした。【島田信幸】
■ 「もっと審理を」…仮谷さん長男が会見
 閉廷後、遺族の仮谷実さん(54)が記者会見し、「真実を語ろうとしていると感じた。謝罪の気持ちはしっかりと伝わった」と被告の姿勢を評価した。
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 産経ニュース 2014.12.16 19:31更新
【オウム法廷再び】「真相究明続ける」と遺族 平田被告の言葉の“行方”見守る
 「私なりの真相究明を続けたい」。仮谷清志さんの長男、実さん(54)に平田信被告から届いた手紙には、こんな決意が書かれていた。「事前謀議があったのか、なかったのか。(関係者証言の)食い違いにもやもやしている」と語る実さん。父の死の真相に少しでもたどり着くために平田被告の姿を見届けようと、1審に続き控訴審でも被害者参加した。
 1審開始前後から、平田被告から届いた手紙は約25通。実さんはその全てに目を通し、「真実を語ろうとしていると感じた」と振り返る。今年1月16日の初公判直後に書かれた手紙では、「己の愚かさを再認識した。改めておわび致します」と謝罪していた。
 3月の1審判決後には「重大な事実誤認がある」としつつ、「謝罪の念に変わりはなく、対応に苦慮している」と控訴をためらう様子が記されていたという。判決後に実さんが「事実を掘り起こせるのなら」との思いから控訴を許容する発言をしたことが平田被告には伝わっていた。平田被告は「負い目から消極的態度で臨むのではなく『これが私なりの真相究明なんだ』と堂々と臨みます」と伝えてきたという。
 初公判のみで結審した控訴審を「これがルールなら仕方ないが、もう少し審理をしてほしかった」と指摘した実さんは、来年1月に始まる高橋克也被告の公判にも被害者参加する。「平田被告が正しいのか、判決が正しいのか。高橋被告の公判に注目している」と話している。
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オウム平田信被告 控訴審16日から 遺族へ謝罪の19通…1審に不満も 
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