【楽天0-5ソフトバンク】怒号、そしてバ声!楽天は11日、Kスタ宮城でソフトバンクとレギュラーシーズン最終戦を行ったが、試合後に約500人のファンが居座り、球団に抗議する事態となった。野村克也監督(74)が“解任”されたことを引き金に、不満が爆発したもの。この日、球団側との会談で来季の契約を更新しないことを通告された野村監督は、名誉監督就任の要請を保留した。16日から始まるクライマックスシリーズ(CS)第1ステージを前に楽天が揺れている。
誰もいないグラウンドに怒号と叫びが響いた。Kスタ宮城の左翼席に居座ったファンの思いは止められなかった。「ノムさん辞めるなよ」。解任が決まった野村監督への思い。「ファンの声を無視するな!」。その姿を撮影しようとしたテレビクルーが、球場関係者によって退場させられると、さらに怒号は強くなった。球団の再三の説得にもかかわらず、試合終了後1時間たっても約500人のファンが球場を離れようとしなかった。
午後11時30分を過ぎても残ったファンに歩み寄って握手攻めに合い「辞めないで」との声援を受けた。「この4年間、ファンに後押しされてやってこられた。なんとかCS制覇して日本シリーズに出れば最高の恩返しになる」。Kスタ宮城のファンが取った行動は楽天ファンの声を代表したものだったに違いない。[ スポニチ2009年10月12日 ]
野村監督、名誉監督の要請を保留 永久欠番提案も
今季限りで退任するプロ野球楽天の野村克也監督(74)が11日、球団から名誉監督就任を要請されたが、「しばらく考えさせてもらう。いずれにしても、ことしで楽天の監督は終わり」と話し、態度を保留した。
野村監督はレギュラーシーズン最終戦となったこの日のソフトバンク戦(クリネックススタジアム宮城)の試合後、島田亨オーナー兼球団社長(44)と会談。背番号「19」を永久欠番とする提案も受けた。
島田オーナーは「新たな体制で来季を迎えることは既定路線だった。名誉監督として、大所高所から助言をいただける関係を築いていきたい」と説明した。
野村監督は楽天を率いて4年目の今季、チームを2位に導き、球団史上初のクライマックスシリーズ進出を果たした。(デイリースポーツ2009年10月12日)