好きな曲歌えば 驚きの効果 2024/04/12

2024-04-12 | 高齢 社会

わが家の認知症 ケア手帳

 好きな曲歌えば 驚きの効果

 2024.04.12 Fri. 中日新聞朝刊 18面  生活 

  先日、嘱託医として勤務している老人ホームに行くと、「うさぎ追いしかの山~」と、入居の方々の歌声が聞こえてきました。懐かしい感情が私にも沸き上がり、しばらく聞いていました。以前に本欄で音楽を聴くことの効果を記しましたが、今回は歌うことの効果を紹介します。

 テディ・マックというアルツハイマー病の男性が2016年、シンガーとして80歳でメジャーデビューしました。日本でもiTunesのポップランキングで4位になるなど話題になりました。テディさんは若いころにクラブで歌っていたのですが、結婚後は工場勤務をしながら、歌は趣味で楽しんでいたようです。70代後半に認知症を発病し、家族すら認識するのが困難な状態の中、ある日、自室で歌っていたテディさんを息子が目にします。リラックスし、バイタリティーあふれる姿に感動した息子は、父親をドライブに連れ出し、車内で歌う様子を動画サイトにアップしました。評判を呼んで再生回数は計4千万回を超え、認知症者と家族に感銘と希望を与えたのです。

 米国ウェスタン・ミシガン大の研究では、好きな歌を歌う時には「オキシトシン」という幸せを感じるホルモンが増加し、ストレスホルモンである「ACTH」は減少すると報告されています。米メイヨークリニックのカセリ博士は「アルツハイマー病では短期記憶の機能が低下するが、音楽に関する記憶は後まで保たれる。認知症の人は、知っている曲を聴いた時は、それを思い出し歌うことができる」と述べています。(精神科医・渡辺俊之)

 ◎上記事は[中日新聞]からの引用、書き写し


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