座間市9人遺体事件 白石隆浩容疑者の家族が姿を消した 十字架背負う加害者家族 神戸連続児童殺傷・秋葉原通り魔・連続幼女誘拐殺人事件・・・

2017-11-11 | 死刑/重刑/生命犯

白石容疑者の家族が姿を消した… 十字架背負う加害者家族
 NEWS ポストセブン 2017.11.11 07:00
 神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が発見された事件で、同アパートに住む白石隆浩容疑者(27才)が逮捕された。このアパートから徒歩15分のところにある白石容疑者の実家には父親が住んでいたが、事件後はその姿が見えなくなったという。また、実家から離れて暮していた母と妹もまた、事件発覚数日後以内に、家から姿を消した。
  白石容疑者が犯した罪は彼自身が償うべきであり家族に責任は一切ないが、ひとたび事件が起こると、加害者家族の人生も180度変わることも事実だ。加害者家族を支援するNPOワールドオープンハート理事長の阿部恭子さんが言う。
 「重大事件の場合の親はほぼ100%転居を余儀なくされ、仕事も辞めています。莫大な損害賠償を求められるケースも多く、被害者と違って経済的な補償もなく、日常生活が立ち行かなくなることもあります。心理的な負担も大きく、普段の生活で笑うことも憚れ、クリスマスやお正月のイベントも一切せず、ささやかな娯楽もやめて喪に服すような生活をする家族も多い。もちろん就職や結婚に影響が出るケースもいまだにあります」
  実際、世を賑わせた大事件の加害者家族のその後は厳しい。1997年の神戸連続児童殺傷事件では、少年Aの逮捕後、マスコミから避難していたAの両親が自宅に戻ると、「お前たちが交尾してできた化け物の責任を取れ」とのはがきが舞い込んでいた。
 「その後、両親には1億4000万円の損害賠償を命じる判決が出ました。30年以上勤務した職場を追われた父親は、Aの2人の弟の通学問題を考えて妻と協議離婚。母親に引き取られた弟たちは人目を避ける生活を強いられ、四国や和歌山を転々としました」(事件に詳しいジャーナリスト)
  加害者家族が自ら命を絶つケースも少なくない。
 「2008年の秋葉原通り魔事件では発生から6年後に犯人の弟が週刊誌の取材に応じ、『加害者の家族は幸せになってはいけない。それが現実。ぼくは生きることを諦めようと決心しました』と苦しい胸中を明かし、1週間後に自殺しました。1989年の連続幼女誘拐殺人事件の犯人・宮崎勤の父親も事件から5年後に飛び降り自殺しました」(前出・ジャーナリスト)
  2006年の秋田児童連続殺害事件の犯人・畠山鈴香(44才)の弟は、事件からおよそ2年後に本誌・女性セブンの独占取材に応じた。
  弟は事件当時にモザイクなしでテレビに映り、運転代行の仕事中に見知らぬ客から、「テレビで見たぞ。お前、人殺しの弟なのによく笑っていられるな」と罵倒された。交際中の女性を巻き込みたくなくて自ら連絡を絶ち、のちに仕事を解雇され、生活保護を受けるようになった。弟は記者にこう語った。
 「仲のよかった友達もみんな離れていき、ショックで人間不信になりました。今は友達も親戚もゼロです」
  重大事件では遺族はもちろん、加害者の家族も重い十字架を背負うことになる。 ※女性セブン2017年11月23日号

 ◎上記事は[NEWS ポストセブン]からの転載・引用です *強調(太字)は来栖

 ※ 座間9人遺体 白石隆浩容疑者 自身が抱えた自殺願望 母と妹との断絶(zakzak 2017.11.10)
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“加害者”家族の現実 失われる日常、自殺、退職、執拗な脅迫…広く親戚にまで影響 2014-04-15 
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『加害者家族』 鈴木伸元著 幻冬舎新書

   

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『「少年A」 この子を生んで・・・』神戸連続児童殺傷事件・酒鬼薔薇聖斗の父母著 文藝春秋刊1999年4月
◇ 元少年A一家は、被害者遺族から損害賠償請求を起こされ、約2億円の負債を背負っている。これまで約8700万円を返済 ※『週刊朝日』 2015/6/26号
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「秋葉原通り魔事件」そして犯人(加藤智大被告)の弟は自殺した 『週刊現代』2014年4月26日号 齋藤剛記者
◇ 『秋葉原事件』加藤智大の弟、自殺1週間前に語っていた「死ぬ理由に勝る、生きる理由がない」 
◇ 秋葉原殺傷事件 弟の告白 『週刊現代』 平成20年6月28日号(前編) 7月5日号(後編)    
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【宮崎勤死刑囚~家族の悲劇 被害者の陰、地獄の日々 父親自殺 改姓 離散】 2006,1,18 坂本丁次 
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秋田連続児童〈畠山彩香さん・米山豪憲君〉殺害事件 2006年発生  『橋の上の「殺意」~畠山鈴香はどう裁かれたか』
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事件後、市橋達也受刑者の両親とも医師を辞め、姉も嫁ぎ先から離縁 『週刊女性』2015/5/12・19号

    

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2 コメント

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怒りと理不尽さ (あやか)
2017-11-12 10:20:17
例の9人殺しの、白石隆浩の、凶悪犯罪には、激しい怒りを感じます。
最近、これほど怒りを感じたことはありません。
 犠牲になった8人の女性と1人の男性、およびその御家族には、心から哀悼の意を表します。。

しかし、しかし、ですね。、、、白石隆浩の家族が理不尽な非難を浴びていることについては、納得できません。
また、いまだに、こんなことがあるのか、と思うとやりきれない思いがします。
 犯罪者の家族は、その犯罪に加担・共謀していないかぎり、何の責任もありません。
以前、連続児童殺害事件を起こした少年の両親に、『お前たちがセックスしてできた。。。。。責任をとれ』とかいう意味のハガキが舞い込んできたこと、はじめて聞きましたが、そんなハガキを送ってくる人の品性を疑います。!!
 犯罪容疑者の家族を譴責するような、そんな手紙やメールをおくる事が正義だとはき違えている人がいまだにいるんですね。
 本当に、ため息がでます。

☆☆☆話しは、9人殺し事件にもどりますが、皆、『自殺したい』とおもっていて、ツイッターにそんなことを書きこんだところ、白石に誘い込まれて殺された、ということですが、何かいぶかしい気持ちがします。
 『自殺したい、したい』と言う人がいますが本心では、そうは思っていないと思います!ただ、そういう言い方をして自分の悩みや鬱憤を誰かに聞いて欲しい、と思ってるだけだと思います。
 そんな悩みを親身に聞いてあげる人と巡り会えなかったのが、彼女たちの悲劇だったんじゃないでしょうか?
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Re:怒りと理不尽さ (ゆうこ)
2017-11-13 07:53:58
あやか様
 ご訪問くださり、嬉しい嬉しい、です。あやか様のお名前を見て、明るい気分になりました。

 コメント、同感です。思い出したことですが、私も昔、拙HP『勝田清孝と来栖宥子の世界』(現在は閉鎖)の表紙に新年の挨拶を書いたところ、「おめでとう、なんて言うな」とコメントされたことがあります。勝田清孝は8人を殺害していますから「人を殺しておいて“おめでとう”は、ないだろ」ということのようでした・・・。
 私は清孝との交流の初期に、彼の誕生日に際し「おめでとう」と云ってよいものか、考えました。そのことは拙著にも書きましたが、聖書を読んだり、様々に考えました。「 http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/a7ebf1feb27e5ced81445d920722c7ab

 座間市の事件で当局は、まだ十代なのに被害者の氏名など公表しました。私などには、受け入れがたい対応でした。
 被害者の関係者は容疑者に対する怒りを表明しています。私が複雑な思いになってしまうのは、これは一方的な、通り魔などの事件ではないということです。

 先日、さだまさしさんが新聞に書いてましたが、 “みんな、手のひら(スマホ)ばかり見ている” と。
 そのような時代にあってリアルな関わりが希薄になり、人は「ひとりぼっち」になって、隣人が自殺まで思いつめていても、気付かない。被害者の関係者は容疑者に対する怒りを表明しますが、それにしても、あまりに希薄な人間関係です。
 児童が虐めなどで堪えきれず、長い苦悩の末に自殺しても、親さえ止められなかった(=気付かなかった)、そういう時代。複雑、苦しい思いに閉ざされます。
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