綱とりの大関貴景勝三度目の正直なるか、九州場所初日へ最終調整 基礎運動で汗流す
三度目の正直なるか-。大相撲の大関貴景勝(27=常盤山)が九州場所(福岡国際センター)初日を翌日に控えた11日、福岡・篠栗町の常盤山部屋で最終調整を行った。
福岡入りした後の稽古で首の違和感を訴え状態が心配される中で、この日は相撲は取らず四股やてっぽうといった基礎運動などで汗を流した。稽古後、集まった報道陣の取材には応じず、無言のまま後にした。
師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「痛いとは本人から絶対言わない。一緒にご飯を食べる時とかに首の状態のことを話している」と愛弟子の体調を気に掛けていた。
先場所11勝4敗で4度目の優勝を飾ったことで、今場所ハイレベルの優勝なら横綱昇進の可能性が出てくる。いよいよ明日から始まる15日間の戦いを前に「貴景勝も緊張していると思うけど、自分も緊張している」と、最後まで弟子の様子を案じていた。
初日は結びの一番で返り三役の小結北勝富士(31=八角)とぶつかる。過去の幕内対戦成績は13勝11敗と拮抗(きっこう)している。先場所も初日に対戦し、北勝富士がはたき込みで勝っている。過去2度の横綱昇進に挑み、ともにけがで途中休場を余儀なくされた。悔しい経験を糧に、三度目の正直を果たすべく白星を積み上げるしかない。【平山連】
最終更新:日刊スポーツ
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