産経ニュース 2015.2.18 23:34更新
【オウム公判】高橋被告公判、証人出廷の新実死刑囚「一連の事件、救済の一環」 今なお強い帰依
地下鉄サリン事件など4事件で起訴された元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第19回公判が18日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。証人尋問に地下鉄事件で送迎役だった元教団幹部の新実智光死刑囚(50)が出廷。オウムの起こした一連の事件を「救済の一環だった。今もそう思う」と述べ、教団や麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(59)への強い帰依をうかがわせた。
新実死刑囚は、教団に関係のない人を無差別に狙った地下鉄事件について、「(被害者や信者の)魂のステージを上げる救済の一環。真実は神のみぞ知るが、神の視点から見て救済だったと思う」とも述べた。事件当時、犯行後に被害を報道で知った際には、「グル(麻原死刑囚)の意志を実行した。うれしかった」と振り返った。
新実死刑囚は、千代田線を担当した林郁夫受刑者(68)を送迎するなどして死刑が確定。今年1月にはVX事件の審理でも証言した。
高橋被告は日比谷線でサリンを散布した元教団幹部を車で駅まで送迎したとされ、「サリンと知らなかった」と共謀と殺意を否認し、無罪を主張している。
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◇ オウム高橋克也被告 第6回公判 新実智光死刑囚 「麻原尊師」と呼称 VX計画「高橋被告もその場にいた」 2015-01-23 | オウム真理教事件
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