【衆院選2014】序盤情勢調査「自民300議席超」報道の衝撃 与野党に波紋 / サイレント・マジョリティ……

2014-12-04 | 政治

 産経ニュース 2014.12.4 20:59更新
【衆院選2014】「自民300議席超」報道の衝撃 与野党に波紋
 衆院選(14日投開票)序盤情勢調査で自民党が300議席を超える勢いとなっている産経新聞など各社の報道は4日、大きな衝撃となって与野党に波紋を広げた。各陣営の緩みを警戒する与党は引き締めを強めるのに対し、野党は巻き返しを狙う。与野党とも終盤戦に向けた選挙戦略の練り直しを迫られている。
 報道にすぐさま反応したのが安倍晋三首相(自民党総裁)だ。自身の交流サイト「フェイスブック」に投稿し、「まだ選挙は始まったばかりだ。選挙は油断した方が必ず負ける」と慢心しないように呼びかけた。その上で、橋本龍太郎政権下で行われた平成10年の参院選に言及し、「選挙中、自民党大勝と報道され、結果大敗した」と記した。
 自民党はこの日、谷垣禎一幹事長と茂木敏充選対委員長の連名で各陣営に「緊急通達」を送付。「与党優勢といった報道がされているが、わが党、各候補者に厳しい選挙戦であることに変わりはない」と戒めた。
 公明党も組織の緩みを警戒する。山口那津男代表は4日の常任役員会で「激戦の小選挙区もあり、今後も気を引き締めなければならない」と述べ、重点選挙区や比例代表での票の掘り起こしに努めるよう指示した。
 「自民300議席超」報道は、野党にも衝撃が走った。野党再編に積極的な民主党の一部からは「自民党に対する選択肢を示せていないからだ。衆院選前に新たな選択肢となりうる野党結集を実現すべきだった」と恨み節が漏れる。海江田万里代表ですら苦戦しており、党幹部は「海江田氏の責任論も何も、本人が戻って来られないだろう」と突き放した。
 一方、あるベテラン議員は「報道を見て、自民党を敬遠する人もいるだろう。ここで意気消沈していたらダメだ」と士気を鼓舞する。ただ、ショックは隠せず、復調への手がかりを見いだせないでいる。
 劣勢を伝えられた維新の党と次世代の党にも波紋が広がり、「悔しいが安倍さんの作戦勝ちだ。安倍政権は長く続く…」(維新幹部)。維新の橋下徹共同代表は「おそらく全国では自民党や公明党の議員が増える」と“自民大勝”の流れを認め、次世代の山田宏幹事長も「野党がまとまっていない。もう少し与党が減り、野党が伸びなければ緊張感が生まれない」と焦燥感を隠さなかった。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 J-CASTニュース 2014/12/ 4 18:45
新聞各社の衝撃世論調査 自民単独「300超え」の可能性
  衆院選の投開票を10日前に控えた2014年12月4日、主要紙朝刊1面トップには「300」という数字がおどった。各社の情勢調査の結果、自民党、または自民・公明党を合計した与党が獲得するとみられる議席の数だ。衆院の定数は475で、安倍晋三首相は引き続いて安定して政権を運営できる可能性が高くなった。

    

   一方の野党は総じて低調だ。民主党は海江田万里代表を筆頭に小選挙区で苦戦する見通しで、目標とする「3桁」には届きそうもない。「第3極」と言われる政党の一部には、壊滅状態になりそうなところもある。12年衆院選と13年参院選ではある程度の知名度があった日本維新の会や、みんなの党が分党・解党したことが響いているようだ。
■朝日は自民単独で「公示前の293議席を超える勢い」と予測
   新聞各社は2014年12月2日と3日に電話で世論調査を行い、全国の支局や総局の取材を加味して獲得議席数を予測した。毎日新聞と産経新聞は、共同通信社の世論調査結果をもとに推計した。
   今回の衆院選では、小選挙区295、比例区180の計475議席をめぐって争われる。各社とも共通しているのが前出の「300」という数字で、それ以外の傾向も総じて一致している。自民党については、読売新聞は「公示前の293議席確保もうかがっている」と抑え目で、各紙が微増するとみている公明党(解散時31)と合わせて与党として300を超えるとみる。これに対して朝日は、自民党単独で「公示前の293議席を超える勢い」と予測している。
   いずれにしても、与党で過半数の238はもちろん、各委員会で委員長を独占する「絶対安定多数」の266、参院で否決された法案を再可決できる3分の2の317が楽にクリアできる水準だ。
   民主党(解散時62)は、各社とも70~80議席程度を予想した。海江田万里代表(東京1区)についても「やや厳しい戦いを強いられる」(朝日)など、小選挙区で苦戦を強いられる幹部も多そうだ。
   維新の党(解散時42)も小選挙区が不調で、解散時よりも減少するとみられている。生活の党(解散時5)も議席を減らしそうだ。半面、共産党(解散時8)は比例区が好調で、複数の社が議席を倍増させるとみている。
■次世代、分党前の「日本維新の会」から知名度下がったのが響いた?
   最も厳しい調査結果を突き付けられたのが次世代の党(解散時19)。「1けた」「2」と、壊滅に近い状況だ。
   この調査結果について、山田宏幹事長は12月4日の会見で、
「今回の世論調査については、当初から想定をしている」
と説明。分党前の日本の維新の会に比べて知名度が大きく下がったことが影響しているとみている。
「次世代の党自体が、その存在を知っていただく機会が今までなかった。序盤戦で苦しいというのは分かっている。そういう中で、苦しい序盤戦から中盤戦、後半戦に一気に駆け上がっていかなければならない」
   次世代の党は同日、「タブーブタ」と呼ばれるキャラクターが「タブーを斬る」という設定のPR戦略を発表したばかり。あと10日でどれだけ有権者の認知度を上げられるかが問われそうだ。
   一方、大勝が予測されている安倍晋三首相は、フェイスブックに、
「選挙は油断した方が必ず負けます、小選挙区は、ほんの数パーセントの振れで根底から覆ります。かつて橋本政権での選挙、選挙中自民党大勝と報道され、結果大敗しました」
と書き込み、党内の引き締めを図っている。
 ◎上記事の著作権は[J-CASTニュース]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 産経ニュース 2014.12.4 07:08更新
【衆院選2014】序盤情勢 自民300議席超の勢い 海江田・菅氏苦戦、民主70議席台も
 産経新聞社は3日、第47回衆院選(14日投開票)について、全国の総支局の取材に共同通信社の電話世論調査の結果などを加味して、選挙戦の序盤情勢を探った。自民党は選挙区、比例代表で優位に立ち、単独過半数(238議席)と安定多数(249議席)を大幅に上回り、300議席超を獲得する勢いだ。民主党は、海江田万里代表、菅直人元首相ら幹部級で苦戦している選挙区もあり、目標の100議席に届かない公算が大きい。
 自民党は、定数295の選挙区のうち、前回(定数300)獲得した237議席より減少するものの220以上の選挙区で優勢だ。11ブロックの比例代表(定数180)でも前回獲得した57議席を大幅に上回り、過去最多の80議席超を獲得する勢いとなっている。
 民主党は、前回獲得の57議席から20議席程度の増加が見込めている。しかし、選挙区、比例ともに伸び悩み、前回は選挙区で苦杯をなめた海江田、菅両氏をはじめ東京などの都市圏で出遅れが目立つ。復調というにはほど遠い70議席台にとどまる可能性もありそうだ。
 公明党は、公示前の31議席から1~2議席を上積みする可能性が出ており、与党が議席を増やす見通しとなっている。
 維新の党は、本拠地の近畿の選挙区を固めきれていない状態だ。比例では20議席超をうかがっている。次世代の党は選挙区で2議席程度を獲得する可能性があるが、比例での議席確保の見通しは立っていない。
 共産党は比例で10議席以上が有望となってきた。生活の党は選挙区で2議席程度を得る見通しだが、比例は苦戦している。社民党は選挙区、比例合わせて2議席を獲得する見通しだ。
 新党改革と幸福実現党は議席獲得を見込めていない。
 ただ、共同通信の電話世論調査では「まだ決めていない」との回答が選挙区で53・5%、比例代表で45・5%に上っている。無党派層など投票先を決めていない有権者が多いことから、投開票日に向けて情勢が変動する余地も残っている。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します  
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 産経ニュース 2014.12.4 06:00更新  
【衆院選2014】自民、海江田氏の地盤の東京1区に幹部を集中投下 「民主敗北の象徴区」に
 自民党は、幹部クラスが続々と民主党の海江田万里代表の地盤、東京1区に入っている。すでに、安倍晋三首相(党総裁)と菅(すが)義(よし)偉(ひで)官房長官が公示前の11月28日と29日にそれぞれ入り、3日は谷垣禎一幹事長が党公認候補の応援に駆け付けた。まさに“集中投下”の様相だ。産経新聞の情勢調査によると海江田氏は苦戦しており、もし落選すれば同区は「民主敗北」の象徴となる。(沢田大典)
 「政権をとって何をするかが一致していなかったから、最後はバラバラになった。日本を成長させる政策が民主党には足りない。振り子のような政治には終止符を打ちたい」
 谷垣氏は3日夕、新宿区のスーパーの前で候補者の山田美樹氏と街頭演説し、民主党を批判。かつて東京1区を地盤としていた与謝野馨元財務相も駆け付け、「山田さんをよろしくお願いします」と訴えた。
 平成24年の前回衆院選と比べて野党間の候補者調整は進んだものの、情勢調査では、民主党は公示前勢力の62議席から増える見込みだが、目標とする100議席には遠く及ばない。
 党幹部は「なかなか厳しい…」と眉をひそめた。これが現実のものとなれば、選挙後に党内から海江田氏の辞任論が起きる公算が大きい。それどころか、海江田氏の当選も決して楽観できそうにないのだ。
 海江田氏は、前回衆院選で山田氏に1134票差で敗れ、比例代表で復活当選した。選挙区で敗北し、代表選に立候補したことを党内で疑問視されると、当選者の得票数に対し落選者の得票数の割合を指す惜敗率を引き合いに出し「98・6%だ。私なりにクリアできている」と反論していた。
 野党では、維新の党の江田憲司共同代表が「全軍の将として候補者の士気を高めるため」として比例代表との重複立候補を辞退した。海江田氏は今回も重複立候補し、東京ブロックの名簿は他の選挙区候補と同列の1位だ。
 自民党都連幹部は「海江田氏が比例復活もできなければベストだ。復活しても惜敗率が下がり、90%を割りでもしたら、民主党の議席が増えても恥ずかしくて勝利宣言や代表続投なんてできないだろう」と語る。
 海江田氏は3日、東京都調布市内で記者団に「自民党は野党第一党の党首を追い込む考えのようだが」と問われると、あくまで平静を装った。
 「相手が何してこようと意に介しません」
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します


憲法改正で「日本」を取り戻せ 誤った歴史観を広めるメディア・教育界に風穴を 『Voice』4月号 2013-03-24 | 本/演劇…など 
  『Voice』4月号2013/3/9(毎月1回10日発行)

      

  憲法改正で「強い日本」を取り戻せ いまこそ誤った歴史観を広めるメディア・教育界に風穴を開けるときだ
 対談「渡部昇一(わたなべしょういち・上智大学名誉教授)×百田尚樹(ひゃくたなおき・作家)」
〈抜粋〉
p45~
■ サイレントマジョリティの声を聞けるか
百田 同じように、戦後長らく左翼的な勢力が跋扈しているのが、新聞やテレビなどメディアの世界、そして教育界です。(略)
 まずメディアについていえば、第1次安倍内閣は『朝日新聞』をはじめとする新聞やテレビに過剰なまでにバッシングされ、短い期間で残した実績が国民に十分に伝わらないまま、退陣に追い込まれてしまいましたね。
渡部 ベストセラーになった約束の日 安倍晋三試論(幻冬舎)で小川栄太郎さんが書いているのですが、昨年11月に亡くなった政治評論家の三宅久之さんは、かつて朝日新聞社の主筆だった若宮啓文氏に「どうして『朝日』はそこまで安倍さんを叩くんだ?」と尋ねたところ、「社是だからだ」といわれたそうです。
百田 ただ、いまでは「安倍たたき」をするか否か、メディアも少し慎重になっているようにもみえます。リベラルな論調を出すことで読者が減るのではないか、と懸念しているのでしょう。
渡部 1月にはアメリカのニューヨーク・タイムズ』紙が安倍さんを「右翼の民族主義者だ」と強く批判しました。『ニューヨーク・タイムズ』の東京支局は、朝日新聞社と同じビルにあります。これは邪推かもしれませんが、『朝日新聞』の記者が、自分たちの発言力が落ちていることに危機感を抱き、『ニューヨーク・タイムズ』の記者をけしかけて、社論を書かせたと解釈することもできます。
百田 ここ数年でインターネットが発達し、とくに若い世代を中心に「マスコミの情報が必ずしも正しいわけではない」という意識が芽生え始めたのも大きいですね。
p46~
渡部 2012年から現在にかけては、脱原発運動の旗振り役になり、いかにも国民全体が「脱原発」の意見をもっているかのような記事を掲載した。しかし先の総選挙では、「日本未来の党」をはじめとする、脱原発政党は軒並み議席を減らしています。マスコミのいうことと、「サイレントマジョリティ」の意見は違うということが露呈しました。
百田 60年安保のときと状況はよく似ています。当時も日本全国が「安保反対」のような気運でしたが、自然成立とほぼ同時に岸内閣が倒れ、その数か月後に行われた総選挙で自民党が圧勝した。メディアの声はあくまでも「大きい声」にすぎず、それが大多数の声を代表しているとは限らないということです。
(略)
百田 岸信介はいみじくも、安保デモを前に「私には国民の声なき声が聞こえる」と発言しました。それは正しかったんです。いくら国会を群集が取り囲んでも、私の両親のような大多数の庶民は、そのような問題に何ら関わりはありませんから。サイレントマジョリティの声を聞くというのは、政治家の大きな資質の1つだと思います。 *強調(太字・着色)は来栖
.................


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。