一川防衛相、「素人だから文民統制」=自民幹部「即刻辞任を」
一川保夫防衛相が「安全保障は素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」と発言していたことが分かり、自民党から3日、批判が相次いだ。同党は次期臨時国会などで野田佳彦首相の任命責任を追及する考えだ。
一川氏は2日午前、防衛相に正式に就任する前に、一部の記者の質問に答える形で文民統制に関して発言。その後、「素人というのは国民目線でやりたいという意味だ。国民目線で国民の皆さんが安心できるような安全保障政策が大事だと思っている」と釈明した。
これに対し、自民党の石破茂政調会長は3日午前、読売テレビの番組で「(発言は)明らかに間違いだ。政治家が実力組織を統制するのがシビリアンコントロールだ」と指摘。さらに「安全保障環境が大変なときに、間違えて言うような方を防衛相にするのは、自衛官の息子である野田さんらしくない」と述べた。
同党の山本一太参院政審会長もTBSの番組で「一刻も早く辞めていただきたい。感情的に言うと最初から問責(決議案)を出したい。こんな気持ちの人に日本の防衛を任せられるのか、非常に不安だ」と厳しく批判した。(時事通信2011/09/03-10:51)
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新閣僚、早くも「不一致」=小沢氏処分見直し
小沢一郎民主党元代表の党員資格停止処分見直しについて、2日の野田内閣の各閣僚記者会見では賛否が分かれた。党内融和を図るため小沢氏系議員を閣内に引き込んだことで、出だしから「不一致」が露呈する格好となった。
小宮山洋子厚生労働相は「(野田佳彦首相が)ノーサイドと言ったことと、党で議論を重ねて出した結論を変えることは別だ。岡田克也前幹事長を中心に合意形成してきたものは守られるべきだ」と強調。平岡秀夫法相も「(新たな動きが)何もないのに見直すのは筋が違う。菅政権が決めたことは尊重されるべきだ」と述べた。
一方、小沢氏に近い山岡賢次国家公安委員長は「(処分は)前執行部が決めたこと。圧倒的にその方法が支持されたわけではない。しっかり議論して、新たな方向性や結論を模索していくべきだ」と再考を求めた。
平野達男復興担当相も「今は国難の時で小沢氏の力を借りることがあってもいい。党員資格停止が問題になるのであれば、一時的に棚上げや凍結することがあってもいい」と指摘した。(時事通信2011/09/03-00:02)
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〈来栖の独白〉
外相に加えて、「文民統制」という言葉の意味すら知らない素人が防衛相になった。到底、難局にある日本外交を御してゆけるとは思えない。近年、どの世界においても「素人」ばかりとなった。政治の世界でも、小沢一郎さんのようなプロの政治家が、氏のほかに誰がいるだろう。菅元首相は「顔を見たくないか、ほんとに顔を見たくないか」と言ったが、見たくない顔ばっかだ。「ノーサイド」という言葉の響きは民主党内に向かって語られるときはある種寛容さを窺わせるが、政治が水っぽいノーサイドでは困る。曲げることのない理念、政策がなくてどうするか。政治家が「憎まれること」を恐れてどうするか。国民の利益のためには「憎まれること」を恐れず、捨石となって暮らしを守ろうとしないでどうするか。
閣僚の顔ぶれには失望が大きいが、分けてもむかっ腹が収まらないのは、厚生労働相に就任の小宮山洋子氏である。許せない。以下のエントリ。
◆村上龍と小沢一郎
◆『日本病』の正体 石井紘基の見た風景
◆表ではトロイカ体制と言いつつ裏では「自党のカネ」を週刊誌にリークする奸(カン)執行部2010-08-31 | 政治/検察/メディア/小沢一郎
日々坦々 表ではトロイカ体制と言いつつ裏では「自党のカネ」を週刊誌にリークする奸(カン)執行部
2010⁄08⁄31(火) 02:33
トロイカ体制が聞いて呆れる。
仙谷は、党内のカネの流れを財務委員長の小宮山洋子に調べさせ、それをAERAと週刊現代にリークしている。
これだけでも、どれだけ異常なことか、日本政治史に残るほどの大きな汚点、お笑い種となるのではないか。
自民党であれだけ派閥を中心とした権力闘争を繰り広げてきたが、こんなことは聞いたことが無い。憲政史上初めてではないだろうか。
週刊現代によると、
≪仙石は、官房長官就任直後から、近いうちに小沢氏との全面対決が来ると予想していたのだろう。菅政権発足と同時に枝野幹事長らと話し合い、公認会計士を使って過去の党内のカネの流れを徹底的に調べさせた。担当したのは、財務委員長の小宮山洋子衆院議員。反小沢派の一角だ。この調査は参院選を挟み中断することもあったが、つい最近になって報告書が執行部のもとに上げられた。本誌は今回、この報告書の一部を入手した・・・≫
仙谷由人、それをやるなら、官房機密費を洗い出せ!
小宮山洋子、そんな卑しい仕事をしている暇があったら、あんたが選挙民に約束した特殊法人や特会を追及しろ!
小宮山が、刺殺された石井紘基議員の補欠選挙で勝ったのは、「石井議員の意志を引き継ぐ」と選挙民に約束したから当選できたんだ。
だが、引き継いだのは選挙区だけで、石井氏が取り組んだ、特別会計や特殊法人問題などは、当選後は知らん顔。
完全に選挙民を裏切っている。政治とカネの問題をどうのこうの言うよりも、自分の掲げた公約に責任持て!
本来ならば、娘の石井ターニャ女史を後継に、という声が大きかったが、まだ若いという理由だけで外され、ターニャ女史は小宮山の選挙応援をさせられた。
その応援中にあまりに小宮山が、父である「石井こうき」の名前を連呼するので、「本当にこの人は父の意志を継ぐ気はあるのか。ただ名前を利用しているだけではないか」と当時の密着取材で語っている。
その憂いが今や現実のものとなり、官僚が欲しいままに国民の税金を勝手に使っている特別会計に切り込むのでもなく、小沢憎しの一点で党のカネに切り込んでいるそんな姿を見たら、石井氏がなんて言うだろうか。
小宮山洋子の選挙区は、私が住んでいる同じ世田谷区で、何回か演説にも立会い、ミーティングにも参加したことがある。とにかくあの笑顔で誤魔化されてしまう。
だが言っていることはかなりキツイ。
昨年の大久保秘書逮捕から、私のこの人を見る目は180度変わった。
一番最初に小沢さんに食って掛かったのがこの人だった。
≪「政権交代のための態勢をとることが第一だ。本当はここでお引きいただくのがいい。お詫びや言い訳をしながらでは厳しい選挙を勝てるとは思えない」と主張、民主党内で初めて公然と小沢の辞任を要求した。≫
それから、この人を見るたびに、無意識の中でいつも付きまとっている"ある想い"があり、拒否反応的に嫌悪感を感じ、嫌な空気が漂う。
それは、小沢さんに対する批判的言説もあるが、それ以上に石井氏の死去にともなう補欠選挙で参院から鞍替えして当選し、意志を引き継ぐどころか、こんにちまで何もしなかったことに対する怒りと無念な想いである。
石井こうき氏が草葉の陰から嘆いているのが聞こえてきそうだ。
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さて、そんな謀略の限りをつくす仙谷が、かつて、同じく小沢阻止に動いた時があったという。
(まあ、民由合併の時も、若いもんをつついて、鳩山さんを脅して引きずり下ろしたが・・・)
それを、先日紹介させていただいた、 『泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい』から抜粋させていただく。
「偽メール事件」で民主党に、強烈な危機感が生じ、後継代表に小沢さんの名前が浮上してきたときのことだ。
≪当時の状況について、自由党から小沢一郎に従ってきた或る議員は、こんな話をする。「前原誠司が民主党代表を辞任した頃、仙谷由人と、服役中の総会屋の癒着のニュースが出てきたんだよ。それは、獄中にいたWという総会屋が妻に宛てた手紙から露見し、それが小泉純一郎の飯島秘書の手に入ったらしい。小泉サイドから、仙谷由人に対して、それを表沙汰にしないための交換条件が提示された。絶対に、小沢一郎を、前原の後の代表にするな、という条件だった。これを、反小沢の急先鋒だった仙谷由人は、承諾した。この後、渡部恒三と手を組んで、『投票で次の代表を決めよう』と言えば、小沢は、身内の選挙が嫌いな男だから、絶対に立候補はしないだろう。だから投票で決めよう、と騒いで、小沢を下ろそう』という読みで話がつき、選挙になった。(P243)≫
ということだ。結果は小沢さんが圧勝し、代表になった。
ちなみに、この中に出てくる総会屋が、昨日のエントリーで書いた最後の総会屋・小川薫氏である。
このとき、小沢さんが敷いたのが本当の意味でのトロイカ体制で、小沢代表、菅代表代行、鳩山幹事長だった。
今回、このトロイカ体制という言葉に鳩山さんはコロッといってしまったようだ。
以前より書いているが、鳩山さんは民主党を結党した人であり、とにかく民主党を守りたい、基本的には分裂させてはいけない、という意識が強い。
今回はそこを突かれたようだ。
そんな現状に、私がツイートしたものをまとめてみた。
≪鳩山さん、もういいよ、伝書鳩に徹するのは。カンさんは偏向報道の末の捏造世論調査で舞い上がっていてほくそ笑んでるんだから。挙党一致も上っ面で聞く耳なんぞ、最初っから塞いでるんだから。
表面的な「トロイカ体制」なんて口では何とでも言える。今までのカンの発言と行動は、許すことはできない。「政治とカネの問題で国民にある種の不信を招いた。しばらくは静かにしていただいた方が本人にも民主党にも日本の政治にとっても 良い」これは絶対に許せん!
首相と小沢氏31日会談へ 鳩山氏が仲介(共同) http://bit.ly/ceDa8N メディアは会談を既成事実化しようとしている。小沢さんがまだ何も返事もして無い段階で、もし、断ったらトロイカ体制を組む気がないと、てぐすねを引いて待ち構えている。
鳩山さんは優しすぎるというか甘すぎる。小沢さんは絶対に会談という罠にはまったらダメだ。参院選で既に民意がはっきりカン政権にNOを突きつけた。こんな短期間で官僚に取り込まれた政権には、国民中心の政治などは出来るわけがない。小沢さんは絶対出るべきだ!
メディアは(小沢・カン)会談を既成事実化しようとしている。小沢さんがまだ何も返事もして無い段階で、もし、断ったらトロイカ体制を組む気がないと、てぐすねを引いて待ち構えている。≫
明日の公示までは何があるかわからない。
一ついえることは、17年待ったんだから、どんなことになろうとも、日本の将来のためにも、これからも小沢一郎を支持していくことには変わりは無い。
◆『泣かない(あいつ)小沢一郎が憎らしい』世川行介著2010-09-01 | 政治/検察/メディア/小沢一郎