産経ニュース 2018.9.24 21:26更新
安倍晋三首相、ゴルフ捨て「実」を取る トランプ大統領との夕食会で拉致問題解決へ認識共有
画像;米ニューヨーク・マンハッタンにあるトランプ氏私邸でトランプ米大統領(右)の出迎えを受ける安倍晋三首相(左)=23日(内閣広報室提供)
【ニューヨーク=田北真樹子】安倍晋三首相とトランプ米大統領の23日夜(日本時間24日午前)の夕食会は、予定していた1時間を大幅に上回って約2時間半に及んだ。自民党総裁選で連続3選を果たした首相はトランプ氏との強い絆をてこに、残る任期中に日本人拉致問題を解決する決意で、対北朝鮮政策で改めて認識を一致させることを重視した。
「いつものように大変くつろいだ雰囲気の中で、日米関係だけではなくて、国際社会の課題について率直に突っ込んだ意見交換をすることができた」
首相は夕食会後、高揚感を漂わせながら記者団にこう語った。
もともとトランプ氏は首相とのゴルフを希望していた。ただ、首相は出国する23日、拉致問題の国民大集会への出席を優先させ、ゴルフを断念した。それでも米側からは「会談に加えて夕食会もどうか」と申し出があったという。
首相がニューヨーク入りしてすぐに行われた夕食会は、トランプタワー地階のレストランで予定されていたが、首相が案内されたのは最上階58階のトランプ氏の私邸だった。平成28年11月に、首相が米大統領に選出されたばかりのトランプ氏を初めて訪ねた場所だ。
2人は客間で30分以上さまざまな課題について意見を交わした。その後、レストランには行かず、客間に隣接するバーに席を移して夕食を共にした。トランプ氏は窓の外に広がるニューヨークの夜景を首相に見せ、上機嫌だったという。
このとき首相が重視したのは、6月の米朝首脳会談後も具体的な進展がみられない北朝鮮の非核化や拉致問題などを前に進めるために、改めて対北国際包囲網の重要性をトランプ氏と共有することだった。
トランプ氏は24日午後(同25日午前)、北朝鮮との関係改善に前のめりになる韓国の文在寅大統領と会談する。トランプ氏が年内の朝鮮戦争終戦宣言や2回目の米朝首脳会談の誘いに簡単に乗らないよう改めてクギを刺す狙いもあった。
首相とトランプ氏は米韓首脳会談と25日午前(同日夜)の日韓首脳会談を受け、26日午後(同27日午前)に改めて会談する。
夕食会では通商問題についても意見交換した。とはいえ首相は、日米両国で解決可能な課題よりも、国際社会の連携が不可欠な対北朝鮮政策のすり合わせに軸足を置いていた。
産経ニュース 2018.9.25 09:11更新
トランプ氏、2度目の米朝会談の日時と場所、近く発表へ 文氏と会談
【ニューヨーク=黒瀬悦成】トランプ米大統領は24日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とニューヨークで会談し、北朝鮮の非核化問題などに関し意見を交換した。トランプ氏は会談の冒頭、記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との2度目の首脳会談を実施することで一致したとの認識を示し、会談の日時と場所について「かなり近いうち」に発表できるとの見通しを明らかにした。
トランプ氏は米朝首脳会談の場所については「未定だ」としつつ、6月に史上初の米朝会談が行われたシンガポールとは「別の場所になる可能性が高い」と述べた。
トランプ氏は金氏について「率直に言って、非常にあけすけで素晴らしい」と称賛し、金氏が北朝鮮の非核化に前向きであるとの見方を示した。
一方、文氏は記者団を前に声明を読み上げ、金氏が今月の南北首脳会談で「進展があった」とした上で、金氏からトランプ氏あての書簡を携えてきたことを明らかにした。
文氏はトランプ氏に対し「金委員長はあなたに揺るぎない信頼と期待を抱いている」と語り、「この問題を解決できる人物は、正にあなたしかいない」とほめたたえた。
文氏は会談で、トランプ氏に南北首脳会談の成果について説明し、2度目の米朝首脳会談の早期実施を呼びかけたとみられる。
米韓首脳はまた、非核化の進展に向けて北朝鮮が米国に要求している「相応の措置」に関しても対応を協議したもようだ。
米韓首脳は同日、再交渉を踏まえた改訂版の米韓自由貿易協定(FTA)の文書に署名した。米韓は今年1月、トランプ政権の要求を受けてFTAの再交渉を開始し、3月に大筋合意していた。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2018.9.25 Tue〉
産経新聞ゆえ、安倍ちゃんに好意的に書いている。
内実はどうあれ、表面的に「仲の良さ」を見せるのは互いの(どの国でも)損得の一致するところだ。
拉致問題も解決は途方もなく難しいが、非核こそ非現実の問題。核を持ちたくない国は存在しないし、保有しておれば容易に手放しはしない。「非核」とは絵空事、きれいごとにすぎぬ。
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◇ 「日本は核を持つべきだ」 核とは戦争を不可能にするもの エマニュエル・トッド 『文藝春秋』2018/7月号
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◇ [原発保有国の語られざる本音/多くの国は本音の部分では核兵器を持ちたいと思っているようであり]川島博之 2011.5.10
◇ 日本が核兵器6000発分のプルトニウム保持を許されている理由/高速増殖炉もんじゅ 安全上の重要度分類に誤り
◇ 広島原爆ドーム「核保有国でないから、こんな悲惨な被害を受ける」を心に刻むインド国防相 WiLL2013/5月号