年寄引退の貴乃花「理事降格以降、景子夫人にも悪態、情緒不安定に」
2018.9.25 18:46 dot.
貴乃花親方(46=元横綱)が25日夕方、日本相撲協会に退職届を出した後、東京都港区の弁護士事務所内で会見を開き、「貴乃花光司は、年寄を引退する旨の届けを提出いたしました」と語った。
会見の最初、同席した弁護士から「午後1時、日本相撲協会に対し、年寄貴乃花の代理人として、年寄を引退する旨の引退届を出し、床山、世話人の千賀ノ浦部屋への所属先の変更願いを提出した」との説明があった。
貴乃花親方は年寄引退の理由について、「貴ノ岩(28)への暴力問題について真実を隠さず追及したいと内閣府に3月9日、告発状を提出しました。その後、弟子の不祥事もあり(告発状を)取り下げましたが、何ら真実に反することはない。降格処分を受け、一兵卒として力士の指導、監督、審判業務を行ってきましたが、本日、協会から見解を示した書面が届き、告発状が事実無根のものと記されていた」と明かした。
さらに「事実無根ではないと書面で説明したが、それを認めないと廃業せざるを得ないという有形無形の要請を受けた。また理事会で一門に所属しない親方は部屋を持てないと決まった。真実を曲げて認めることが私はできない」と訴えた。
貴ノ岩の暴力問題に対し、告発状を出したことに関する協会側の圧力が引退の要因と語った。貴乃花部屋の関係者がこう打ち明ける。
「昨年の貴乃花の乱以来、親方はかなり、精神的に参っていた 家で急に大声で怒鳴ったり、物を投げたりして情緒不安定だった。当初、奥さんの花田景子さんは我慢強く見守っていたが、奥さんにまで悪態をつくようになった。それでついに奥さんも家を出てしまったようだ。今場所、貴乃花部屋の貴ノ岩など力士はよく頑張っていた。場所中に力士らは部屋がなくなること、親方が引退することは聞かされていたようだ。何人かは泣いて、親方のような横綱になりたくて部屋に入ったので、やめないでと言ったが親方の気持ちは変わらず、引退となった。 親方は理事長を目指してこれまで頑張ってきたが、理事降格などで気持ちが切れてしまった」
日本相撲協会は27日の理事会までに、全ての親方が5つある一門のいずれかに所属しなければならない旨を通達。全親方のうち、貴乃花親方だけが、所属先が不透明のままだった。(AERA dot.取材班)
◎上記事は[dot. ]からの転載・引用です
――――――――――――――――――――――――
日本相撲協会 貴乃花親方の主張に反論
NHK NEWS WEB 2018年9月25日 21時42分
大相撲の元横綱、貴乃花親方が日本相撲協会に退職届を提出したと明らかにしたことを受けて、25日夜、相撲協会は「貴乃花親方が告発状に関して事実無根であることを認めなければ、協会が一門への所属を認めないなどと主張しているが事実に反している」などと反論しました。そして、貴乃花親方が提出したのは「退職届」にはあたらず協会から退くためには、正式な「退職届」の提出が改めて必要だとしています。
大相撲の貴乃花親方は25日、報道機関に対し日本相撲協会に年寄としての退職届を提出したことを明らかにしたうえで記者会見し、「ことし3月に内閣府に提出した貴ノ岩への傷害事件に関する告発状について、8月に日本相撲協会から書面が届き『事実無根な理由によりなされたものだ』と結論づけられていたほか、私が一門に入る条件としてこれを認めるよう要請を受け続けてきた。しかし、告発状は事実無根ではなく、真実を曲げることはできない。貴乃花光司が引退することが最善の道だと苦渋の決断に至った」などと説明しました。
これを受けて、25日夜、東京 両国の国技館で日本相撲協会の広報部長を務める元横綱 大乃国 芝田山親方が、報道陣の取材に応じ貴乃花親方が提出したのは「引退届となっていて退職届にはあたらず、協会から退くためには、改めて退職届を提出する必要がある」としたうえで、「改めて退職届が提出されれば受理するかどうか検討する」としています。
さらに芝田山親方は「そもそも貴乃花親方が主張する“一門に所属しないと廃業しないといけない”という事実はない。もし、親方の所属が決まらなければ、あさっての理事会で対応について審議をする予定だった。したがって告発状などに関して事実無根であると認めなければ一門への所属を認めないわけではない」などと貴乃花親方の主張に対し反論しました。
そのうえで、ことし7月の理事会で親方全員の一門への加入が決まったことについては「一門に支給される運営・補助金について公益法人として何に使われているのか透明化を図る必要があり、協会全体のガバナンスを強化する目的で一致団結して取り組みたいというのが理事会の総意だ」と説明しました。
また、貴乃花親方が提出した所属する力士などの移籍先として希望している千賀ノ浦部屋に関する書類について、芝田山親方は、千賀ノ浦親方の押印がなかったと指摘し、「改めて提出する必要がある」と説明したうえで、書類が提出されれば理事会に諮る考えを示しました。
*阿武松親方「魂を込めて説得した」
かつて貴乃花親方と同じ貴乃花一門で、日本相撲協会の理事を務める阿武松親方は、ことし7月の理事会で親方全員の一門への加入が決まったことについて「8月上旬には伝えた」と説明しました。
そのうえで「一緒に仕事をしてきた人間として心から説得した。彼を失ってはいけない。『どこかの一門に行って若い者を育てていきましょう』と、魂を込めて説得した。残念でなりません」と沈痛な面持ちで話しました。
貴乃花親方が、日本相撲協会から告発状について事実無根と認めるよう要請を受けてきたと主張していることについては「説得の際、告発状について触れていない」と説明しました。
また、阿武松親方は、貴乃花親方がいずれかの一門に所属できるよう打診を続けてきたということですが、25日までに結論は出なかったということです。
◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
――――――――――――――――
◇ 貴乃花親方が2018年2月7日放送のテレビ特番でインタビューに応じ・・・
◇ 孤高の貴乃花親方、不可解行動に秘められた真意 理事剥奪も覚悟、激しさ増す執行部とのせめぎ合い
◇ 景子夫人、貴乃花親方窮地に“内助の功” 全国引っ張りだこ、連日公演で部屋運営支える 2017/11/28
.................
〈来栖の独白 2018.9.25 Tue〉
私は、大相撲が好きで、奇数月前半の場所中継が楽しみでならない。夕方の公園散歩も、場所中は早くに家を出て猫ちゃんたちを廻り、遅くとも後半上位の取り組みまでには帰宅するようにしている。
大相撲は(能楽と同じで)、色んな沢山の見るところがある。大相撲は、何から何までヒエラルキーの世界。行司の装束一つとってみても、そう。下位の取り組みの行司には、履き物が許されていない。
無論、勝負の世界。今月23日に白鵬優勝で終わった秋場所は、稀勢の里が取りあえずは勝ち越して、引退を免れた。鶴竜は、やはり脆いか。
私は、照ノ富士が好きだが、ここ何場所か見ていない。「引退」とも、聞いていない。ネットでちょっと調べてみたところ、十両に落ちているようだ。幕内最高優勝経験もある力士の十両落ち・・・。厳しい。また上がってきてほしい。
貴乃花親方の件、難しい。潔癖、矜恃ある人と、私は現役の頃から感じていた。古い世界。ここで生きてゆくのは、至難の業だろう。
------------