死刑取り消し 遺族「裁判員の判断尊重を」
NHK NEWS WEB 2015年4月19日 20時23分
女子大学生殺害事件の裁判で、裁判員が言い渡した死刑判決が取り消され、最高裁判所で、被告の無期懲役が確定したことについて、被害者の母親がシンポジウムで講演し、「一般の人の判断を反映させようという裁判員制度導入の経緯からは、こういう結末にならないはずだ」と批判し、裁判員の判断を尊重するよう訴えました。
19日都内で開かれた犯罪被害者支援のシンポジウムで講演したのは、6年前、千葉県松戸市で起きた強盗殺人事件で、大学4年生だった長女の荻野友花里さん(当時21)を亡くした母親の美奈子さん(62)です。
この事件では、1審の裁判員裁判は被告の男に対し、遺族が求めていた死刑を言い渡しましたが、裁判官だけで審理する2審が取り消して無期懲役を言い渡し、ことし2月、最高裁判所で確定しました。
美奈子さんは講演で、「1審の裁判員は丁寧に審理していたのに2審で取り消され、司法が信じられなくなった。一般の人の判断を反映させようと裁判員制度を導入した経緯からはこうした結末にならないはずで、制度の意義はなかったのではないか」と批判しました。
そのうえで、「裁判員制度を続けていくのなら、2審なども裁判員裁判にするか、1審の判決をもっと真摯(しんし)に受け止めるか、するべきです」と訴えました。
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〈来栖の独白〉
>2審なども裁判員裁判に
無茶苦茶を言っておられる。一般の人の判断を反映させて、どうするか。
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◇ 最高裁「死刑は生命を奪い去る究極の刑罰 過去の判例踏まえた議論を」=裁判員裁判の死刑判決 認めず 2015-02-04 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
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◇ 【裁判員5年(中)】死刑判決をひっくり返すプロ裁判官の論理 死刑破棄3例、全て東京高裁 村瀬均裁判長 2014-06-03
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◇ 東京高裁 裁判員の死刑判決 初めて破棄 (東京・南青山)強盗殺人などの罪に問われた伊能和夫被告 2013-06-20 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
◇ 千葉大生強殺 竪山辰美被告 2審は無期 裁判員の「死刑」破棄2例目/(1例目=南青山強殺 伊能和夫被告) 2013-10-08 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
◇ 裁判員裁判の死刑判決破棄 3例目 〈長野3人強殺・死体遺棄事件〉池田薫被告 東京高裁 村瀬均裁判長 2014-02-28 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
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◆ 裁判員裁判の死刑破棄2件 / 裁判員法=「国民の常識を裁判に反映させる」とは書いていない 2013-10-22 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
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