〈来栖の独白 2019.6.3 Mon〉
公園でBossちゃんに食べさせていたら、O夫人が…。色々と溜まった話をして、そのあとO夫人が、山本七平著『「空気」の研究』が面白い、と勧めてくれた。先程、早速セブンイレブンへ注文。「お届け予定日 06月05日(水)」とのこと。楽しみ♪
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「空気」の研究 山本七平
昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。今年3月も、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している・・・。これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか!
山本七平は本書で「「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。
『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』と続き、日本人の心の中にかつても今も深く根ざしている思想が明らかにされていくのは圧巻。 日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った、不朽の傑作を、文字の大きな新装版で。
担当編集者より 流行語大賞の季節、ですが。近年の流行語のなかで、本当に流行った言葉といえば、「忖度(そんたく)」しかないでしょう。 誰に命令されたわけでなくても、従わざるを得ない。だから誰も責任を負わな い。日本人なら誰しも「そうそう、自分の周りにもある」、いや、「私もそう して生きている」と思えたはずです。 このとき、誰もが思い出した名著があります。この忖度というのは、「空気」 のことではないか? 山本七平はすでに40年前に、日本を支配する誰にも逆 らえない妖怪が「空気」である、と論じました。 現在に至るまで読み継がれ、卓越した日本人論としてメディアでも紹介される 本書を、文字を大きくした新装版としてお届けします。(担当EK)
◎上記事は[文芸春秋BOOKS]からの転載・引用です
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猫さんは、本当に生きる喜びを与えてくれます。
山本七平さんの、御名前は聞いたことがあります。
その『「空気」の研究』という書物は読んだことはありませんが、
内容の御主旨は、読者のかたから、お聞きしました。
確かに、政治の世界でも公務員や会社などでも、おかしな『空気』があり、
先入観なしでかんがえたら疑念を感じても、口に出して批判できないことがありますね。
敢えて、それを言ってしまうと、返って白い眼で見られたりします。
山本先生は、熱心なクリスチャンだったらしいですが、当時のキリスト教左派の
人たちからは激しく攻撃されたそうです。
たぶん、そのころの反戦主義キリスト教の『空気』に従わなかったからだと思います。
山本七平先生は、平成時代初頭のころに帰天なさったそうです。
生前、『山本書店』という、イスラエル古代史や聖書注釈参考書などを専門に
扱う個人出版社を経営なさっていたそうですが、今は廃業しています。
私は、その『山本書店』の本を何冊か持っています。
元事務次官.熊沢英昭さんに関する記事にも、コメント、ありがとうございました。熊沢氏の苦衷、察して余りあります。
いずれ起訴されるでしょうが、寛容な量刑を期待したいです。法廷の質が問われます。