一昨日、Gさんから手紙「無意識に、悲しさやストレスが深くならないよう、自分の心にバリアを張っていた」2016.9.21

2016-09-21 | 日録

〈来栖の独白 2016.9.21 Wed 〉
 一昨日、友人のGさんより手紙。9月上旬だったか、札幌、六花堂の美味しいお菓子を御送りいただいて御礼の電話をしたが、その折「昨日、こちらからロクでもない手紙、出しました。捨ててくださいね」と云っておいた。冒頭に、その手紙のことを書いている。

「Gさんからの手紙」
 九月も半ば過ぎて、夜には涼しい風が吹くようになりました。
 先日の電話ではお元気なように思いましたが、そのあと拝見したお手紙で、かなり落ち込んでいられるみたいですが、どうなさったのでしょう。
 やはりお母様のことが大きいのかなと思います。長く、大変な状態をみているだけでも、辛いことですし、法律的なことや諸々、代わってするのも負担でしょう。
 私もこの6~7年、辛いことや頭の痛い出来事も、深刻にならないよう、淡々とやり過ごしてきたようなところがあったと、今にして思います。無意識に、悲しさやストレスが深くならないよう、自分の心にバリアを張っていたのか。
 が、年齢的にいって、自分の死もすぐそばまで近づいてきていることだし、他の人の死も静かに受け止められるかと思ったけれど、そういうものでもありませんでした。身近な人の死は、思った以上に辛いものでした。
 欝々とした状態になることもあるでしょうし、簡単に、元気を出して、とは云えませんが、御身体のほうだけは、気をつけて、壊れないようにしてください。
 (いつも、いい絵葉書をありがとう)

〈来栖の独白〉追記
 成年後見制度の、私は「保佐人」である。母が被保佐人。家庭裁判所へ年1回、報告を出す。保佐人を続けなければならない必要性は今の私には全く無いが、被保佐人が死亡するまで降りられないという。
 裁判所のことは、突き詰めてみれば、司法官僚のためにやっているに過ぎない。家裁レベルでも、然りだ。年1回、まったく無意味な報告に気分が滅入る。書記官が細かいことを言ってくるが、彼らの保身のためだ。
 この世は、所詮、そのようなもので、すっかり嫌気がさす。Gさんに「新聞によれば、4人に1人が自殺を考えたことがあるという。私も、その1人です。」と書いたのだった。仏陀はこの世を「苦の海」と言った。
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昨日、Gさんから手紙「老年は色んなことを失っていくばかりです」2016.8.14 
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4人に1人「自殺考えた」 過去1年「自殺未遂53万人超」 日本財団 大規模意識調査 2016/9/8  
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瀬戸内寂聴著『釈迦』新潮文庫 
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