光市母子殺害事件 差し戻し審 元少年、女児への殺意も否認 広島高裁(楢崎康英裁判長) 2007/6/27

2007-06-27 | 光市母子殺害事件

<光母子殺害公判>夕夏ちゃんへの殺意を否認 
(毎日新聞 - 06月27日 12:17)
 山口県光市で99年に母子を殺害したとして、殺人や強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(26)の差し戻し審の集中審理2日目が27日、広島高裁(楢崎康英裁判長)であった。弁護側の被告人質問で元少年は、赤ちゃんの首を絞めた認識について「ありません」と述べ殺意を否認した。
 1、2審判決によると、元少年は99年4月14日、光市の会社員、本村洋さん(31)方で妻弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため首を絞めて殺害。泣き続けていた長女夕夏ちゃん(同11カ月)を床にたたきつけ絞殺した。
 弁護側は差し戻し審初公判で「夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょ)結びにしたら死んでしまった」などと主張。この日の被告人質問で元少年は「事件当初は赤ちゃんの首にひもを巻いたこと、蝶々結びにしたことすら分からない状態だった。取り調べの際、ひもを提示されて、蝶々結びにしたことなどを知らされた」などと述べた。
 また、「夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた」と話し、理由について「押し入れはドラえもんの何でも願いをかなえてくれる四次元ポケットで、ドラえもんが何とかしてくれると思った」と説明。更に、死亡した弥生さんを姦淫(かんいん)したことについて「生き返ってほしいという思いだった。(以前に読んだ本を通じて)精子を女性の中に入れて復活の儀式ができるという考えがあった」と述べると、遺族はハンカチを目に当て、すすり泣いた。
 続いて検察側が、事件当時の状況や行為について質問。確認を求められる度に元少年は「最高裁に上申書を提出してから1年間、記憶を精査し探った。この法廷でお答えしたことがすべてです」と何度も繰り返した。
 27日午後と28日には心理鑑定をした学者の証人尋問がある。【大沢瑞季、安部拓輝、内田久光】
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元少年、女児への殺意も否認=光市母子殺害差し戻し審-広島高裁 
(時事通信社 - 06月27日 14:12)
 山口県光市で会社員本村洋さん(31)の妻弥生さん=当時(23)=と長女夕夏ちゃん=同(11カ月)=が殺害された事件で、殺人などの罪に問われ、最高裁が一、二審の無期懲役判決を破棄した当時18歳の少年で元会社員の被告(26)に対する差し戻し控訴審第3回公判が27日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれた。前日に引き続き被告人質問が行われ、被告は「あやめるつもりはなかった」と夕夏ちゃんへの殺意についても否認した。
 被告は、弥生さん殺害後、「遺体をタオルでぬぐおうと、衣服を脱がした」と乱暴目的を否定。「実母に救いを求めるように近づき、生き返ってほしくて暴行に及んだ」と答えた。
 夕夏ちゃんの首をひもで絞めたことは覚えていないとし、「亡くなったと分かって絶望し、ドラえもんが何とかしてくれると思い、押し入れの天袋に入れた」と述べた。
 一方、検察官の詳細な質問には「分からない」「覚えていない」と発言。最高裁に提出した上申書との矛盾を指摘されると「法廷で話したことがすべて」と繰り返し、裁判長から「質問に答えて」と一喝された。 [時事通信社]
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