2016.7.9 05:03
【産経抄】世界情勢は眼中にない民共 ヒトラーを慢心させた宥和政策の失敗から学べ
「(米国が)たとえ10の空母戦闘群すべてを南シナ海に派遣しても、中国人を脅かすことはできない」。中国の戴秉国(たいへいこく)元国務委員は5日、米国での講演でこう強気に出た。オランダ・ハーグの仲裁裁判所が12日に示す南シナ海の領有権問題をめぐる裁定についても、「紙くずだ」と言い放った。
▼中国は東シナ海でも、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の海空域に軍艦や戦闘機を侵入させるなど、危険な挑発行為を続けている。膨張志向で法の支配を軽視する中国は厄介な存在だが、その中国が強い関心を見せているのが日本の参院選の行方だという。
▼改憲勢力が憲法改正の国会発議に必要な3分の2議席に達するのかどうか-。中国にしてみれば、日本がこれまで通り御しやすい国にとどまるのかそうではないのか、国民の意思表示が気になるのだろう。
▼中国だけではない。つい最近、日本全域に届く中距離弾道ミサイル発射に成功した北朝鮮も、参院選の結果を注視しているはずである。日本をめぐる国際環境は、厳しさと緊張の度合いをいや増している。
▼ところが参院選での民進党や共産党の主張はというと、やれ3分の2をとらせないだの安全保障関連法廃止だのと、新たな世界情勢は眼中になさそうだ。民進党の枝野幸男幹事長は3日のフジテレビ番組で現状維持を訴えた。「当分は現行の憲法で良い」。
▼チャーチル英元首相は、1930年代の英国のナチス・ドイツに対する宥和(ゆうわ)政策を痛烈に皮肉っている。「何も決定しないことを決定し、優柔不断であることを決意し、成り行き任せにするということでは断固としており…」。この宥和政策がむしろ、ヒトラーを慢心させて第二次世界大戦につながったというのが歴史の教訓である。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2016/7/9〉
民進党など野党は、つまり子供のようなものなのだ。親に食べさせて貰い、心配してもらって、存在しない絵空事に遊んでいる。自分の家を守ることなど、念頭にない。家の鍵をかけず留守にしても「諸国民の公正と信義に信頼して」いれば大丈夫、との空疎な美しさに酔っている。自国は自分たちで守る。その国際感覚すら、ない。
こんな風だから北朝鮮は易々と侵入し、横田さんたちは拉致された。拉致被害者とその家族に、果たして1日でも「平和」「平和憲法」と実感できる日があっただろうか。
聖書の思想によれば、「平和」とは「痛む部分のないこと」だ。拉致された人がおり、その家族が痛み、悲しんでいる限り、この国は平和ではない。平和憲法などとは言えぬ。
野党・左巻きは、空虚な美文で遊ぶ冷酷な子供だ。
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◇ [ めぐみさんを守れなかった平和憲法 ]阿比留瑠比の極言御免 2013.7.18
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