特定少年、検察初の氏名公表【甲府夫婦殺害】 中日新聞社は特定少年の匿名報道を続けます 2022.4.9.

2022-04-09 | 少年 社会

特定少年、検察初の氏名公表 甲府夫婦殺害、19歳を起訴
 中日新聞 2022年4月9日 土曜日
 甲府市で昨年十月、五十代夫婦が殺害され自宅が全焼した事件で、甲府地検は八日、殺人と殺人未遂、現住建造物等放火、住居侵入の罪で甲府市の男(19)を起訴し、氏名を公表した。四月一日に施行された改正少年法で「特定少年」と位置付けられ、起訴後の実名報道が可能になった十八、十九歳で、検察当局が氏名公表をしたのは初めて。
 起訴された被告は事件当時も十九歳だった。甲府地検は「深夜に家屋に侵入し、二人を殺害して火を付けた重大事案であり、改正少年法の趣旨を踏まえ、地域社会に与える影響も深刻であることを考慮した」と氏名公表の理由を述べた。認否は明らかにしていない。
 甲府地裁で公判前整理手続きを経て、裁判員裁判で審理される見通し。被告は事件当時高校生で、夫婦と同居していた長女の先輩だった。甲府家裁の少年審判決定によると「(長女への)逆恨みから、家族全員または長女を除く家族の殺害を企てた」とされる。
 起訴状によると、昨年十月十二日午前三時半ごろ、会社員井上盛司さん=当時(55)=宅の窓の施錠を外し一階から侵入、同五十分過ぎまでに、井上さんと妻章恵さん=同(50)=の胸などをナイフで複数回刺すなどして失血死させ、次女の顔をなたでたたき約1週間のけがを負わせ、台所付近にライターオイルをまいて火を点け住宅を全焼させた、などとしている。夫婦は長女、次女と4人暮らしで、長女にけがはなかった。(以下略)

 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です
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本紙は特定少年の匿名報道を続けます
 中日新聞 2022.4.9. Sat.
 改正少年法の施行で、18、19歳の「特定少年」が起訴された場合は実名報道の禁止が解除されたことに伴い、甲府地検は8日に起訴した19歳の被告の実名を発表しました。
 中日新聞社は、事件や事故の報道で実名報道を原則としていますが、20歳未満については健全育成を目的とした少年法の理念を尊重し、死刑が確定した後も匿名で報道してきました。
 少年法の改正後もこの考え方を原則維持します。社会への影響が特に重大な事案については、例外的に実名での報道を検討することとし、事件の重大性や社会的影響などを慎重に判断していきます。

  ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です


* 甲府の夫婦殺害事件 19歳被告起訴 改正少年法施行で氏名初公表 2022/4/8


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