国会で政治的発言した横畠裕介法制局長に野党「一線越えた」 “法の番人”が国会軽視を?野党反発で紛糾
2019年3月6日 18時4分 日テレNEWS24
6日の国会で野党側が安倍内閣に対する国会のチェック機能について追及した。立憲民主党会派の小西洋之議員は、国会の質問には内閣への監督機能があると述べたのに対し、内閣法制局の横畠長官が声を荒らげることは機能に含まれていないと発言し審議は紛糾した。
小西議員「安倍総理のように時間稼ぎをするような総理は戦後一人もいませんでしたよ。国民と国会に対する冒とくですよ。聞かれたことだけを堂々と答えなさい。我々、国会議員は国民の代表として議院内閣制のもとで質問しますので、私の質問は安倍総理に対する監督行為なんですよ」
横畠法制局長官「国権の最高機関、立法機関としての作用というのはもちろんございます。ただ、このような場で声を荒らげて発言するようなことまで含むとは考えておりません」
――越権ですよ!
委員長「ご静粛に、ご静粛に」
横畠長官は「声を荒らげて」などと述べた部分については、すぐに撤回し陳謝した。
■野党側は、なぜそこまで反発を?
内閣法制局長官のような官僚が国会議員への批判と受け取られかねない政治的な発言をすることは、国会の軽視につながる恐れがあるからだ。選挙で選ばれたわけではない官僚は、政治的に中立であることが大原則。特に「法の番人」と呼ばれる内閣法制局には、この原則が求められてきた。
野党からは「安倍政権の国会軽視が内閣法制局まで及んでしまった。一線を越えた」などと厳しい声が上がっている。
◎上記事は[livedoor NEWS]からの転載・引用です
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横畠・法制局長官の辞任要求 立憲、野党質問批判で
毎日新聞2019年3月7日 18時31分(最終更新 3月7日 18時32分)
立憲民主党の辻元清美国対委員長は7日の党会合で、参院予算委員会で野党議員の質問姿勢を批判した横畠裕介内閣法制局長官について「この一言をもって任にあらず。『法の番人』が安倍政権の門番に成り下がった」と述べ、辞任を求めた。他の野党幹部からも批判や辞任を求める声が相次いだ。
横畠氏は6日の予算委で、立憲会派所属議員の質問に対して「このような場で声を荒らげて発言」と批判。野党側の抗議を受けて謝罪、撤回に追い込まれた。
国民民主党の原口一博国対委員長は記者会見で「安倍晋三首相の取り巻きにもおごりが出てきた。立法府として厳しい処分を議論すべきだ」と批判。共産党の志位和夫委員長も記者会見で「内閣の法案が憲法に適合しているか法理的に詰める部署の長官としては失格。政治的な発言でまったくの越権行為だ」と述べた。
自民党の伊吹文明元衆院議長は党二階派の会合で「(国会議員の)姿勢や態度を批判するなんてことはあり得ない。少し思い上がっているのではないか」と批判した。【小田中大】
◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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