千葉 小4女児 栗原心愛さん 医師が「性的虐待疑い」と診断 児相は診断内容を把握しながら2017年12月、保護を解除

2019-05-14 | 身体・生命犯 社会

心愛さん「下着を下ろされた」 児相、把握後に保護解除

朝日新聞デジタル 2019年5月14日05時30分

 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待死したとされる事件で、心愛さんが県柏児童相談所に一時保護されていた際に、父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=に下着を下ろされたなどと訴えていたことがわかった。性的虐待の疑いがあると医師が診断したものの、約2週間後に柏児相は保護を解除していた。

 県の虐待対応マニュアルでは、性的虐待の疑いは保護の緊急性を高くすべきケースにあたる。保護の解除にあたって医師の診断がどう評価されたのかなどは明らかになっておらず、一連の経緯を検証している国や県は、重要な焦点として児相や関係者への聞き取りを進めている。

 関係者によると、心愛さんは2017年11~12月の保護期間中、医師や柏児相職員らに対し「(父親から)夜中に起こされ、窓の外に誰かいるから見てこいと言われた」場面について話した。「パパが急にズボンを下ろしてきた。パンツも脱げて『やめてよ』と言ってすぐに上げたら、パパから『そんなこと言うとバレるだろ』と言われた」と打ち明けたという。

 さらに、寝ている時に起こされて手で口と鼻をふさがれ、「息ができなくて死ぬかと思った」「朝起きたら唇が腫れていてマスクをして学校に行った」などと身体的な虐待も訴えた。母親がいない時や就寝中に、こうした被害に遭っていたという。

 診断した医師は「暴力行為だけではなく性的虐待を含み、(心愛さんの)恐怖心はかなり強い」との所見をまとめた。心愛さんが「父親の悪夢を見る」ほどで、不安になったり被害内容が話せなかったりする症状も出ていたため、12月中旬、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)の状態と診断される」とした。

 勇一郎被告は一時保護中の柏児相との面接で、こうした虐待を否定している。

   ◎上記事は[朝日新聞デジタル]からの転載・引用です

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医師が「性的虐待疑い」と診断 その後保護を解除 千葉女児虐待

毎日新聞  2019/05/14 11:11

   千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10歳)が1月に親から虐待を受けた後に死亡した事件で、心愛さんが県柏児童相談所に一時保護された2017年11~12月、「父親から下着を下ろされた」などと訴え、医師が「性的虐待の疑いがある」と診断していたことが県への取材で明らかになった。児相は診断内容を把握しながら同12月に一時保護を解除しており、県は今後、第三者委員会で判断の妥当性を検証する。

 事件を巡っては、傷害ほう助罪に問われた母なぎさ被告(32)の初公判が16日に千葉地裁で開かれる。父勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=の裁判員裁判の期日は決まっていない。

 県児童家庭課によると、心愛さんは職員や医師に「パパが急にズボンを下ろしてきた。パンツも脱げて『やめてよ』と言ってすぐに上げたら、パパから『そんなこと言うとバレるだろ』と言われた」と話した。また、寝ている間に起こされて手で口と鼻をふさがれ、「息ができなくて死ぬかと思った」などとも訴えた。

 医師は「恐怖心はかなり強い」との所見をまとめ、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)の状態」と診断した。この診断内容は同年12月27日の児相の援助方針会議で共有されたが、児相は保護を解除した。

 県の虐待対応マニュアルでは、性的虐待の疑いがあった場合、保護の緊急性を高く評価することになっている。だが、保護解除にあたって診断内容からリスクをどう評価したのか分かっておらず、同課は「児相が性的虐待の疑いをどう評価すべきだったか、第三者委員会の重大な検証事項と受け止めている」としている。【町野幸】

 ◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です

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