千葉 小4女児虐待死 心愛さんが父親に書かされた手紙全文「児童相談所の人には会いたくない…」 2019.2.5 dot.

2019-02-05 | 身体・生命犯 社会

野田市虐待死事件 心愛さんが父親に書かされた手紙全文「児童相談所の人には会いたくない…」
西岡千史2019.2.5 19:56 dot.
 画像;虐待で死亡した心愛さん
 なぜ、幼い命は救えなかったのか──。千葉県野田市で小学4年生の栗原心愛さん(10)が、父親の栗原勇一郎容疑者(41)による虐待で死亡した事件で5日、心愛さんが勇一郎容疑者に「お父さんに叩かれたのはウソ」という手紙を書かされていたことがわかった。児童相談所の職員は、手紙を見た後、心愛さんの保護を解除していた。千葉県柏児童相談所の二瓶一嗣所長が、千葉県庁で開いた会見で明らかにした。
 二瓶所長によると、児童相談所の職員3人が「ウソの手紙」を見せられたのは昨年2月26日。当時、親族宅で生活していた心愛さんを職員3人が訪問。その時、心愛さんの署名付きの手紙を見せられた。そこには<お父さんにたたかれたということは、ウソ><児童相談所の人にはもう会いたくないのでこないでください>などと書かれていた。
 これに対して職員は同月28日、対応方針を決める会議を開催。職員間の議論を経て、心愛さんを勇一郎容疑者と母親の栗原なぎさ容疑者(31)の住む家に戻すことを決定した。
 ただ、手紙の内容を不審に思ったのか、職員は3月19日に心愛さんが通う小学校を訪問していた。
 実は、ここでも心愛さんはSOSを発していた。心愛さんは手紙の内容について、勇一郎容疑者がメールで母親の栗原なぎさ容疑者(31)で指示し、心愛さんがその通り書き写したことを認めていた。内容がウソであると大人たちに伝えていたのだ。
 ところが、ここでも心愛さんが助けられることはなかった。職員が「じゃあ、そこに書いてあったのは(心愛さんの)気持ちとは違う感じ?」とたずねると、心愛さんが「お父さんとお母さんに早く会いたい、一緒に暮らしたいと思っていたのは本当のこと」と回答したため、心愛さんが保護されることはなかった。
 心愛さんが発したSOSは過去にもあった。2017年11月には小学校が実施したいじめのアンケートで、勇一郎容疑者から暴力を受けていたことを訴え「先生、どうにかできませんか」と書いていた。ところが、その内容について市の教育委員会は、勇一郎容疑者の脅しに屈してコピーを渡していた。その時も、勇一郎容疑者は子供の字で書かれたような「同意書」を持参していたという。
 心愛さんは繰り返しSOSを発していたのに、周囲の大人は助けてあげることができなかった。幼い子供を守るための体制づくりが求められている。
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 記者会見で明らかになった心愛さんが「ウソの手紙」を書かされるまでの経緯は以下の通り。
■千葉県柏児童相談所・二瓶一嗣所長が語った内容
 平成30年2月26日、柏児童相談所職員3名が生活状況確認のため、親族宅を訪問しております。この3名は、児童福祉司2名と児童心理司1名が伺っております。当初、親族・女児が在宅しておりました。その後、女児が別室に行き、さらにその後、父が来たという形で面接が進みました。
 その中で父から引き取り希望があり、女児が書いたものということで、以下の文章、最後に女児の署名が付いたものが書かれたものを、児童相談所職員に見せられたということになります。以下は、その内容になります。

<お父さんにたたかれたということは、ウソです。山崎小学校の〇〇先生にきかれて思わずいってしましました。お父さん、お母さん、妹、(親族の呼び名)にたくさんの迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。ずっと前からはやく4人でくらしたいと思っていました。このあいだのときにも言いました。お父さんにはやく会いたいです。児童相談所の人にはもう会いたくないのでこないでください。会うといやな気分になるので、今日でやめてください。おねがいします>

 これに署名があったものを相談所職員が見せられて、メモをしてきたということです。父から「今日で女児のことを家に連れて帰る」といったような発言がその後に聞かれております。
 柏児童相談所職員からは、「この場で良し悪しを判断することはできないが、『良い』と伝えることはできない」と伝えました。そのことについては、事実を会議の場で報告させていただくことを伝え、訪問を終了とします。
 平成30年2月28日、こういったやり取りをもとに援助方針会議を行っております。その中で、今回のことも含めて総合的な会議を行ったんですけれども、方針としては、この時に親族の体調不良等により親族宅での養育がちょっと難しいという話もありましたので、実際に親族宅で養育するのは難しいという状況でしたので、その中で父母宅に戻すことを考えるのか、それとも一時保護が必要なのかを検討しました。そのなかの議論としては、虐待の再発が認められないこと等をふまえ、実父母宅に戻すことを認めております。
 それで、3月初旬、親族宅から実父母宅に戻って、実父母と生活を開始しました。3月19日、児童相談所職員が学校訪問に行って、本児と面接をしております。本来、もう少し早く予定をつけて、本児に先ほどの手紙にされた意向、その経過を確認すべく予定を立てていましたが、担当職員の方の緊急的な対応があったり、予定がつかなくなり、結果的に3月19日に訪問となりました。
 そのなかで3月19日、柏児童相談所3名が二ツ塚小学校を訪問。女児と面接をしております。以前の訪問で、父が見せた手紙について聞きました。
(心愛さんの話によると、手紙を書いた時は)父が仕事でいない時に母に会いにアパートに帰っていた。その時に父から母にメールがあり、「女児にこういう手紙を書くように」と内容を書いていて、女児がそれを見ながら書き写したという内容でした。
 児童相談所職員が「じゃあ、そこに書いてあったのは女児の気持ちとは違う感じ?」というふうにたずねると、(心愛さんは)「でも、お父さんとお母さんに早く会いたい、一緒に暮らしたいと思っていたのは本当のこと」というふうに答えております。
 今回の手紙という内容について、またはそれについての経過は以上になります。
(AERA dot.編集部/西岡千史)

 ◎上記事は[dot.]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2019.2.5 Tue 〉
 心愛ちゃんが憐れでならず、私はこの事件記事を転載している。こんな残虐なことの出来る親が居る。幼い心身の痛みに救いの手を差し伸べようとせず、看過し見殺しにする冷酷な公務員がいる。・・・
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