トランプ米大統領、イラン核合意離脱を表明 経済制裁再開へ 2018/5/8

2018-05-09 | 国際

トランプ米大統領、イラン核合意離脱を表明 経済制裁再開へ 
  トランプ政権中東・アフリカ北米 2018/5/9 3:24
 【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は8日、欧米など6カ国とイランが結んだ核合意から離脱すると表明した。核合意に基づいて解除してきたイランに対する経済制裁を再開する。各国との原油取引を制限してイラン経済に打撃を与える狙いだが、イランが反発するのは必至だ。トランプ氏の国際社会での孤立がさらに鮮明になった。
 トランプ氏がホワイトハウスで演説し、核合意に関して「根本的に欠陥があった」と指摘。イランの弾道ミサイル開発を制限できず、シリアやレバノンでのイランの関与拡大を防げないと説明した。「核合意を継続すれば地域で核開発競争を引き起こす」とも述べた。
 核合意からの離脱を踏まえてイランに対して「最高レベルの経済制裁」を課すと強調した。イランの原油輸出で得た外貨収入を減らす戦略だ。「イランが原油収入で得た資金でテロを支援し中東全体に被害をもたらしている」と批判した。
 一方でトランプ氏は同盟国と協調し、イランの核開発に対して「包括的で永続できる解決策」を模索するとも表明。従来の核合意に代わる新しい枠組みを検討するとした。

 ◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
 米国におけるイスラエルロビーの力の強大、ということ。
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イラン核合意離脱なら米国は「歴史的な後悔」直面 ロウハニ大統領が警告
BBC NEWS JAPAN 2018年05月7日
 イランのハッサン・ロウハニ大統領は6日、ドナルド・トランプ米大統領が2015年のイラン核合意を放棄した場合、米国は「歴史的な後悔」に直面することになると警告した。
 ロウハニ氏の発言は、トランプ氏が5月12日を期限として核合意から離脱するかどうか決断するとしているのを受けたもの。
 トランプ氏は核合意を「ばかげている」とし、強く批判している。
 2015年にイラン、米国、中国、ロシア、ドイツ、フランス、英国の7カ国間で締結された核合意は、イランが核計画を制限することと引き換えに、同国への経済制裁解除を定めた。
 フランス、英国、ドイツの首脳は、現在の核合意がイランの核兵器開発を止める最良の方法だとして、トランプ氏の説得を試みてきた。
 ボリス・ジョンソン英外相はホワイトハウス高官とこの問題を話し合うため、6日からワシントンを訪れている。
 国連も、トランプ氏は核合意離脱するべきではないと警告を発した。
 しかしトランプ氏は、米議会と欧州各国が核合意の「破滅的な欠陥」を修復しない限り、経済制裁解除の是非を再検討する120日間の期限にあたる5月12日に、米国は核合意から「引き上げる」だろうとけん制している。
 ロウハニ大統領はイラン国営放送で6日に生放送された演説の中で、「もしアメリカが核合意から去るなら、それは米国に歴史的な後悔をもたらすだろう」と述べた。
 ロウハニ氏はイランが「トランプ氏が取りうるあらゆる決定に対抗する計画を持っている」とし、「あらゆる決定に対決する」と警告した。
 イランは同国の核計画が完全に平和的なものであると主張しており、核合意は再交渉する余地のないものだと考えているとしている。
 イスラエルは先週、イランが2003年以前に秘密の核兵器計画を進めていて、技術的な知識を秘密裏に保持し続けており、核合意に違反することを示しているとする「秘密の核ファイル」を公開した。
 イランはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相をうそつきと呼び、同氏が作った資料は国連傘下の核監視機関である国際原子力機関(IAEA)が既に対応した古い疑惑の焼き直しだと述べた。
 しかしマイク・ポンペオ米国務長官は、資料は信頼できるもので2015年のイラン核合意は「うその上に築かれた」ことを示したと話した。
 トランプ大統領は既に、核合意がイランの核計画を期限付きでしか制限できていないことや、弾道ミサイル開発を止められていないことに不満を示している。
 また同氏は核合意が、中東地域全体に「武器、恐怖、抑圧をもたらす不正資金」として使われた1000億ドルの臨時収入をイランにもたらしたとも述べた。
 制裁によって凍結されていた経済資源は、核合意が定めた規定の下でイランに返還された。イランは、同国が軍事組織を支援しているとする米国の主張を一貫して否定している。
 英国のジョンソン外相はワシントンでの2日間の日程で、マイク・ペンス米副大統領やジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、米議会の外交担当者などと面会する予定だ。
 ジョンソン氏は今月初め、「米国の法的懸念に配慮するために取り組みながら」核合意を維持するのが重要だと述べた。
 イスラエルのネタニヤフ首相は6日、イラン政府と対決するなら遅れをとるより早いほうがいいとし、再びイランを非難した。
 ネタニヤフ氏は閣僚会議での演説で、イランがシリア政府に高性能兵器を供給し、イスラエルに危険をもたらしていると糾弾した。
 同氏は「我々は、たとえ紛争になってもイランの我々への攻撃を阻止するつもりだ。遅くなるより今がいい」と付け加えた。

 ◎上記事は[BBC NEWS JAPAN]からの転載・引用です
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イスラエル ネタニヤフ首相 イランの“核兵器計画資料”を公表「核兵器の開発を計画したことはないとしてきたイランの主張は嘘」2018/4/30 
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『ユダヤとアメリカ 揺れ動くイスラエル・ロビー』立山良司著 中公新書

  

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イランから見れば、米国が3万発を超える核爆弾を持ちながら、他国の核を認めないのは理不尽だろう 2012/2/2 
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